第7章
夢小説設定
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六花ちゃんと…連絡がとれない。
繋がらない携帯……
何かあったのかもしれない。
もしかして……黒川イザナが……
だとしたら…マイキー君に伝えなきゃならない。
でも……
「…………」
マイキー君……
霊安室の前で廃人のように壁にもたれかかって…床を見つめているマイキー君…
その瞳に…もう光はない……
こんな状態で…マイキー君に六花ちゃんの話はできない。
俺はぎゅっと手を握りしめる。
俺が……なんとかしなきゃ…
なんとか……
「……何……言ってる、の……」
エマが………
死んだ、なんて……
「そんな…嘘……やめて…」
「………嘘じゃねぇよ…佐野エマは死んだ…ついさっきな」
「!!何言ってるの!?そんなわけない!!」
思わずイザナの胸ぐらを掴む。
イザナの表情は変わらない……
それが……
本当の話なのだと……
思い知らされた。
「なん、で……」
胸ぐらを掴む手が震える。
「イザナが………やった、の…」
「…俺じゃない。やったのは……
稀咲だ」
「!!!!!」
その名前に……
私はバサりと力なく胸ぐらを掴んでいた腕を下ろす。
『六花!!
お誕生日おめでとう!!
大好きだよ!!!』
「っ…!」
私はベッドから降りると部屋の扉に手をかける。
開かない……
外からロックされているようだ。
「どこに行くつもりだ」
「エマの所に決まってるでしょ!!ここを開けて!!」
「六花が行ったからって佐野エマは生き返らねぇぞ」
「っ!!」
私は振り返るとイザナの頬目掛けて手を振り下ろす。
が、あっさりその手を掴まれてしまう。
「離して!!!イザナ!私を行かせてっ!!エマにっ……マイキーを1人にできない!!」
エマを失って……マイキーは今…
1人だ。
また大切な人を失って……
マイキーはもう……立ち上がれない程に…苦しんでいる…
「行かせるわけねぇだろ」
「っ…なんで!?なんでそんなに平然としていられるの!?
血の繋がりがなくったって!!エマと一緒に暮らして、いつか迎えに行くとまで思った相手なんだよ!!」
「……」
「エマはっ…っイザナが元気でいてくれる事を願ってた!!」
『うちのお兄ちゃんも…幸せにしてるかな』
「それなのにっ…!」
視界が涙で滲む。
「……どうでもいい」
「!」
「俺は…六花だけいればいい」
「イザナ……っ」
「苦しくて…死にたくなるぐらいだった…
でも……
それを引きとめてくれたのは……
六花の存在と、言葉と……
これだった」
イザナは胸元から、あの硝子玉を取り出す。
「家族でもなんでもねぇのに…俺が幸せである事を願ってくれた…唯一の存在。
六花がいたから……
俺は生きていられた。」
腕を掴んでいたイザナの手が、私の頬に触れる。
「だから……俺の傍にいてくれよ。六花。
お前がいたら……俺はもう何もいらねぇから」
私を見つめるイザナの瞳は……
優しくて……
私が知ってるイザナだった。
どっちが本当のイザナなのか…
分からなくなる。
でも
その優しい瞳に…涙が頬を伝う。
なんで……
なんでこんな事になっちゃったの…
なんで……
繋がらない携帯……
何かあったのかもしれない。
もしかして……黒川イザナが……
だとしたら…マイキー君に伝えなきゃならない。
でも……
「…………」
マイキー君……
霊安室の前で廃人のように壁にもたれかかって…床を見つめているマイキー君…
その瞳に…もう光はない……
こんな状態で…マイキー君に六花ちゃんの話はできない。
俺はぎゅっと手を握りしめる。
俺が……なんとかしなきゃ…
なんとか……
「……何……言ってる、の……」
エマが………
死んだ、なんて……
「そんな…嘘……やめて…」
「………嘘じゃねぇよ…佐野エマは死んだ…ついさっきな」
「!!何言ってるの!?そんなわけない!!」
思わずイザナの胸ぐらを掴む。
イザナの表情は変わらない……
それが……
本当の話なのだと……
思い知らされた。
「なん、で……」
胸ぐらを掴む手が震える。
「イザナが………やった、の…」
「…俺じゃない。やったのは……
稀咲だ」
「!!!!!」
その名前に……
私はバサりと力なく胸ぐらを掴んでいた腕を下ろす。
『六花!!
お誕生日おめでとう!!
大好きだよ!!!』
「っ…!」
私はベッドから降りると部屋の扉に手をかける。
開かない……
外からロックされているようだ。
「どこに行くつもりだ」
「エマの所に決まってるでしょ!!ここを開けて!!」
「六花が行ったからって佐野エマは生き返らねぇぞ」
「っ!!」
私は振り返るとイザナの頬目掛けて手を振り下ろす。
が、あっさりその手を掴まれてしまう。
「離して!!!イザナ!私を行かせてっ!!エマにっ……マイキーを1人にできない!!」
エマを失って……マイキーは今…
1人だ。
また大切な人を失って……
マイキーはもう……立ち上がれない程に…苦しんでいる…
「行かせるわけねぇだろ」
「っ…なんで!?なんでそんなに平然としていられるの!?
血の繋がりがなくったって!!エマと一緒に暮らして、いつか迎えに行くとまで思った相手なんだよ!!」
「……」
「エマはっ…っイザナが元気でいてくれる事を願ってた!!」
『うちのお兄ちゃんも…幸せにしてるかな』
「それなのにっ…!」
視界が涙で滲む。
「……どうでもいい」
「!」
「俺は…六花だけいればいい」
「イザナ……っ」
「苦しくて…死にたくなるぐらいだった…
でも……
それを引きとめてくれたのは……
六花の存在と、言葉と……
これだった」
イザナは胸元から、あの硝子玉を取り出す。
「家族でもなんでもねぇのに…俺が幸せである事を願ってくれた…唯一の存在。
六花がいたから……
俺は生きていられた。」
腕を掴んでいたイザナの手が、私の頬に触れる。
「だから……俺の傍にいてくれよ。六花。
お前がいたら……俺はもう何もいらねぇから」
私を見つめるイザナの瞳は……
優しくて……
私が知ってるイザナだった。
どっちが本当のイザナなのか…
分からなくなる。
でも
その優しい瞳に…涙が頬を伝う。
なんで……
なんでこんな事になっちゃったの…
なんで……