第1章
夢小説設定
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下原君に頼み込んで1部の資料だけ借りて私は東京卍會の自分のオフィスに来た。
もう夜も遅く、警備員はいるが組員達の姿はなくなっていた。
家に帰ろうかとも思ったがここが1番集中できる。
自分のデスクに灯りをつけて借りてきた資料をめくった。
やはり東京卍會が、代わりはじめたのは12年前の夏頃からだ。
マイキーの友人で東卍の副総長だった龍宮寺が死んだ後…
揺れたマイキーの瞳から、龍宮寺はきっとマイキーにとってとても大切な人だったのは分かる。
彼の死がトリガーになって変わっていった東京 卍會がこんな極悪組織になってしまったというのだろうか?
資料だけでは何も分からない。
ふと携帯が鳴ってディスプレイをみると、マイキーの名前。
元々、ボス、だったがマイキーがやめろと言うのでマイキーになったのだ。
「もしもし?」
「六花、今どこだ?」
「オフィスにいるよ」
電話越しの低い声に胸が高鳴る。
私いつからこんな恋する乙女になった?
不思議すぎて苦笑してしまう。
「今日はオフだろ」
「うん、でもちょっと調べたいことがあって」
そうか、というマイキーに私は手にしていた龍宮寺堅の事件記事を見つめる。
マイキーはこの時
どこにいたんだろう?
彼の目の前で
龍宮寺堅は亡くなったのだろうか?
マイキーは
何を思っていたのだろう。
大切な人を失うのは
酷く辛い経験だ。
私も知っている。
マイキーも
辛かったよね。
苦しかったよね。
「…ねぇ、マイキー」
「ん?」
「会いたいな」
声じゃなくて
今貴方自身をぎゅって、抱きしめたい。
触れたい。
電話越しにしばらく沈黙があって
「今から行く」
彼はそう言った。
「たい焼き買ってきてよ」
そんな事を言ったら、電話越しにフッと笑う声が聞こえる。
そして小さく彼は、分かったよ。と答えた。
「待ってるね」
そう伝えると電話を切った。
もう夜も遅く、警備員はいるが組員達の姿はなくなっていた。
家に帰ろうかとも思ったがここが1番集中できる。
自分のデスクに灯りをつけて借りてきた資料をめくった。
やはり東京卍會が、代わりはじめたのは12年前の夏頃からだ。
マイキーの友人で東卍の副総長だった龍宮寺が死んだ後…
揺れたマイキーの瞳から、龍宮寺はきっとマイキーにとってとても大切な人だったのは分かる。
彼の死がトリガーになって変わっていった東京 卍會がこんな極悪組織になってしまったというのだろうか?
資料だけでは何も分からない。
ふと携帯が鳴ってディスプレイをみると、マイキーの名前。
元々、ボス、だったがマイキーがやめろと言うのでマイキーになったのだ。
「もしもし?」
「六花、今どこだ?」
「オフィスにいるよ」
電話越しの低い声に胸が高鳴る。
私いつからこんな恋する乙女になった?
不思議すぎて苦笑してしまう。
「今日はオフだろ」
「うん、でもちょっと調べたいことがあって」
そうか、というマイキーに私は手にしていた龍宮寺堅の事件記事を見つめる。
マイキーはこの時
どこにいたんだろう?
彼の目の前で
龍宮寺堅は亡くなったのだろうか?
マイキーは
何を思っていたのだろう。
大切な人を失うのは
酷く辛い経験だ。
私も知っている。
マイキーも
辛かったよね。
苦しかったよね。
「…ねぇ、マイキー」
「ん?」
「会いたいな」
声じゃなくて
今貴方自身をぎゅって、抱きしめたい。
触れたい。
電話越しにしばらく沈黙があって
「今から行く」
彼はそう言った。
「たい焼き買ってきてよ」
そんな事を言ったら、電話越しにフッと笑う声が聞こえる。
そして小さく彼は、分かったよ。と答えた。
「待ってるね」
そう伝えると電話を切った。