第6章
夢小説設定
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いた!
柚葉を追いかけて繁華街から少し離れた場所に来た。
柚葉は人通りの少ない路地裏に入ると立ち止まる。
こんな所で何を…
声をかけようと1歩踏み出して、私はハタリと歩みを止める。
え…
私とは反対方向から歩いてきた人物に私は瞳を開くと、慌てて電柱の裏に隠れた。
なんで……
なんで彼が…
柚葉の前に現れたのは、あの稀咲鉄太だった。
柚葉と稀咲は何か話し込んでいるみたいだが、遠くて何を話しているのかまでは聞こえないし、柚葉の表情も背中を向けていて読み取れない…
なんで稀咲と柚葉が…
嫌な予感しかしなかった。
しばらくすると、話が終わったのか稀咲が立ち去り、柚葉だけになる。
どうしよう…
こちらに歩いてくる柚葉。
「…っ柚葉!」
このまま隠れておく事もできたけど、気になりすぎて無理だ。
横から急に出てきた私に驚く柚葉。
「え!六花?」
「あ…ご、ごめん!驚かせて!あの…さっき柚葉を見かけたから着いてきたら…その…」
視線を泳がせる私に柚葉が眉を寄せる。
「何か聞いた?」
「う、ううん!遠くて話までは…あの…さっきのって東卍の…稀咲、君だよね?」
「ああ…ちょっと知り合いでね」
「…そう、なんだ…」
「悪いけど、ちょっと急いでて…また今度ね」
「あ、柚葉!」
横を通り過ぎる柚葉を引き止める。
嫌な予感がしてしょうがない…
「…稀咲…稀咲君に…何か言われたんじゃない?」
「え?」
「…詳しくは、話せないんだけど……彼は…」
「ヤバいやつだって?」
「え!?」
驚く私に柚葉が視線を逸らす。
「分かってるよ。ちゃんと。でも…大丈夫だから」
「大丈夫って……柚葉、何か1人で抱え込んでる、よね?」
「………」
「もし、何か抱えてるなら、私だって三ツ谷君だって力になるから」
柚葉は私を見つめると、ふっ、と笑う。
「ありがとう。…でも、これは…アタシら家族の問題だ」
柚葉は空を見上げて降ってくる雪を見上げた。
「八戒は…私の大切な弟…」
「え?」
「…だから私が守ってやらなきゃ。」
ぽつりと小さくそう言った柚葉に私は瞳を開く。
そこで私はずっと胸にあったモヤモヤの意味を理解した。
そうか…
柚葉が抱えているもの…
柚葉を追いかけて繁華街から少し離れた場所に来た。
柚葉は人通りの少ない路地裏に入ると立ち止まる。
こんな所で何を…
声をかけようと1歩踏み出して、私はハタリと歩みを止める。
え…
私とは反対方向から歩いてきた人物に私は瞳を開くと、慌てて電柱の裏に隠れた。
なんで……
なんで彼が…
柚葉の前に現れたのは、あの稀咲鉄太だった。
柚葉と稀咲は何か話し込んでいるみたいだが、遠くて何を話しているのかまでは聞こえないし、柚葉の表情も背中を向けていて読み取れない…
なんで稀咲と柚葉が…
嫌な予感しかしなかった。
しばらくすると、話が終わったのか稀咲が立ち去り、柚葉だけになる。
どうしよう…
こちらに歩いてくる柚葉。
「…っ柚葉!」
このまま隠れておく事もできたけど、気になりすぎて無理だ。
横から急に出てきた私に驚く柚葉。
「え!六花?」
「あ…ご、ごめん!驚かせて!あの…さっき柚葉を見かけたから着いてきたら…その…」
視線を泳がせる私に柚葉が眉を寄せる。
「何か聞いた?」
「う、ううん!遠くて話までは…あの…さっきのって東卍の…稀咲、君だよね?」
「ああ…ちょっと知り合いでね」
「…そう、なんだ…」
「悪いけど、ちょっと急いでて…また今度ね」
「あ、柚葉!」
横を通り過ぎる柚葉を引き止める。
嫌な予感がしてしょうがない…
「…稀咲…稀咲君に…何か言われたんじゃない?」
「え?」
「…詳しくは、話せないんだけど……彼は…」
「ヤバいやつだって?」
「え!?」
驚く私に柚葉が視線を逸らす。
「分かってるよ。ちゃんと。でも…大丈夫だから」
「大丈夫って……柚葉、何か1人で抱え込んでる、よね?」
「………」
「もし、何か抱えてるなら、私だって三ツ谷君だって力になるから」
柚葉は私を見つめると、ふっ、と笑う。
「ありがとう。…でも、これは…アタシら家族の問題だ」
柚葉は空を見上げて降ってくる雪を見上げた。
「八戒は…私の大切な弟…」
「え?」
「…だから私が守ってやらなきゃ。」
ぽつりと小さくそう言った柚葉に私は瞳を開く。
そこで私はずっと胸にあったモヤモヤの意味を理解した。
そうか…
柚葉が抱えているもの…