第6章
夢小説設定
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「うっ…気持ち悪っ…」
「大丈夫か?六花」
バイクから降りてしゃがむ私に三ツ谷君が心配そうに背を摩ってくれる。
「マイキーがグワングワンゆらすからぁ…」
右に左に車を避けながら、いつもよりスピードも出てたから身体が揺られて軽い車酔いならぬバイク酔い…
「悪ぃ悪ぃ」
「ドラケンに電話しとくわ。」
そう言って電話する三ツ谷君を横目にマイキーはキラキラ光るクリスマスツリーの方に歩いて行く。
この前見た時より外が暗いからかより綺麗に見えた…
「…幹部会、行かなくていいの?」
「……」
「マイキー?」
何か考えるようにボーっとツリーを見つめるマイキー。
私の声が…届いていない…
「ドラケンには連絡入れといた。おい、マイキーどうしたんだよ」
「…半分になっちまったな。創設メンバー」
マイキーはふと視線を下に降ろすと振り返って三ツ谷君を見る。
「俺さ…どこ目指してんのか分からなくなっちった」
揺れたマイキーの瞳…
風がマイキーの髪と特攻服を揺らす…
「ブラックドラゴンなんてほっとけよ。」
「え…」
その言葉に私も三ツ谷君も瞳を開く。
マイキーの口から…そんな言葉が出ると思わなかったからだ。
「三ツ谷…お前はいなくなるなよ」
そう言って笑ったマイキー。
もう…大切な仲間を失いたくは無い。
そう言うように。
マイキーにとって、東卍は、創設メンバーは…
かけがえのないもの。
「……ああ。約束する」
頷いた三ツ谷君にマイキーは空を見上げる。
「……一緒に走ってくれよ」
「え?」
ぽつりと小さくマイキーがそう言うとツリーに背を向けて自分のバブに跨った。
「三ツ谷悪い。六花を家まで送ってやってくれねぇか」
「え?」
驚く私を三ツ谷君がちらっと見てからマイキーを見る。
「…それはいいけど…お前はどうすんだよ、マイキー」
「もう少し走ってくるわ」
頼むな、と笑って、マイキーがエンジンをふかせたが、私はその腕を掴んだ。
今まで…マイキーが自分以外の誰かに私をバイクに乗せて送ってくれなんて、頼んだことはなかった。
けんちゃんですらも…
俺以外の男のバイクには乗るな、って散々言われていたし、私もマイキーの後ろ以外乗る気はなかったから…
それなのに…
急に三ツ谷君に託して行こうとする…
「…マイキー…」
不安げに揺れた私の瞳に、マイキーは頭に手を置くとくしゃりと髪を撫でた。
「大丈夫だ。今日はちゃんと帰るから」
そう言って少し困ったように笑う。
「頼むな、三ツ谷」
「…おお」
頷いた三ツ谷君を見てから、マイキーはそのまま行ってしまう…
「大丈夫か?六花」
バイクから降りてしゃがむ私に三ツ谷君が心配そうに背を摩ってくれる。
「マイキーがグワングワンゆらすからぁ…」
右に左に車を避けながら、いつもよりスピードも出てたから身体が揺られて軽い車酔いならぬバイク酔い…
「悪ぃ悪ぃ」
「ドラケンに電話しとくわ。」
そう言って電話する三ツ谷君を横目にマイキーはキラキラ光るクリスマスツリーの方に歩いて行く。
この前見た時より外が暗いからかより綺麗に見えた…
「…幹部会、行かなくていいの?」
「……」
「マイキー?」
何か考えるようにボーっとツリーを見つめるマイキー。
私の声が…届いていない…
「ドラケンには連絡入れといた。おい、マイキーどうしたんだよ」
「…半分になっちまったな。創設メンバー」
マイキーはふと視線を下に降ろすと振り返って三ツ谷君を見る。
「俺さ…どこ目指してんのか分からなくなっちった」
揺れたマイキーの瞳…
風がマイキーの髪と特攻服を揺らす…
「ブラックドラゴンなんてほっとけよ。」
「え…」
その言葉に私も三ツ谷君も瞳を開く。
マイキーの口から…そんな言葉が出ると思わなかったからだ。
「三ツ谷…お前はいなくなるなよ」
そう言って笑ったマイキー。
もう…大切な仲間を失いたくは無い。
そう言うように。
マイキーにとって、東卍は、創設メンバーは…
かけがえのないもの。
「……ああ。約束する」
頷いた三ツ谷君にマイキーは空を見上げる。
「……一緒に走ってくれよ」
「え?」
ぽつりと小さくマイキーがそう言うとツリーに背を向けて自分のバブに跨った。
「三ツ谷悪い。六花を家まで送ってやってくれねぇか」
「え?」
驚く私を三ツ谷君がちらっと見てからマイキーを見る。
「…それはいいけど…お前はどうすんだよ、マイキー」
「もう少し走ってくるわ」
頼むな、と笑って、マイキーがエンジンをふかせたが、私はその腕を掴んだ。
今まで…マイキーが自分以外の誰かに私をバイクに乗せて送ってくれなんて、頼んだことはなかった。
けんちゃんですらも…
俺以外の男のバイクには乗るな、って散々言われていたし、私もマイキーの後ろ以外乗る気はなかったから…
それなのに…
急に三ツ谷君に託して行こうとする…
「…マイキー…」
不安げに揺れた私の瞳に、マイキーは頭に手を置くとくしゃりと髪を撫でた。
「大丈夫だ。今日はちゃんと帰るから」
そう言って少し困ったように笑う。
「頼むな、三ツ谷」
「…おお」
頷いた三ツ谷君を見てから、マイキーはそのまま行ってしまう…