第7章
夢小説設定
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「稀咲を追い出しても…何も変わってなかった。それどころかもっと最悪で…マイキー君まで……
それなのに俺は、未来の俺は!東卍辞めて、皆に守ってもらってた!情けねぇよな!俺!だから!共に居続けるために、皆に認めてもらわなきゃ駄目なんだ!」
そう言ってタイヤを再び殴りつけるたけみっち。
その手は血で滲む…
「たけみっち!手が!」
「やめろ!たけみっち!そんな拳痛めつけても強くなるもんもなんねぇぞ!」
「たくさん考えたよ!直人と一緒に!過去で何をすればいい未来が訪れるか!!
皆が救えるか!何か手がかりがないか走り回ったよ!誰がヒナを殺したのか!本当に!マイキー君が、皆を!六花ちゃんを!!
殺したのかって!!」
「!!」
「っやめろ!たけみっち!」
たけみっちの手から血が飛び散って、私はぎゅっ、と手を握りしめた。
実際に見てきた未来……
それを目の当たりにして…
たけみっちの心は折れそうになってる。
どんなに頑張っても…どんなに必死になっても…
未来は変わらない。
それどころか酷くなっていて…
「たけみっち」
私はたけみっちに近づくと、タイヤを殴り続ける手を掴んで止めた。
「もうやめて、たけみっち」
血で滲んだたけみっちの手を包み込む。
「これ以上…自分を痛めつけないで」
「…っ…ごめん、六花ちゃん…俺…頑張って…どうしたらいいかバカなりに考えて、考えて考えて…でも……っ何にも見つかんなくて!!」
「たけみっち」
叫ぶたけみっちの両頬に手を伸ばして、ぐりっ、と無理矢理自分の方を向かせる。
「落ちついて」
「っ…」
たけみっちの濡れた瞳と瞳が絡まって、私はフッと笑う。
「とりあえず…深呼吸しよう。話は落ちついてから……ね」
そう言った私に、たけみっちはぐっ、と乱暴に涙を拭うと大きく肩で深呼吸する。
「よし。…ちょっとは落ちついた?」
「…う、うん…ごめん…」
謝ったたけみっちに私は首を横に振る。
「きつかったね…たけみっち」
「っ……」
「なんでマイキーが皆を殺したのか…私を…手に掛けたのか…それは分からない。
それだけ…マイキーにとって耐えられない事があったのかもしれない…。
でも…1個だけなんとなく分かる事がある。
マイキーは…未来のマイキーは…孤独だったのかもしれない。」
「え…」
「マイキーは、強いでしょ?きっと彼は…
誰にも負けた事がない。」
「無敵の、マイキー…」
千冬君の言葉に私は頷く。
「そう。簡単に言ったら、完全にぶっ飛ばされた事がないんだよ。彼は。」
「ぶっ倒され……いや、マイキー君に手出すなんてとんだおバカさん…」
「そう。皆がそう思ってる。だから…マイキーに本気でぶつかれる相手がいない。仲間ですら…」
「あ…」
「マイキーが間違った事をしても…本気で彼をぶん殴ってぶつかってくる人…
そんな人がいないんだよ。でもたけみっちは違う…
たけみっちは、マイキーに本気をぶつけられる相手だって、私は思うんだ。」
いつしか上がった雨…雲の間から月明かりが照らす。
「……そっか…なんか…俺、少しわかった気がする。
俺、どこかでマイキー君は別次元の人で…俺とは違うって。
でも…そうじゃないんだ。あの人は東卍の仲間なんだ…場地君が東卍を出ていった時も場地君と喧嘩はしたくないって…取り戻す、って…
誰よりも仲間の事を思う人だった。
マイキー君言ってた。俺の人生は苦しみだけだった、って…」
「………」
「だったら…苦しんでんなら、全力で支えて、間違えてんなら本気でぶつかる。
俺は……マイキー君とそんな仲でいたい。」
そう言ったたけみっちに私と千冬君は頷く。
マイキーには本気でぶつかってしかってくれる仲間が必要だ。
かつて真一郎お兄ちゃんがマイキーのそうであったように…
「マイキーはね…本当は凄く弱いんだよ」
「え?」
「喧嘩は強い…でも…心は弱い部分もある…マイキーは特別な訳じゃない。
たけみっちや千冬君と同じ…弱さもある…
男の子なんだよ」
それなのに俺は、未来の俺は!東卍辞めて、皆に守ってもらってた!情けねぇよな!俺!だから!共に居続けるために、皆に認めてもらわなきゃ駄目なんだ!」
そう言ってタイヤを再び殴りつけるたけみっち。
その手は血で滲む…
「たけみっち!手が!」
「やめろ!たけみっち!そんな拳痛めつけても強くなるもんもなんねぇぞ!」
「たくさん考えたよ!直人と一緒に!過去で何をすればいい未来が訪れるか!!
