第7章
夢小説設定
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「オレンジジュース……いや…マイキーはこっち、かな」
自販機の前に立ってオレンジジュースのボタンから指を横にずらして…おしるこのボタンを押す。
「あったかい…」
おしるこの缶を両手で包み込む。
『少し、走りに行くか』
そうマイキーに提案されて、海沿いまで連れてきてもらった…
勉強ばっかりだったから、リフレッシュしようと言ってくれたけど…
多分
私の様子が少しおかしかったからだと思う。
表情に出したつもりはなかったけど…
マイキーには僅かな変化に気づかれてしまったようだ。
「マイキー」
防波堤に座りながら海を眺めるマイキーに声をかける。
「はい」
マイキーに今買ったおしるこを渡すと隣に腰掛けた。
随分暖かくなってきたけど…まだ海沿いは寒いな…
「サンキュ。…あ、なぁ六花」
「ん?」
「泳げたいやきくんの歌って…最後どうなるんだっけ?」
「は?」
急に何?と首を傾げる。
「いや、さっき…聞かれたから」
「誰に?」
「通りすがりの奴」
「はい?」
何それ…
通りすがりにたい焼きくんの歌詞聞いてくるって……変な人もいたもんだ…
「えっと…たしか……最後は結局釣り上げられちゃって…おじさんに食べられちゃったんじゃなかった?」
「えぇ…そんな残酷な歌だったんだな」
マイキーが眉を寄せて手に持ってるたい焼きを見る。
「残酷……まぁ…たしかにね…弱肉強食って感じ。
ってか変な人もいたもんだね」
「…だな…」
マイキーはたい焼きを半分にすると、頭の方を私にくれる。
いつもマイキーは半分こしたら頭の方を私に譲ってくれるな……
本当は餡子が沢山入った方がおいしいだろうに……
そんなちょっとした優しさが…私には嬉しかった。
多分そうだよね?って聞いたらマイキーは照れてしまいそうだから言わないけど……
「…ありがとう。マイキー」
「疲れた時には甘い物、だろ」
そう言って笑ったマイキーに、私はフッと口元を緩める。
「……それ、未来でも言ってたな…」
「ん?」
「ううん、なんでもない。エマがそう言ってたんでしょ?」
「え?なんで…」
「…秘密…」
私は人差し指を口元にあてて、笑うとマイキーの肩に頭を預ける。
静かな時間が2人の間に流れて…
聞こえる波音に耳を傾ける。
「…こうしてると…落ち着く」
マイキーの温もりを感じたら…気持ちのモヤモヤがはれていくように安心する。
マイキーの手に自分の手を重ねて、見上げれば、優しい瞳と交わって…そっとどちらからともなくキスをした。
「……っんっ…」
マイキーの舌が絡まると、甘い餡子の香りがする…
「…っ、は…っ…」
苦しくなって顔を逸らそうとしたが、それを許すまいとマイキーの手が後頭部を抑えてより深く交わる…
「っ…んんっ…は…っ」
ぎゅっ、とマイキーの腕を掴むのを合図に唇が離れ…荒い息のまま至近距離で瞳が絡まる。
胸がドキドキして…苦しい…
「…そんな顔で見るなよ…このまま…押し倒したくなる…」
「んっ…」
再度触れるだけのキスをして、マイキーは私から離れる。
それが少し寂しく感じてるあたり…私は相当マイキーが好きなんだと実感した…
「……だから…そんな目で見んなって…
それか…本当に押し倒されてぇ?」
「あ…ご、ごめん…」
私、そんな目で見てたんだろうか…
だったら恥ずかしい…
私は赤くなった頬を隠すように海を見る。
海風が髪をさらって…
それと同時にカラン…とした音が耳に入った。
ん…?
後ろを振り返るが…何もない……
あれ…?
聞き間違い……かな……
自販機の前に立ってオレンジジュースのボタンから指を横にずらして…おしるこのボタンを押す。
「あったかい…」
おしるこの缶を両手で包み込む。
『少し、走りに行くか』
そうマイキーに提案されて、海沿いまで連れてきてもらった…
勉強ばっかりだったから、リフレッシュしようと言ってくれたけど…
多分
私の様子が少しおかしかったからだと思う。
表情に出したつもりはなかったけど…
マイキーには僅かな変化に気づかれてしまったようだ。
「マイキー」
防波堤に座りながら海を眺めるマイキーに声をかける。
「はい」
マイキーに今買ったおしるこを渡すと隣に腰掛けた。
随分暖かくなってきたけど…まだ海沿いは寒いな…
「サンキュ。…あ、なぁ六花」
「ん?」
「泳げたいやきくんの歌って…最後どうなるんだっけ?」
「は?」
急に何?と首を傾げる。
「いや、さっき…聞かれたから」
「誰に?」
「通りすがりの奴」
「はい?」
何それ…
通りすがりにたい焼きくんの歌詞聞いてくるって……変な人もいたもんだ…
「えっと…たしか……最後は結局釣り上げられちゃって…おじさんに食べられちゃったんじゃなかった?」
「えぇ…そんな残酷な歌だったんだな」
マイキーが眉を寄せて手に持ってるたい焼きを見る。
「残酷……まぁ…たしかにね…弱肉強食って感じ。
ってか変な人もいたもんだね」
「…だな…」
マイキーはたい焼きを半分にすると、頭の方を私にくれる。
いつもマイキーは半分こしたら頭の方を私に譲ってくれるな……
本当は餡子が沢山入った方がおいしいだろうに……
そんなちょっとした優しさが…私には嬉しかった。
多分そうだよね?って聞いたらマイキーは照れてしまいそうだから言わないけど……
「…ありがとう。マイキー」
「疲れた時には甘い物、だろ」
そう言って笑ったマイキーに、私はフッと口元を緩める。
「……それ、未来でも言ってたな…」
「ん?」
「ううん、なんでもない。エマがそう言ってたんでしょ?」
「え?なんで…」
「…秘密…」
私は人差し指を口元にあてて、笑うとマイキーの肩に頭を預ける。
静かな時間が2人の間に流れて…
聞こえる波音に耳を傾ける。
「…こうしてると…落ち着く」
マイキーの温もりを感じたら…気持ちのモヤモヤがはれていくように安心する。
マイキーの手に自分の手を重ねて、見上げれば、優しい瞳と交わって…そっとどちらからともなくキスをした。
「……っんっ…」
マイキーの舌が絡まると、甘い餡子の香りがする…
「…っ、は…っ…」
苦しくなって顔を逸らそうとしたが、それを許すまいとマイキーの手が後頭部を抑えてより深く交わる…
「っ…んんっ…は…っ」
ぎゅっ、とマイキーの腕を掴むのを合図に唇が離れ…荒い息のまま至近距離で瞳が絡まる。
胸がドキドキして…苦しい…
「…そんな顔で見るなよ…このまま…押し倒したくなる…」
「んっ…」
再度触れるだけのキスをして、マイキーは私から離れる。
それが少し寂しく感じてるあたり…私は相当マイキーが好きなんだと実感した…
「……だから…そんな目で見んなって…
それか…本当に押し倒されてぇ?」
「あ…ご、ごめん…」
私、そんな目で見てたんだろうか…
だったら恥ずかしい…
私は赤くなった頬を隠すように海を見る。
海風が髪をさらって…
それと同時にカラン…とした音が耳に入った。
ん…?
後ろを振り返るが…何もない……
あれ…?
聞き間違い……かな……