第7章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「六花に…会えたのか?」
屋上に吹く風がイザナの銀髪を揺らす…
彼の後ろから声をかけたのは鶴蝶だ。
イザナは振り返ると、フッと口元に笑みを浮かべる。
その笑みが少しいつもと違う事に、鶴蝶は瞳を開く。
いつもの不敵な笑みじゃなく…どこか…優しい…
施設に入りたての頃にはいつもそんな風に笑っていたよな…
イザナ…
いつからだろう…
イザナが心から笑わなくなったのは…
「六花は…何1つ変わってなかった。
真っ直ぐで…純粋で…
俺がずっと好きだった六花のままだった。」
「…そうか…」
鶴蝶の頭に浮かぶのは、太陽みたいに笑っていたまだ幼い少女…
イザナはずっと……
六花を想ってここまできた。
色んな事があって…
イザナが日々変わっていく姿をこの目で見てきた…
でも……
六花の話をする時だけのイザナは……
昔のまま…
優しい笑顔を浮かべる。
きっと…
イザナは気付いていないんだろうな。
六花なら……
イザナを救ってくれるかもしれない。
この
大きな闇から…
イザナが…
天竺の総長で、東卍の皆を傷つけた。
そしてブラックドラゴンを使って、マイキーを…
血の繋がった弟を…傷つけようとしていた…
『六花!』
『あ、イザナ』
『これ、お前にやる』
『?たんぽぽ?』
イザナの手には1本の黄色いたんぽぽ…
『可愛い』
喜ぶ私に、イザナはへへ、と鼻をかきながら照れくさそうに笑う。
『たんぽぽって、六花みたいだよな』
『え?』
『太陽に向かって、真っ直ぐ伸びて…太陽に愛されてる。だから…
俺はたんぽぽが好きなんだ』
「イザナ……」
イザナは人を傷つけるような人じゃない。
そう信じたい。
でも
私はあまりにも…
今のイザナを知らなさすぎる。
マイキーに、あんな風に言ってしまったけど…
「あれ?」
ふと1階に降りると、リビングに電気がついているのに気づいた。
廊下の時計を見あげると、時刻は夜中の1時をまわっていた…
扉を少し開いて中を覗く。
マイキー…?
そこには、ソファーに座りながら、何かを見てるマイキーの姿。
あれは……
「……マイキー…」
中に入ってマイキーに声を掛けると、マイキーは少し驚いたように顔を上げた。
「六花…」
「まだ起きてたの?」
「……うん」
私はマイキーの横に座ると、ふとテーブルに置かれた手紙の束を見た。
「これ……」
「黒川イザナが兄貴に宛てた手紙」
こんなに沢山……
「読んでも、いい?」
「……うん」
頷くマイキーに私は手紙の束を手にする。
手紙に書かれているのは……
日々の出来事から真一郎君に対する気持ち…
でも…
ある一定期間を超えた頃から…
手紙の内容がおかしくなっていく。
全部……
マイキーに対するものだ。
マイキーに対する
怨みのようなもの……
「昔…兄貴が言ってたんだ。」
「え?」
『なぁ、万次郎…』
『ん〜』
『お前にもう1人兄ちゃんがいたら……どう思う?』
「…それが…イザナ?」
「うん」
イザナはどうして…
マイキーを憎んでいるんだろう。
イザナには…
真一郎お兄ちゃんも、エマも…
そしてマイキー…
家族がいるのに…
私が知らないイザナの何かがあるんだ。
こんな風にマイキーを憎いと感じるほどの…何か…
屋上に吹く風がイザナの銀髪を揺らす…
彼の後ろから声をかけたのは鶴蝶だ。
イザナは振り返ると、フッと口元に笑みを浮かべる。
その笑みが少しいつもと違う事に、鶴蝶は瞳を開く。
いつもの不敵な笑みじゃなく…どこか…優しい…
施設に入りたての頃にはいつもそんな風に笑っていたよな…
イザナ…
いつからだろう…
イザナが心から笑わなくなったのは…
「六花は…何1つ変わってなかった。
真っ直ぐで…純粋で…
俺がずっと好きだった六花のままだった。」
「…そうか…」
鶴蝶の頭に浮かぶのは、太陽みたいに笑っていたまだ幼い少女…
イザナはずっと……
六花を想ってここまできた。
色んな事があって…
イザナが日々変わっていく姿をこの目で見てきた…
でも……
六花の話をする時だけのイザナは……
昔のまま…
優しい笑顔を浮かべる。
きっと…
イザナは気付いていないんだろうな。
六花なら……
イザナを救ってくれるかもしれない。
この
大きな闇から…
イザナが…
天竺の総長で、東卍の皆を傷つけた。
そしてブラックドラゴンを使って、マイキーを…
血の繋がった弟を…傷つけようとしていた…
『六花!』
『あ、イザナ』
『これ、お前にやる』
『?たんぽぽ?』
イザナの手には1本の黄色いたんぽぽ…
『可愛い』
喜ぶ私に、イザナはへへ、と鼻をかきながら照れくさそうに笑う。
『たんぽぽって、六花みたいだよな』
『え?』
『太陽に向かって、真っ直ぐ伸びて…太陽に愛されてる。だから…
俺はたんぽぽが好きなんだ』
「イザナ……」
イザナは人を傷つけるような人じゃない。
そう信じたい。
でも
私はあまりにも…
今のイザナを知らなさすぎる。
マイキーに、あんな風に言ってしまったけど…
「あれ?」
ふと1階に降りると、リビングに電気がついているのに気づいた。
廊下の時計を見あげると、時刻は夜中の1時をまわっていた…
扉を少し開いて中を覗く。
マイキー…?
そこには、ソファーに座りながら、何かを見てるマイキーの姿。
あれは……
「……マイキー…」
中に入ってマイキーに声を掛けると、マイキーは少し驚いたように顔を上げた。
「六花…」
「まだ起きてたの?」
「……うん」
私はマイキーの横に座ると、ふとテーブルに置かれた手紙の束を見た。
「これ……」
「黒川イザナが兄貴に宛てた手紙」
こんなに沢山……
「読んでも、いい?」
「……うん」
頷くマイキーに私は手紙の束を手にする。
手紙に書かれているのは……
日々の出来事から真一郎君に対する気持ち…
でも…
ある一定期間を超えた頃から…
手紙の内容がおかしくなっていく。
全部……
マイキーに対するものだ。
マイキーに対する
怨みのようなもの……
「昔…兄貴が言ってたんだ。」
「え?」
『なぁ、万次郎…』
『ん〜』
『お前にもう1人兄ちゃんがいたら……どう思う?』
「…それが…イザナ?」
「うん」
イザナはどうして…
マイキーを憎んでいるんだろう。
イザナには…
真一郎お兄ちゃんも、エマも…
そしてマイキー…
家族がいるのに…
私が知らないイザナの何かがあるんだ。
こんな風にマイキーを憎いと感じるほどの…何か…