第2章
夢小説設定
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「マイキーはいないけど、六花の事知ってる人が他に何人かいるみたいだよ」
エマの案内で武蔵神社に来ていた。
長い階段を登りながら私の胸は少しドキドキしている。
龍宮寺堅。
彼は8月3日にこの付近で抗争中に亡くなる。
マイキーを変えてしまった原因に彼がいるなら、私はそれを止めなきゃいけない。
それに…
目の前を歩くエマを見つめる
もし彼が亡くなったら、エマも悲しむ、よね。
「あ、いたいた!けんちゃん!」
エマが手を振った先、そこには数台のバイクと数人の黒い特効服姿の男の子達がいた。
特効服の背中には東京卍會の文字。
東京卍會の始まりは、ただの不良集団だった。
それが12年後には極悪組織になってしまうのだ。
龍宮寺堅の死、稀咲の策略。
多分、それ以外にも何かあるのかもしれない。
「エマ、なんだよ急にここで待ってろって…え?お前、六花、か?」
1番初めに私に気づいたのは金髪マンバンで三つ編みにしている長身の男の子。
コメカミに走った龍の刺繍が印象的だ。
彼が…龍宮寺堅。
この刺繍って…
見覚えのあるそれは12年前のマイキーの首筋に彫られているのと同じものだ。
そうか…あの刺繍は、彼と同じだったんだね。
亡くなった彼を思ってお酒を飲んでいた彼の横顔を思い出す…
心の中で彼をわすれないように…
そういう思いが込められているのだろうか?
龍宮寺堅は私を見るとかなり驚いたような顔をした。
それは他の男の子達も同じようで…
「え、っと…あの〜久し、ぶり?」
記憶がないのでなんとも不思議なのだが、とりあえずこの言葉で合っている、はずだ。
「記憶、もどったのか!?」
「あ、いや…」
龍宮寺堅の言葉に私は瞳を泳がせる。
「…記憶が戻ったって感じではなさそうだな。」
龍宮寺堅の横にいた薄紫の短髪の彼がそう言って、私は頷く。
「ウチが説明するね」
エマは助け舟を出すように、不良に絡まれた所から順番に話をしてくれた。
「つまり六花は記憶を取り戻したい、って思ってんだよな」
猫目の長い黒髪の男の子の言葉に私は頷く。
「なんだよ!オレぁバカだから全然分かんねーよ!分かるように誰か説明しろや!」
「後で説明すっからとりあえず今は黙ってろ、パー。でけぇ声出したら六花が怖がんだろ」
パーと呼ばれた金髪に目の下に傷がある男の子の言葉にさっきの薄紫の髪の男の子がそう答えるとパー君はケッ…と石を足で詰まらなさそうに蹴った。
「わりぃな。あいつ顔は怖いけど仲間思いの良い奴なんだ。
六花が入院した時もすげー心配してたんだ、あいつ」
薄紫の髪の男の子はそう言って笑った。
「…ううん。私の方こそ、忘れてしまって…ごめんなさい。
エマに聞いて、みんなが心配して会いに来てくれたって聞いた。
それなのに、私…」
「六花のせいじゃないじゃん!」
「エマの言う通りだ。お前のせいじゃねぇよ」
エマと龍宮寺堅がそう言ってくれる。
「まぁとりあえず、自己紹介からだな」
エマの案内で武蔵神社に来ていた。
長い階段を登りながら私の胸は少しドキドキしている。
龍宮寺堅。
彼は8月3日にこの付近で抗争中に亡くなる。
マイキーを変えてしまった原因に彼がいるなら、私はそれを止めなきゃいけない。
それに…
目の前を歩くエマを見つめる
もし彼が亡くなったら、エマも悲しむ、よね。
「あ、いたいた!けんちゃん!」
エマが手を振った先、そこには数台のバイクと数人の黒い特効服姿の男の子達がいた。
特効服の背中には東京卍會の文字。
東京卍會の始まりは、ただの不良集団だった。
それが12年後には極悪組織になってしまうのだ。
龍宮寺堅の死、稀咲の策略。
多分、それ以外にも何かあるのかもしれない。
「エマ、なんだよ急にここで待ってろって…え?お前、六花、か?」
1番初めに私に気づいたのは金髪マンバンで三つ編みにしている長身の男の子。
コメカミに走った龍の刺繍が印象的だ。
彼が…龍宮寺堅。
この刺繍って…
見覚えのあるそれは12年前のマイキーの首筋に彫られているのと同じものだ。
そうか…あの刺繍は、彼と同じだったんだね。
亡くなった彼を思ってお酒を飲んでいた彼の横顔を思い出す…
心の中で彼をわすれないように…
そういう思いが込められているのだろうか?
龍宮寺堅は私を見るとかなり驚いたような顔をした。
それは他の男の子達も同じようで…
「え、っと…あの〜久し、ぶり?」
記憶がないのでなんとも不思議なのだが、とりあえずこの言葉で合っている、はずだ。
「記憶、もどったのか!?」
「あ、いや…」
龍宮寺堅の言葉に私は瞳を泳がせる。
「…記憶が戻ったって感じではなさそうだな。」
龍宮寺堅の横にいた薄紫の短髪の彼がそう言って、私は頷く。
「ウチが説明するね」
エマは助け舟を出すように、不良に絡まれた所から順番に話をしてくれた。
「つまり六花は記憶を取り戻したい、って思ってんだよな」
猫目の長い黒髪の男の子の言葉に私は頷く。
「なんだよ!オレぁバカだから全然分かんねーよ!分かるように誰か説明しろや!」
「後で説明すっからとりあえず今は黙ってろ、パー。でけぇ声出したら六花が怖がんだろ」
パーと呼ばれた金髪に目の下に傷がある男の子の言葉にさっきの薄紫の髪の男の子がそう答えるとパー君はケッ…と石を足で詰まらなさそうに蹴った。
「わりぃな。あいつ顔は怖いけど仲間思いの良い奴なんだ。
六花が入院した時もすげー心配してたんだ、あいつ」
薄紫の髪の男の子はそう言って笑った。
「…ううん。私の方こそ、忘れてしまって…ごめんなさい。
エマに聞いて、みんなが心配して会いに来てくれたって聞いた。
それなのに、私…」
「六花のせいじゃないじゃん!」
「エマの言う通りだ。お前のせいじゃねぇよ」
エマと龍宮寺堅がそう言ってくれる。
「まぁとりあえず、自己紹介からだな」