第7章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どうして?
何故?
何度叫んでも
何度泣いても
あなたは…
もういない。
もっともっと
大好きだよ
ありがとうって
伝えたかった…
「…今から…向かう、ね…と」
塾から出てエマにメールを打つ。
ふと差し込んでいた太陽が影って、私は空を見上げた。
雨…降らないといいな…
「あっ…」
携帯を鞄にいれようとして手が滑って地面に落ちてしまう。
その拍子にストラップがちぎれて、クマのチャームが転がっていく…
エマの誕生日にお揃いで買った…あのクマだ。
「えぇ!最悪〜!取れちゃった!」
慌ててちぎれたクマを掴んでしゃがむ。
「お姫様…み〜つけた」
え………
じゃり、と砂を踏む音がして誰かの靴が見えて私は顔を上にあげる。
誰……?
そこには、私を見下ろして、楽しげに口元を緩める長身の男の人…
黒と金が混ざった三つ編みが印象的だ。
「あ、あの…」
戸惑いながら私は立ち上がると、ふと彼が特攻服な事に気づいた。
にんまりと笑う男の人に私は思わず後ずさる…
「おっと…どこ行く気?お姫様」
「っ!」
後ずさると、トンっと誰かに背中があたって耳元で聞こえた別の声にビクリとして振り返る。
そこには三つ編みの男の人と同じ特服を着たメガネに金と青が混ざった髪をした男の人がいて…
その後ろに…数人の赤い特服を着た男の人達……
赤い特服……
ふわりと風に揺れて…黒い文字が見えた。
てん……じく……
その名前に私は瞳を開く。
「イザナがあんたを連れ来いってご指名だ」
「なっ!」
イザナ!?
『……お前も……俺を裏切るのか』
「大人しくついてきてくれよ。女の子に手荒なことするのは趣味じゃねぇ」
「てか、傷1個でもつけたら俺らがイザナに殺される」
「っ…」
本能が…逃げろと警告してる…
逃げれる場所は前か後ろしかない…
だったら…
私は1人しかいない三つ編みの男の人の横を突っ切ろうとした……
が…
「いやいや、無理だろ、あきらか」
腕を掴まれる。
「は、離してっ!!!」
両手首を掴まれて私は引き離そうともがくがビクともしない。
「あ〜もう…面倒臭いから暴れんなって。竜胆…あれ持ってこい」
「はいはい。大人しくついて来ればいいのに…」
「…っ、んっっ!!!」
背後から手が伸びてきたかと思うと、口元に何か布のような物をあてられた。
きつい薬品の匂いに眉を寄せる…それと同時にグラりと視界が揺れた……
「いい子におねんねしときな……お姫様」
遠のいていく意識の中…
そう言って笑った男の口元が見えた。
マイキー………
何故?
何度叫んでも
何度泣いても
あなたは…
もういない。
もっともっと
大好きだよ
ありがとうって
伝えたかった…
「…今から…向かう、ね…と」
塾から出てエマにメールを打つ。
ふと差し込んでいた太陽が影って、私は空を見上げた。
雨…降らないといいな…
「あっ…」
携帯を鞄にいれようとして手が滑って地面に落ちてしまう。
その拍子にストラップがちぎれて、クマのチャームが転がっていく…
エマの誕生日にお揃いで買った…あのクマだ。
「えぇ!最悪〜!取れちゃった!」
慌ててちぎれたクマを掴んでしゃがむ。
「お姫様…み〜つけた」
え………
じゃり、と砂を踏む音がして誰かの靴が見えて私は顔を上にあげる。
誰……?
そこには、私を見下ろして、楽しげに口元を緩める長身の男の人…
黒と金が混ざった三つ編みが印象的だ。
「あ、あの…」
戸惑いながら私は立ち上がると、ふと彼が特攻服な事に気づいた。
にんまりと笑う男の人に私は思わず後ずさる…
「おっと…どこ行く気?お姫様」
「っ!」
後ずさると、トンっと誰かに背中があたって耳元で聞こえた別の声にビクリとして振り返る。
そこには三つ編みの男の人と同じ特服を着たメガネに金と青が混ざった髪をした男の人がいて…
その後ろに…数人の赤い特服を着た男の人達……
赤い特服……
ふわりと風に揺れて…黒い文字が見えた。
てん……じく……
その名前に私は瞳を開く。
「イザナがあんたを連れ来いってご指名だ」
「なっ!」
イザナ!?
『……お前も……俺を裏切るのか』
「大人しくついてきてくれよ。女の子に手荒なことするのは趣味じゃねぇ」
「てか、傷1個でもつけたら俺らがイザナに殺される」
「っ…」
本能が…逃げろと警告してる…
逃げれる場所は前か後ろしかない…
だったら…
私は1人しかいない三つ編みの男の人の横を突っ切ろうとした……
が…
「いやいや、無理だろ、あきらか」
腕を掴まれる。
「は、離してっ!!!」
両手首を掴まれて私は引き離そうともがくがビクともしない。
「あ〜もう…面倒臭いから暴れんなって。竜胆…あれ持ってこい」
「はいはい。大人しくついて来ればいいのに…」
「…っ、んっっ!!!」
背後から手が伸びてきたかと思うと、口元に何か布のような物をあてられた。
きつい薬品の匂いに眉を寄せる…それと同時にグラりと視界が揺れた……
「いい子におねんねしときな……お姫様」
遠のいていく意識の中…
そう言って笑った男の口元が見えた。
マイキー………