第6章
夢小説設定
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「うわぁ!凄い人だ〜」
神社は私達同様、新年を迎える為に人で溢れかえっていた。
「はぐれんなよ」
「うん」
マイキーに手を引かれて人混みを進む。
「六花ちゃん!マイキー君!」
ふと後ろから声がして振り返ると、そこには着物姿のヒナちゃんとたけみっち。
「2人も来てたんだね」
「たけみっち、お前、七五三みたいだな」
「なっ!ひどいっす、マイキー君!」
地味に傷ついてるたけみっちにけらけら笑うマイキー。
「他のみんなも来てるのかな?」
「うん。三ツ谷君と八戒も来るって言ってたんだけど…あ、いたいた!」
たけみっちが指さす方向にはこちらに手を振りながら歩いてくる三ツ谷君、八戒君、柚葉、そしてるなちゃんとまなちゃんだ。
「たけみっち、お前七五三さんみたいだな」
「なっ!三ツ谷君まで!酷い!」
「六花ちゃ〜ん!」
「六花ちゃ〜ん!」
私を見つけるとるなちゃんとまなちゃんが駆け寄ってきてくれる。
「るなちゃん、まなちゃん!わあ〜可愛いね〜2人とも着物似合ってる」
「えへへ!六花ちゃんも可愛い〜」
「可愛い〜」
「ありがとう〜!」
2人が可愛すぎてぎゅーっと抱きしめる。
「何?何?三ツ谷君の妹ちゃん達?」
たけみっちが私の横にしゃがむ。
「そう!可愛すぎでしょ〜」
「いくつ〜?天使やぁ〜ん」
たけみっちも子供好きなのか私と同じように頬を緩ませる。
そんなたけみっちに2人の顔からさっ…と笑顔が消える。
あれ?
「子供扱いすんなよ、あほズラ」
「あほズラ」
「なっ…」
2人はたけみっちの横を通り過ぎるとひなちゃんの元へ。
「美人好き〜」
「好き〜」
「あらら…たけみっちフラれたね」
「三ツ谷君!どういう教育してんすか!」
「はは…わりぃわりぃ」
苦笑いしてる三ツ谷君を見てると後ろにいたマイキーがぐいっ、とわたしの腕を急に掴む。
「ん?何?マイキー」
「お前、いつ三ツ谷の妹と仲良くなったんだよ」
「え!?あ…えっと…たまたま…その…出くわして…」
「ふ〜ん…」
さすがに家に上がりました、とは言えず…
「一緒に家でご飯食べたんだよ!」
「だよ!」
でも、嘘はあっさりるなちゃんとまなちゃんにバラされてしまう…
「…………ふ〜ん…」
「うっ…」
腕を掴む手に力が入って私は視線をそらすと柚葉を振り返る。
「ゆ、柚葉!その後どう!?」
私はマイキーの刺さるような視線から逃れるように柚葉の元へ行く。
「怪我したって聞いたから…」
「うん、もう完治したよ!