皆が救えるか!何か手がかりがないか走り回ったよ!誰がヒナを殺したのか!本当に!マイキー君が、皆を!六花ちゃんを!!
殺したのかって!!」
「!!」
「っやめろ!たけみっち!」
たけみっちの手から血が飛び散って、私はぎゅっ、と手を握りしめた。
実際に見てきた未来……
それを目の当たりにして…
たけみっちの心は折れそうになってる。
どんなに頑張っても…どんなに必死になっても…
未来は変わらない。
それどころか酷くなっていて…
「たけみっち」
私はたけみっちに近づくと、タイヤを殴り続ける手を掴んで止めた。
「もうやめて、たけみっち」
血で滲んだたけみっちの手を包み込む。
「これ以上…自分を痛めつけないで」
「…っ…ごめん、六花ちゃん…俺…頑張って…どうしたらいいかバカなりに考えて、考えて考えて…でも……っ何にも見つかんなくて!!」
「たけみっち」
叫ぶたけみっちの両頬に手を伸ばして、ぐりっ、と無理矢理自分の方を向かせる。
「落ちついて」
「っ…」
たけみっちの濡れた瞳と瞳が絡まって、私はフッと笑う。
「とりあえず…深呼吸しよう。話は落ちついてから……ね」
そう言った私に、たけみっちはぐっ、と乱暴に涙を拭うと大きく肩で深呼吸する。
「よし。…ちょっとは落ちついた?」
「…う、うん…ごめん…」
謝ったたけみっちに私は首を横に振る。
「きつかったね…たけみっち」
「っ……」
「なんでマイキーが皆を殺したのか…私を…手に掛けたのか…それは分からない。
それだけ…マイキーにとって耐えられない事があったのかもしれない…。
でも…1個だけなんとなく分かる事がある。
マイキーは…未来のマイキーは…孤独だったのかもしれない。」
「え…」
「マイキーは、強いでしょ?きっと彼は…
誰にも負けた事がない。」
「無敵の、マイキー…」
千冬君の言葉に私は頷く。
「そう。簡単に言ったら、完全にぶっ飛ばされた事がないんだよ。彼は。」
「ぶっ倒され……いや、マイキー君に手出すなんてとんだおバカさん…」
「そう。皆がそう思ってる。だから…マイキーに本気でぶつかれる相手がいない。仲間ですら…」
「あ…」
「マイキーが間違った事をしても…本気で彼をぶん殴ってぶつかってくる人…
そんな人がいないんだよ。でもたけみっちは違う…
たけみっちは、マイキーに本気をぶつけられる相手だって、私は思うんだ。」
いつしか上がった雨…雲の間から月明かりが照らす。
「……そっか…なんか…俺、少しわかった気がする。
俺、どこかでマイキー君は別次元の人で…俺とは違うって。
でも…そうじゃないんだ。あの人は東卍の仲間なんだ…場地君が東卍を出ていった時も場地君と喧嘩はしたくないって…取り戻す、って…
誰よりも仲間の事を思う人だった。
マイキー君言ってた。俺の人生は苦しみだけだった、って…」
「………」
「だったら…苦しんでんなら、全力で支えて、間違えてんなら本気でぶつかる。
俺は……マイキー君とそんな仲でいたい。」
そう言ったたけみっちに私と千冬君は頷く。
マイキーには本気でぶつかってしかってくれる仲間が必要だ。
かつて真一郎お兄ちゃんがマイキーのそうであったように…
「マイキーはね…本当は凄く弱いんだよ」
「え?」
「喧嘩は強い…でも…心は弱い部分もある…マイキーは特別な訳じゃない。
たけみっちや千冬君と同じ…弱さもある…
男の子なんだよ」