第6章
夢小説設定
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「エマ!裁縫セット、貸してくれない?」
エマから裁縫セットを借りて、私は圭介君から貰ったお守りを手にする。
圭介君の想い
皆の想い
そして…
「私の想い…」
マイキーの心を守るもの…
「…星…綺麗だな」
部屋からベランダに出ると、夜空に星が出てキラキラしていた。
白い息が空に舞い上がる…
少し遠くから聞こえた聞き覚えのあるバイクの音に私はそちらを見つめる。
マイキーのバブだ。
その音はだんだんこちらに近づいてきて
家の前で止まる。
門が開いて、中に入ってきたマイキーはふとこちらを見上げて、少し驚いたように瞳を開く。
「おかえり」
「…まだ起きてたのか」
「うん。星見てた」
「……」
そう言うと、マイキーはベランダの下まで来る。
「まるでロミオとジュリエットだな」
そう言ったマイキーに何それ、と私は笑う。
マイキーもフッと笑うと、近くにあった室外機に足を乗せて上がり、そのままベランダの柵に手を伸ばすと身軽にあっという間に私がいるベランダに登ってきた。
「び、びっくりした!」
「久々に登ったな」
「え?初めてじゃないの?」
たしかに慣れてる感じだったけど…
「ここ、前は俺の部屋だったしな」
「え!?そうなの?」
「夜中に帰ったら、じぃちゃんが玄関の鍵閉めちまうからさ、毎回こうやってこっから入ってたんだよ」
「へ、へぇ…」
ヤンチャだな〜…
「風邪引くぞ、そんな薄着じゃ」
そう言うとマイキーはつけていたマフラーを私の首にまいて、後ろからぎゅっと抱き寄せる。
「あったかい…」
「星…綺麗だな」
「うん」
「……場地も…星になったかな」
「え?」
顔だけ後ろを振り返る。
「昔読んだ絵本に、そう書いてあった…人は死んだら、星になるって」
「…あ…私もその絵本読んだことある」
有名な童話の話…
小さい時、お母さんに読んでもらったっけな…
「でも…
もし本当にそうなら…寂しくないね」
「ん?」
「皆…見守ってくれてるって事だもんね」
「………」
「お母さんや、真一郎お兄ちゃん…圭介君…」
「…俺は…見守るんじゃなくて…話がしてぇ」
マイキーは白い息を吐き出して、瞳を細める。
「兄貴や場地と……話がしてぇ」
マイキー…
悲しげにポツリと吐いたマイキーの言葉に私はくるっと体を反転させると、彼を見上げる。
そして…ポケットから出した物をマイキーの首にそっ、とかけた。
「!これ…」
それは…圭介君から貰ったあのお守りだ。
「紐つけてみたんだ。」
久々に裁縫なんてしたから少し不格好になったが…
「やっぱりこれはマイキーが持ってて」
「…これは場地がお前に…」
「うん。分かってる。
でも…今はマイキーに必要だと思ったから。」
私は彼の胸元で揺れたお守りを両手で包む。
「ここにはね…皆の想いが詰まってるんだ。
三ツ谷君、けんちゃん、ぱー君、一虎君、圭介君…
それから…私…」
皆の想い…
「その想いが…
マイキーを守ってくれる。」
「!」
「だから……これは、マイキーに持っていてほしいの」
そう言った私に、マイキーは胸元で揺れるお守りを手にして見つめる。
「皆の……想い…」
「そうだよ…マイキーは…一人じゃない。
皆が…傍にいる。ここにいる」
私はそっ、とマイキーの胸に手をあてた。
エマから裁縫セットを借りて、私は圭介君から貰ったお守りを手にする。
圭介君の想い
皆の想い
そして…
「私の想い…」
マイキーの心を守るもの…
「…星…綺麗だな」
部屋からベランダに出ると、夜空に星が出てキラキラしていた。
白い息が空に舞い上がる…
少し遠くから聞こえた聞き覚えのあるバイクの音に私はそちらを見つめる。
マイキーのバブだ。
その音はだんだんこちらに近づいてきて
家の前で止まる。
門が開いて、中に入ってきたマイキーはふとこちらを見上げて、少し驚いたように瞳を開く。
「おかえり」
「…まだ起きてたのか」
「うん。星見てた」
「……」
そう言うと、マイキーはベランダの下まで来る。
「まるでロミオとジュリエットだな」
そう言ったマイキーに何それ、と私は笑う。
マイキーもフッと笑うと、近くにあった室外機に足を乗せて上がり、そのままベランダの柵に手を伸ばすと身軽にあっという間に私がいるベランダに登ってきた。
「び、びっくりした!」
「久々に登ったな」
「え?初めてじゃないの?」
たしかに慣れてる感じだったけど…
「ここ、前は俺の部屋だったしな」
「え!?そうなの?」
「夜中に帰ったら、じぃちゃんが玄関の鍵閉めちまうからさ、毎回こうやってこっから入ってたんだよ」
「へ、へぇ…」
ヤンチャだな〜…
「風邪引くぞ、そんな薄着じゃ」
そう言うとマイキーはつけていたマフラーを私の首にまいて、後ろからぎゅっと抱き寄せる。
「あったかい…」
「星…綺麗だな」
「うん」
「……場地も…星になったかな」
「え?」
顔だけ後ろを振り返る。
「昔読んだ絵本に、そう書いてあった…人は死んだら、星になるって」
「…あ…私もその絵本読んだことある」
有名な童話の話…
小さい時、お母さんに読んでもらったっけな…
「でも…
もし本当にそうなら…寂しくないね」
「ん?」
「皆…見守ってくれてるって事だもんね」
「………」
「お母さんや、真一郎お兄ちゃん…圭介君…」
「…俺は…見守るんじゃなくて…話がしてぇ」
マイキーは白い息を吐き出して、瞳を細める。
「兄貴や場地と……話がしてぇ」
マイキー…
悲しげにポツリと吐いたマイキーの言葉に私はくるっと体を反転させると、彼を見上げる。
そして…ポケットから出した物をマイキーの首にそっ、とかけた。
「!これ…」
それは…圭介君から貰ったあのお守りだ。
「紐つけてみたんだ。」
久々に裁縫なんてしたから少し不格好になったが…
「やっぱりこれはマイキーが持ってて」
「…これは場地がお前に…」
「うん。分かってる。
でも…今はマイキーに必要だと思ったから。」
私は彼の胸元で揺れたお守りを両手で包む。
「ここにはね…皆の想いが詰まってるんだ。
三ツ谷君、けんちゃん、ぱー君、一虎君、圭介君…
それから…私…」
皆の想い…
「その想いが…
マイキーを守ってくれる。」
「!」
「だから……これは、マイキーに持っていてほしいの」
そう言った私に、マイキーは胸元で揺れるお守りを手にして見つめる。
「皆の……想い…」
「そうだよ…マイキーは…一人じゃない。
皆が…傍にいる。ここにいる」
私はそっ、とマイキーの胸に手をあてた。