六花…色々ありがとね。」
「ん?」
「三ツ谷から聞いた。私達の為に色々してくれて、ありがとう。
稀咲の事も…心配してくれていたのに…間違ってた。」
たけみっちから、柚葉は八戒君を守るために稀咲の口車に乗せられて大寿を刺し殺そうとしたらしい。
未来で大寿を殺したのは八戒君じゃなくて、柚葉だったのだ。
柚葉はずっと…幼い頃から八戒君を守ってきていた。
「いくら八戒を守るためとはいえ…殺そうとするなんて間違ってた。
稀咲にナイフを渡された時に、気づくべきだったんだ…」
「柚葉は何も悪くないよ!悪いのは…」
柚葉の弟を想う気持ちに付け入った稀咲だ。
私はぎゅっと手を握りしめる。
許せない……
「…大寿には怖くて近づくだけで震えてた八戒を絶対にまもってやりたかった。
でも……そんな八戒が、変わったんだ。」
『柚葉は絶てぇ俺が守る!!』
「花垣と三ツ谷のおかげだよ。
ママが死んで、大寿の暴力から八戒を絶対守らなきゃって必死だった。
自分がなんとかしなきゃいけないって」
柚葉…
「だから、強くいなきゃいけないって。
でも……あんなに弱かった八戒が、大寿を殴った時、色んな感情が溢れ出てきて…涙が止まらなかった」
柚葉はずっと……1人で戦ってきたんだ。
「よく…頑張ったね」
「え…」
私は柚葉の手を握る。
「この手でずっと…弟を守って頑張ってきたんだね……
でも…もう柚葉は独りじゃないよ」
「!」
「頼もしい弟も、仲間もいる。だから…
これからは1人で抱え込まないでね」
「…六花…」
柚葉の瞳が潤んで、ばっと後ろを向く。
「……泣かせないで。涙腺今崩壊してるから」
「ははは。でも、本当だよ。柚葉には仲間がいる。家族がいる。
それに……」
「ん?」
私はたけみっちと話してる三ツ谷君を見る。
「三ツ谷君がいるし、ね」
えへへ、と笑った私に柚葉が?と首を傾げる。
「え?三ツ谷?」
「私、応援してるからね!2人のこれからを!」
「……え?なんの話?」
「え?」
な、なんの話って……
「柚葉……三ツ谷君の事…」
そこまで言って何か察したのか柚葉が眉を寄せた。
「何か勘違いしてない?三ツ谷はただの幼なじみ。いやむしろ兄弟にしか見えないから」
「え!そうなの!?」
私はてっきり……
「三ツ谷が好きなのは………」
「?」
「じゃなくて!私が好きなのはとにかく、三ツ谷じゃないから!」
「……え、その言い方だと別に好きな人がいるの?」
私の問に柚葉はしまった、とばかりに顔を赤くする。
「え!そうなの!?」
「す、好きっていうか……その……」
可愛いぐらい頬を染めて、柚葉がチラッと視線を送った先……
三ツ谷君と…………
たけみっち?
「…………え!!??」
う、嘘……
「柚葉、たけみっちが好きなの!?」
「こ、声がでかい!!ってか、そんなんじゃないから!そんなんじゃ……」
まさかの展開……
でも、たけみっちには……
眉を寄せた私に、柚葉はにっ、と笑う。
「一方的な想いなら罪じゃないだろ?」
神社は私達同様、新年を迎える為に人で溢れかえっていた。
「はぐれんなよ」
「うん」
マイキーに手を引かれて人混みを進む。
「六花ちゃん!マイキー君!」
ふと後ろから声がして振り返ると、そこには着物姿のヒナちゃんとたけみっち。
「2人も来てたんだね」
「たけみっち、お前、七五三みたいだな」
「なっ!ひどいっす、マイキー君!」
地味に傷ついてるたけみっちにけらけら笑うマイキー。
「他のみんなも来てるのかな?」
「うん。三ツ谷君と八戒も来るって言ってたんだけど…あ、いたいた!」
たけみっちが指さす方向にはこちらに手を振りながら歩いてくる三ツ谷君、八戒君、柚葉、そしてるなちゃんとまなちゃんだ。
「たけみっち、お前七五三さんみたいだな」
「なっ!三ツ谷君まで!酷い!」
「六花ちゃ〜ん!」
「六花ちゃ〜ん!」
私を見つけるとるなちゃんとまなちゃんが駆け寄ってきてくれる。
「るなちゃん、まなちゃん!わあ〜可愛いね〜2人とも着物似合ってる」
「えへへ!六花ちゃんも可愛い〜」
「可愛い〜」
「ありがとう〜!」
2人が可愛すぎてぎゅーっと抱きしめる。
「何?何?三ツ谷君の妹ちゃん達?」
たけみっちが私の横にしゃがむ。
「そう!可愛すぎでしょ〜」
「いくつ〜?天使やぁ〜ん」
たけみっちも子供好きなのか私と同じように頬を緩ませる。
そんなたけみっちに2人の顔からさっ…と笑顔が消える。
あれ?
