第7章
夢小説設定
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ざーっと風が柔らかくふいて…揺れた髪を押さえながら目の前を歩く人物を見つめた。
綺麗な銀髪と、ちょっと変わった耳飾りがカランカランと音を鳴らして揺れている…
それにしても驚いた。
こんな所であまりにも懐かしい人に再会するなんて…思いもしなかった。
黒川イザナ…
それが彼の名前だ。
「いい天気だな〜」
「え!?あ…そ、そうだね…」
イザナは立ち止まって振り返るとフッと笑みを浮かべる。
「さっきから六花、幽霊と会った…みたいな顔ずっとしてんな」
「だ、だって……あまりにも急だったから…」
戸惑ってしまう…
「何年、ぶりだろうな」
「うん…イザナ…すごく背が伸びたね」
そう言ったらイザナはブハッと吹き出す。
「久々に会ったのに感想がそれ?親戚のおばさんかよ」
「うっ…だ、だって……」
今の私にとっては、イザナとの再会は何年どころか、何十年…
何から話すべきかも分からない。
にしても親戚のおばさんって…やっぱり中身が27だからかな…なんて落ち込む。
「六花は……思った通り……
綺麗になったな」
「っ!」
優しく瞳を細めたイザナに一気に顔に熱が集中する。
「なっ…なっ…何!?急に!」
「そう思ったから正直に言ったんだろ?動揺しすぎ」
「い、イザナ…ってそんな感じだった?」
私が知ってるイザナはどちらかというと、照れ屋で、ぶっきらぼうな感じの男の子だった。
人って年月がたつと変わるもんだな…
そんな事を思っていると、イザナは近くにあったベンチに腰掛けると自分の隣をポンポン、と叩く。
座れ、という事らしい。
私は少し距離をおいて、ちょこん…と彼の隣に座った。
「イザナ…もしかしてこの辺に住んでるの?」
そう聞いた私にイザナはキョトンとした顔をする。
「もしかして…俺と偶然再会したとか思ってる?」
「え?」
「んなワケねーだろ」
イザナは可笑しそうに笑うと頬杖をついて私を見つめる。
「六花を探してた…ずっと」
え……
「ずっと会いたくて…何年か前から…探してたんだ。それで今日…ようやく会う事ができた」
イザナの言葉に私は瞳を開く。
「六花を探して……鶴蝶と探したんだ」
「鶴蝶……って…えっ!あの鶴蝶君!?」
思い出したのは、額に傷のある男の子。
イザナと同じ施設にいた一個下の…
「…懐かしい…今も鶴蝶君と一緒にいるんだね!」
仲良かったもんね…というか、鶴蝶君がイザナに憧れてるって感じだったよね。
「なんか嬉しいな」
「ん?」
「イザナと鶴蝶君がまだ一緒にいて仲良くしてるなんて…なんだか嬉しいなって」
「……仲良し…な…」
「?」
「鶴蝶とは施設を出てからもつるんでて…六花の家を見つけたのもあいつだった」
「家?」
「六花が昔住んでた家」
「あ…」
それがどこの事かが分かって、私は視線を下に逸らす。
「…俺、全然知らなくて…火事のこと…」
眉を寄せたイザナに、私はギュッと腕を掴む。
「おばさん…亡くなったって聞いた」
「……うん。」
「俺も鶴蝶も、おばさんの事…慕ってたから…」
「そうだね…お母さんも…いつも2人を心配して、想ってたよ…」
2人が好きなお菓子や漫画を買って、こっそり渡したりしてたもんね…
本当の子供のように、2人を大切に想ってた。
綺麗な銀髪と、ちょっと変わった耳飾りがカランカランと音を鳴らして揺れている…
それにしても驚いた。
こんな所であまりにも懐かしい人に再会するなんて…思いもしなかった。
黒川イザナ…
それが彼の名前だ。
「いい天気だな〜」
「え!?あ…そ、そうだね…」
イザナは立ち止まって振り返るとフッと笑みを浮かべる。
「さっきから六花、幽霊と会った…みたいな顔ずっとしてんな」
「だ、だって……あまりにも急だったから…」
戸惑ってしまう…
「何年、ぶりだろうな」
「うん…イザナ…すごく背が伸びたね」
そう言ったらイザナはブハッと吹き出す。
「久々に会ったのに感想がそれ?親戚のおばさんかよ」
「うっ…だ、だって……」
今の私にとっては、イザナとの再会は何年どころか、何十年…
何から話すべきかも分からない。
にしても親戚のおばさんって…やっぱり中身が27だからかな…なんて落ち込む。
「六花は……思った通り……
綺麗になったな」
「っ!」
優しく瞳を細めたイザナに一気に顔に熱が集中する。
「なっ…なっ…何!?急に!」
「そう思ったから正直に言ったんだろ?動揺しすぎ」
「い、イザナ…ってそんな感じだった?」
私が知ってるイザナはどちらかというと、照れ屋で、ぶっきらぼうな感じの男の子だった。
人って年月がたつと変わるもんだな…
そんな事を思っていると、イザナは近くにあったベンチに腰掛けると自分の隣をポンポン、と叩く。
座れ、という事らしい。
私は少し距離をおいて、ちょこん…と彼の隣に座った。
「イザナ…もしかしてこの辺に住んでるの?」
そう聞いた私にイザナはキョトンとした顔をする。
「もしかして…俺と偶然再会したとか思ってる?」
「え?」
「んなワケねーだろ」
イザナは可笑しそうに笑うと頬杖をついて私を見つめる。
「六花を探してた…ずっと」
え……
「ずっと会いたくて…何年か前から…探してたんだ。それで今日…ようやく会う事ができた」
イザナの言葉に私は瞳を開く。
「六花を探して……鶴蝶と探したんだ」
「鶴蝶……って…えっ!あの鶴蝶君!?」
思い出したのは、額に傷のある男の子。
イザナと同じ施設にいた一個下の…
「…懐かしい…今も鶴蝶君と一緒にいるんだね!」
仲良かったもんね…というか、鶴蝶君がイザナに憧れてるって感じだったよね。
「なんか嬉しいな」
「ん?」
「イザナと鶴蝶君がまだ一緒にいて仲良くしてるなんて…なんだか嬉しいなって」
「……仲良し…な…」
「?」
「鶴蝶とは施設を出てからもつるんでて…六花の家を見つけたのもあいつだった」
「家?」
「六花が昔住んでた家」
「あ…」
それがどこの事かが分かって、私は視線を下に逸らす。
「…俺、全然知らなくて…火事のこと…」
眉を寄せたイザナに、私はギュッと腕を掴む。
「おばさん…亡くなったって聞いた」
「……うん。」
「俺も鶴蝶も、おばさんの事…慕ってたから…」
「そうだね…お母さんも…いつも2人を心配して、想ってたよ…」
2人が好きなお菓子や漫画を買って、こっそり渡したりしてたもんね…
本当の子供のように、2人を大切に想ってた。