第7章
夢小説設定
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あなたは……
私が愛した
最初で最後の人…
どうか……
あなたが
幸せであってくれますように。
「……悩む…」
「六花〜まだ決まんねーの?」
「鮭弁当か…はたまた海鮮弁当か…釜飯弁当もすてがたーい!」
「すんませーん、唐揚げ弁当1つ!」
「え!?ちょっと!マイキー!勝手に決めないで!」
「だって六花決めきれねーからさ。つか、早くしねーとそろそろ新幹線でちまうぞー」
「あ!!そうだった!」
私は慌ててお金を払って唐揚げ弁当を受け取ると先を歩くマイキーを追った。
せっかくの駅弁が唐揚げなんて!くそー!
今日は、マイキーがクリスマスにプレゼントしてくれたあの旅行の日。
雲ひとつない快晴。旅日和だ。
「D32、D32」
「あったあった」
新幹線の座席を探して2人で座る。
旅行なんて何年ぶりかな…
楽しみだな〜
「そういえばマイキーは何買ったの?駅弁」
「俺?俺は…」
マイキーは持っていた袋から箱を出す。
そこには綺麗に並べられたたい焼き…
「え!?全部たい焼き!?」
「普通のたい焼きじゃねぇかんな。
これがこし餡、粒あん、抹茶、栗金時、」
中身が違うだけで至って普通にたい焼きじゃない!
「一個食う?」
「遠慮しとく…」
主食がたい焼きって……
「それにしても…なんか不思議だね〜」
「何が?」
マイキーは早速たい焼きにかぶりつく。
「いや…マイキーと旅行に行ってる、ってこの状況が」
1週目の人生では考えられない自体だ…
「私、家族旅行みたいなの行った事なかったから、ワクワクするね〜」
「俺ん家も家族旅行、なんて皆無だったな」
「マイキーのお父さんとお母さんって、どんな人だったの?」
割と謎に包まれてる佐野家…
マイキーを育てたご両親ってどんな人だったんだろう…
「ん〜…親父の記憶はほぼねぇな。まぁ死んだのオレが3歳ん時だしな。
母ちゃんは……そうだな……」
マイキーは窓の外の景色を見つめる。
「六花と…ちょっと似てるかもな」
「え?似てる?」
『泣かないから強いんじゃないの』
「六花は……唯一…俺が弱くいれる相手、だからかな」
「え?」
ぽつりとはいたマイキーの言葉に首を傾げる。
「なんでもねぇ…親のことなんて覚えてねぇーよ!俺とエマにとっては兄貴が親代わりで、なんでも教えてくれる存在だったからな」
「そっか……そうだよね」
「だから…たまにふと…兄貴がいない事がどういう事なのか、分からなくなる時があるんだ。
頭が真っ白になって…何がなんだか分からなくなる。
何が正しくて……何が間違ってるのか…」
「マイキー…」
マイキーの……深い闇……
『お前はいつか…マイキーの闇に飲み込まれる。』
『マイキーの闇を救うことなんてできねぇんだよ…』
私はぎゅっ、と手を握りしめる。
「もし……マイキーが道に迷ったら……私が貴方の道標になる。」
「………」
「マイキーが暗闇の中にいるなら…必ず…その先を照らすから。
だから……」
自分を見失わないで…マイキー…
マイキーは私を見つめると、フッと表情を緩めた。
「分かってる。…言っただろ?俺は…六花が傍にいてくれたら大丈夫だって。
六花の言葉なら、声なら…俺には届くって」
だから……大丈夫だ。
そう言って笑ったマイキー。
このまま…
ずっとこうやってマイキーと穏やかな日々を過ごしていきたい。
ただ
そう願った。
私が愛した
最初で最後の人…
どうか……
あなたが
幸せであってくれますように。
「……悩む…」
「六花〜まだ決まんねーの?」
「鮭弁当か…はたまた海鮮弁当か…釜飯弁当もすてがたーい!」
「すんませーん、唐揚げ弁当1つ!」
「え!?ちょっと!マイキー!勝手に決めないで!」
「だって六花決めきれねーからさ。つか、早くしねーとそろそろ新幹線でちまうぞー」
「あ!!そうだった!」
私は慌ててお金を払って唐揚げ弁当を受け取ると先を歩くマイキーを追った。
せっかくの駅弁が唐揚げなんて!くそー!
今日は、マイキーがクリスマスにプレゼントしてくれたあの旅行の日。
雲ひとつない快晴。旅日和だ。
「D32、D32」
「あったあった」
新幹線の座席を探して2人で座る。
旅行なんて何年ぶりかな…
楽しみだな〜
「そういえばマイキーは何買ったの?駅弁」
「俺?俺は…」
マイキーは持っていた袋から箱を出す。
そこには綺麗に並べられたたい焼き…
「え!?全部たい焼き!?」
「普通のたい焼きじゃねぇかんな。
これがこし餡、粒あん、抹茶、栗金時、」
中身が違うだけで至って普通にたい焼きじゃない!
「一個食う?」
「遠慮しとく…」
主食がたい焼きって……
「それにしても…なんか不思議だね〜」
「何が?」
マイキーは早速たい焼きにかぶりつく。
「いや…マイキーと旅行に行ってる、ってこの状況が」
1週目の人生では考えられない自体だ…
「私、家族旅行みたいなの行った事なかったから、ワクワクするね〜」
「俺ん家も家族旅行、なんて皆無だったな」
「マイキーのお父さんとお母さんって、どんな人だったの?」
割と謎に包まれてる佐野家…
マイキーを育てたご両親ってどんな人だったんだろう…
「ん〜…親父の記憶はほぼねぇな。まぁ死んだのオレが3歳ん時だしな。
母ちゃんは……そうだな……」
マイキーは窓の外の景色を見つめる。
「六花と…ちょっと似てるかもな」
「え?似てる?」
『泣かないから強いんじゃないの』
「六花は……唯一…俺が弱くいれる相手、だからかな」
「え?」
ぽつりとはいたマイキーの言葉に首を傾げる。
「なんでもねぇ…親のことなんて覚えてねぇーよ!俺とエマにとっては兄貴が親代わりで、なんでも教えてくれる存在だったからな」
「そっか……そうだよね」
「だから…たまにふと…兄貴がいない事がどういう事なのか、分からなくなる時があるんだ。
頭が真っ白になって…何がなんだか分からなくなる。
何が正しくて……何が間違ってるのか…」
「マイキー…」
マイキーの……深い闇……
『お前はいつか…マイキーの闇に飲み込まれる。』
『マイキーの闇を救うことなんてできねぇんだよ…』
私はぎゅっ、と手を握りしめる。
「もし……マイキーが道に迷ったら……私が貴方の道標になる。」
「………」
「マイキーが暗闇の中にいるなら…必ず…その先を照らすから。
だから……」
自分を見失わないで…マイキー…
マイキーは私を見つめると、フッと表情を緩めた。
「分かってる。…言っただろ?俺は…六花が傍にいてくれたら大丈夫だって。
六花の言葉なら、声なら…俺には届くって」
だから……大丈夫だ。
そう言って笑ったマイキー。
このまま…
ずっとこうやってマイキーと穏やかな日々を過ごしていきたい。
ただ
そう願った。