「子供扱いすんなよ、あほズラ」
「あほズラ」
「なっ…」
2人はたけみっちの横を通り過ぎるとひなちゃんの元へ。
「美人好き〜」
「好き〜」
「あらら…たけみっちフラれたね」
「三ツ谷君!どういう教育してんすか!」
「はは…わりぃわりぃ」
苦笑いしてる三ツ谷君を見てると後ろにいたマイキーがぐいっ、とわたしの腕を急に掴む。
「ん?何?マイキー」
「お前、いつ三ツ谷の妹と仲良くなったんだよ」
「え!?あ…えっと…たまたま…その…出くわして…」
「ふ〜ん…」
さすがに家に上がりました、とは言えず…
「一緒に家でご飯食べたんだよ!」
「だよ!」
でも、嘘はあっさりるなちゃんとまなちゃんにバラされてしまう…
「…………ふ〜ん…」
「うっ…」
腕を掴む手に力が入って私は視線をそらすと柚葉を振り返る。
「ゆ、柚葉!その後どう!?」
私はマイキーの刺さるような視線から逃れるように柚葉の元へ行く。
「怪我したって聞いたから…」
「うん、もう完治したよ!
六花…色々ありがとね。」
「ん?」
「三ツ谷から聞いた。私達の為に色々してくれて、ありがとう。
稀咲の事も…心配してくれていたのに…間違ってた。」
たけみっちから、柚葉は八戒君を守るために稀咲の口車に乗せられて大寿を刺し殺そうとしたらしい。
未来で大寿を殺したのは八戒君じゃなくて、柚葉だったのだ。
柚葉はずっと…幼い頃から八戒君を守ってきていた。
「いくら八戒を守るためとはいえ…殺そうとするなんて間違ってた。
稀咲にナイフを渡された時に、気づくべきだったんだ…」
「柚葉は何も悪くないよ!悪いのは…」
柚葉の弟を想う気持ちに付け入った稀咲だ。
私はぎゅっと手を握りしめる。
許せない……
「…大寿には怖くて近づくだけで震えてた八戒を絶対にまもってやりたかった。
でも……そんな八戒が、変わったんだ。」
『柚葉は絶てぇ俺が守る!!』
「花垣と三ツ谷のおかげだよ。
ママが死んで、大寿の暴力から八戒を絶対守らなきゃって必死だった。
自分がなんとかしなきゃいけないって」
柚葉…
「だから、強くいなきゃいけないって。
でも……あんなに弱かった八戒が、大寿を殴った時、色んな感情が溢れ出てきて…涙が止まらなかった」
柚葉はずっと……1人で戦ってきたんだ。
「よく…頑張ったね」
「え…」
私は柚葉の手を握る。
「この手でずっと…弟を守って頑張ってきたんだね……
でも…もう柚葉は独りじゃないよ」
「!」
「頼もしい弟も、仲間もいる。だから…
これからは1人で抱え込まないでね」
「…六花…」
柚葉の瞳が潤んで、ばっと後ろを向く。
「……泣かせないで。涙腺今崩壊してるから」
「ははは。でも、本当だよ。柚葉には仲間がいる。家族がいる。
それに……」
「ん?」
私はたけみっちと話してる三ツ谷君を見る。
「三ツ谷君がいるし、ね」
えへへ、と笑った私に柚葉が?と首を傾げる。
「え?三ツ谷?」
「私、応援してるからね!2人のこれからを!」
「……え?なんの話?」
「え?」
な、なんの話って……
「柚葉……三ツ谷君の事…」
そこまで言って何か察したのか柚葉が眉を寄せた。
「何か勘違いしてない?三ツ谷はただの幼なじみ。いやむしろ兄弟にしか見えないから」
「え!そうなの!?」
私はてっきり……
「三ツ谷が好きなのは………」
「?」
「じゃなくて!私が好きなのはとにかく、三ツ谷じゃないから!」
「……え、その言い方だと別に好きな人がいるの?」
私の問に柚葉はしまった、とばかりに顔を赤くする。
「え!そうなの!?」
「す、好きっていうか……その……」
可愛いぐらい頬を染めて、柚葉がチラッと視線を送った先……
三ツ谷君と…………
たけみっち?
「…………え!!??」
う、嘘……
「柚葉、たけみっちが好きなの!?」
「こ、声がでかい!!ってか、そんなんじゃないから!そんなんじゃ……」
まさかの展開……
でも、たけみっちには……
眉を寄せた私に、柚葉はにっ、と笑う。
「一方的な想いなら罪じゃないだろ?」