第7章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ごめんな…何も知らなくて…」
「イ、イザナが謝る事じゃないよ!
…どうしようもなかった事だった…」
そう思ってずっと乗り越えてきた。
…そう思わないと……崩れ落ちてしまいそうだったから。
握りしめた手に、ソッとイザナの手が重なり、私はハッとして彼を見た。
「…傍にいてやりたかった。悲しみと苦しみの中に1人でいた六花を…支えてやれなくて…自分が不甲斐なくて…嫌になった。」
「!イザナ……」
「だから…もう…六花を1人にはしない」
え…
下を向いてぽつりと何か言ったイザナに私は彼を見つめるが、イザナはすぐに顔をあげると微笑む。
「今度、おばさんの墓の場所教えてよ。手、合わせに行きたい」
「え?あ…う、うん。分かった」
頷いた私にイザナはフッと笑う。
「あの…イザナ…」
「ん?」
「…ありがとう。」
「え?」
「私に会いに来てくれて…私を探してくれて。嬉しかった」
私の事なんてもう忘れてるって、ちょっと思っていたから…
「約束、しただろ」
「約束?」
『六花…約束しよう。いつか…
またこの雪が振る季節。
それが俺達が再会する時だ。』
「あ…」
思い出したのは、あの日の約束…
もうすぐお別れだと知って、寂しいと泣いていた私に…
イザナがそう言ってくれたんだ。
イザナも…覚えていてくれたんだ。
「ずっと…この日を待ってた。
六花に会える日を」
イザナはそう言うと首元から何かを取り出す。
そこには、空を映し出した綺麗な硝子玉…
「それ…」
見覚えのあるそれに、私は驚いてイザナを見る。
「俺の宝物。…これのお陰で、俺は今日まで生きてこれた」
「え?」
「どんなに苦しい時も、悲しい時も…これが俺の背をおしてくれた。
六花がくれた言葉が…ずっと守ってくれた」
『どこにいても…どんな場所でも…
イザナが笑っていられますように
幸せでありますように……』
「俺がここまで歩いてこれたのは……六花…お前のお陰なんだ」
イザナの長いまつ毛に覆われた瞳に私が真っ直ぐ映し出されて…胸が何故かドキドキした。
「六花…」
「っあ…っ」
繋いだままの手を引き寄せられて、イザナの胸に倒れ込むとそのままぎゅっ…と抱きしめられる。
「っイザナ!あのっ…!」
「好きだ。」
え……
耳元に響いたその言葉に…私は瞳を開く。
「ずっと……六花に会って伝えたかった。」
イザナは私の肩を掴んで少し体を離すと、またその瞳に私を映し出す。
昔と変わらない…綺麗な瞳…
「俺は…誰よりも六花が好きだ」
イザナの手が頬に触れて…
綺麗な瞳が私に近づく…
ザッ……と風が吹き荒れて…
私とイザナの髪を揺らす。
唇に触れた暖かい感触…
まるで……
その場だけ時が止まったように感じた。
「イ、イザナが謝る事じゃないよ!
…どうしようもなかった事だった…」
そう思ってずっと乗り越えてきた。
…そう思わないと……崩れ落ちてしまいそうだったから。
握りしめた手に、ソッとイザナの手が重なり、私はハッとして彼を見た。
「…傍にいてやりたかった。悲しみと苦しみの中に1人でいた六花を…支えてやれなくて…自分が不甲斐なくて…嫌になった。」
「!イザナ……」
「だから…もう…六花を1人にはしない」
え…
下を向いてぽつりと何か言ったイザナに私は彼を見つめるが、イザナはすぐに顔をあげると微笑む。
「今度、おばさんの墓の場所教えてよ。手、合わせに行きたい」
「え?あ…う、うん。分かった」
頷いた私にイザナはフッと笑う。
「あの…イザナ…」
「ん?」
「…ありがとう。」
「え?」
「私に会いに来てくれて…私を探してくれて。嬉しかった」
私の事なんてもう忘れてるって、ちょっと思っていたから…
「約束、しただろ」
「約束?」
『六花…約束しよう。いつか…
またこの雪が振る季節。
それが俺達が再会する時だ。』
「あ…」
思い出したのは、あの日の約束…
もうすぐお別れだと知って、寂しいと泣いていた私に…
イザナがそう言ってくれたんだ。
イザナも…覚えていてくれたんだ。
「ずっと…この日を待ってた。
六花に会える日を」
イザナはそう言うと首元から何かを取り出す。
そこには、空を映し出した綺麗な硝子玉…
「それ…」
見覚えのあるそれに、私は驚いてイザナを見る。
「俺の宝物。…これのお陰で、俺は今日まで生きてこれた」
「え?」
「どんなに苦しい時も、悲しい時も…これが俺の背をおしてくれた。
六花がくれた言葉が…ずっと守ってくれた」
『どこにいても…どんな場所でも…
イザナが笑っていられますように
幸せでありますように……』
「俺がここまで歩いてこれたのは……六花…お前のお陰なんだ」
イザナの長いまつ毛に覆われた瞳に私が真っ直ぐ映し出されて…胸が何故かドキドキした。
「六花…」
「っあ…っ」
繋いだままの手を引き寄せられて、イザナの胸に倒れ込むとそのままぎゅっ…と抱きしめられる。
「っイザナ!あのっ…!」
「好きだ。」
え……
耳元に響いたその言葉に…私は瞳を開く。
「ずっと……六花に会って伝えたかった。」
イザナは私の肩を掴んで少し体を離すと、またその瞳に私を映し出す。
昔と変わらない…綺麗な瞳…
「俺は…誰よりも六花が好きだ」
イザナの手が頬に触れて…
綺麗な瞳が私に近づく…
ザッ……と風が吹き荒れて…
私とイザナの髪を揺らす。
唇に触れた暖かい感触…
まるで……
その場だけ時が止まったように感じた。