「マイキー！！スピードだしすぎだ！！」



後ろから叫ぶドラケンの声も無視して、マイキーはバブのスピードをぐんぐんあげる。



「ひなちゃん、大丈夫か！？少しスピードあげる！」



「は、はい！」




六花




ごめん




俺…



何も知らなくて…




お前の不安や




抱えていたものに




気づいてやれなかった。





『約束する。約束するよ、マイキー。ずっと…ずっと傍にいる。』





ごめん




六花…














「え………」



まるで周りの音が全て無くなったかのように…ドクドクと心臓の音だけがやたらと響いてくる。




「どういう……意味？」




声が震えた。





「そのまんまだよ。最初……狙われていたのは六花だった。」




「っ！！」




「でも俺が…それは許さなかった。
当たり前だろ？？六花は俺の物。

俺の物を勝手に壊すのは……


許さない」






『おい…っ稀咲！話がちげぇぞ！』



『っ、黙れ！俺に聞くんじゃねぇ！』





あれは……そういう意味だったのか？




稀咲が最初に殺そうとしていたのは……



六花ちゃんだった。



でも、そこに彼女はいなくて…



稀咲の計画は潰れた。



でもイザナにとっては…計画通り…





「……私の…せい…」



「！」



これも…六花ちゃんとマイキー君を引き離す為の…計画……


六花ちゃんに真実を告げて、傷つけさせて……



自分の元に来させるための！




「っ！六花ちゃん！耳を貸すな！！六花ちゃんのせいなんかじゃない！！」




「マイキーが知ったら……どう思うだろうな」



「っ！イザナ！やめろ！！」