第2章
夢小説設定
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エマに連れられて近くのカフェに入った。
「嬉しいな〜六花とお茶するなんて」
ニコニコ笑ってくれるエマに戸惑いと申し訳ない気持ち。
いろんな感情があった。
「何頼もうかな~」
「ね、ねぇ…エマ…あ、エマって呼んでいいのかな?」
「勿論だよ!」
彼女の笑顔は緊張を少しほぐしてくれる。
「ありがとう。…聞いてもいいかな?その、私の記憶についての話。」
私の問にエマはん〜と少し悩んでいる。
「じつは、マイキーにはもう六花とはあわないよう言われてるんだよね」
「え…?」
「記憶がなくなったのに、私達が現れたら六花が混乱するからって…」
だから会いに行けなかったんだ。と眉を下げるエマ。
私は
マイキーとも、知り合いだったというのか?
「………ダメだ。全然思い出せない」
「だよね。」
「私、いつから記憶、ないんだろう」
「ウチらが出会ったのが小学校4年のとき、だから私は3年だね。
六花、ウチの家にしばらくいたんだよ」
「え!?」
エマの家って事は、マイキーの家って事…だよね。
いたって何?
住んでたって事?
「ウチも詳しくはしらないんだけどさ…六花のママがうちのじぃちゃんにお願いしてたみたい。」
「!お母さんが?」
頼んだジュースとケーキが運ばれてきて、エマは嬉しそうに食べ始める。
私はそれどころではなかった。
「ちなみに記憶がなくなったって言っても、全部じゃなくて、本当にウチらと過ごした時期だけなんだよね、記憶がないの。」
「…言われてみれば、小学校の時の記憶、たまに欠けてる気がする」
27歳の私にとっては小学校の記憶なんて所々しか覚えてないし、気にしたことなかった。
でも言われてみれば
あの事件があった前後の記憶が
ないかもしれない。
「もしかして…あの火事が、何か関係あるのかな…?」
エマを見ると、ケーキを食べる手を止めて少し悲しそうに私を見る。
「うん…多分。ショックが強かったんだよ、きっと。
火事で…六花が怪我したって聞いて、マイキーも東卍のメンバーも病院に行ったんだよ?
でも…六花、もう覚えてなくて…」
「え!?東卍!?」
「あ、うん。知ってる?東京卍會って言って六花も知ってる…って覚えてないんだった。マイキーが小6の時に他の幼なじみと一緒に作ったチームなんだけど」
東京卍會の始まり…
「あ、ちなみに六花も東卍の創設メンバーは知り合いだからね」
「え!?そうなの!?」
「みんなでよく遊んだんだよ〜六花が時々宿題見てくれたりしてさ」
もう頭がまったく追いついて来ないが…
私は…東京卍會と深い繋がりがあったという事。
じゃあ27歳のマイキーは、既に私の事を知っていて東京卍會の弁護士にした、って事だよね。
私の記憶の混乱を気にしてたのか、彼の口から知り合いだった、なんて聞かされていない。
でも
そういえばあの時…
レストランで食事したあの夜。
彼は私に何か言いかけた。
【 】
波の音にかき消されてよく聞こえなかったけど
今分かった。
彼は
【全部…忘れちまったんだな】
そう言ったんだ。
「嬉しいな〜六花とお茶するなんて」
ニコニコ笑ってくれるエマに戸惑いと申し訳ない気持ち。
いろんな感情があった。
「何頼もうかな~」
「ね、ねぇ…エマ…あ、エマって呼んでいいのかな?」
「勿論だよ!」
彼女の笑顔は緊張を少しほぐしてくれる。
「ありがとう。…聞いてもいいかな?その、私の記憶についての話。」
私の問にエマはん〜と少し悩んでいる。
「じつは、マイキーにはもう六花とはあわないよう言われてるんだよね」
「え…?」
「記憶がなくなったのに、私達が現れたら六花が混乱するからって…」
だから会いに行けなかったんだ。と眉を下げるエマ。
私は
マイキーとも、知り合いだったというのか?
「………ダメだ。全然思い出せない」
「だよね。」
「私、いつから記憶、ないんだろう」
「ウチらが出会ったのが小学校4年のとき、だから私は3年だね。
六花、ウチの家にしばらくいたんだよ」
「え!?」
エマの家って事は、マイキーの家って事…だよね。
いたって何?
住んでたって事?
「ウチも詳しくはしらないんだけどさ…六花のママがうちのじぃちゃんにお願いしてたみたい。」
「!お母さんが?」
頼んだジュースとケーキが運ばれてきて、エマは嬉しそうに食べ始める。
私はそれどころではなかった。
「ちなみに記憶がなくなったって言っても、全部じゃなくて、本当にウチらと過ごした時期だけなんだよね、記憶がないの。」
「…言われてみれば、小学校の時の記憶、たまに欠けてる気がする」
27歳の私にとっては小学校の記憶なんて所々しか覚えてないし、気にしたことなかった。
でも言われてみれば
あの事件があった前後の記憶が
ないかもしれない。
「もしかして…あの火事が、何か関係あるのかな…?」
エマを見ると、ケーキを食べる手を止めて少し悲しそうに私を見る。
「うん…多分。ショックが強かったんだよ、きっと。
火事で…六花が怪我したって聞いて、マイキーも東卍のメンバーも病院に行ったんだよ?
でも…六花、もう覚えてなくて…」
「え!?東卍!?」
「あ、うん。知ってる?東京卍會って言って六花も知ってる…って覚えてないんだった。マイキーが小6の時に他の幼なじみと一緒に作ったチームなんだけど」
東京卍會の始まり…
「あ、ちなみに六花も東卍の創設メンバーは知り合いだからね」
「え!?そうなの!?」
「みんなでよく遊んだんだよ〜六花が時々宿題見てくれたりしてさ」
もう頭がまったく追いついて来ないが…
私は…東京卍會と深い繋がりがあったという事。
じゃあ27歳のマイキーは、既に私の事を知っていて東京卍會の弁護士にした、って事だよね。
私の記憶の混乱を気にしてたのか、彼の口から知り合いだった、なんて聞かされていない。
でも
そういえばあの時…
レストランで食事したあの夜。
彼は私に何か言いかけた。
【 】
波の音にかき消されてよく聞こえなかったけど
今分かった。
彼は
【全部…忘れちまったんだな】
そう言ったんだ。