第1章
夢小説設定
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「道成寺先輩!」
マイキーとホテルで別れて、私は久々の休日。
ある人と待ち合わせていた。
待ち合わせたカフェで待っていると私の顔を見つけて一人の青年が手をあげて駆け寄ってくる。
スーツを着ているが、まだまだ着られてる感がある青年だ。
「下原君、久しぶり」
下原と呼ばれた青年は人の良さそうな笑みを浮かべて私の前に座る。
「何飲む?呼び出したんだし、奢るよ」
「まじですか!やったー!」
何にしようかなーとウキウキした下原君に、クスリと笑みを浮かべる。
こんな眩しい笑顔を見せて貰ったのは久々だ。
毎日眉間に皺をよせた男達ばかり見ているので尚更眩しく感じるな…
「先輩!パフェ頼んでいいですか!?」
「どうぞ」
「じゃあバナナデラックスパフェ1つ!ごちになりまーす!」
「はい、どうぞ」
笑顔眩しいなぁ…
表の人間と話すの久々だな〜…
そんな事を思いながらコーヒーを飲む。
「どう?事務所の方は」
下原君は、父の事務所にいた時の後輩だ。
まだ弁護士になったばかりだったので、私のパラリーガルをして勉強していた。
「聞いてくださいよ〜先輩〜」
目の前に運ばれてきたパフェに目を輝かせていたのに一転、下原君が半泣き顔になった。
「先輩がアメリカに行ってから、僕、あの鈴木先輩の下につかされる事になって!」
下原君をはじめ、父の事務所の人間は私がアメリカに勉強に行ってると話しているらしい。
まぁ、本当の事は言えないよね。
「ああ、あの鈴木さん?」
思い浮かぶのはキリッとしたメガネをかけたいかにも弁護士!といったような1人の女性。
仕事にも厳しく、男には特に厳しいので有名だ。
「毎日毎日怒られてばっかりすよ!」
「そ、そうなんだ。」
「早く帰ってきて下さいよ〜先輩!」
僕、病んじゃいますよ!と訴えてくる下原君にハハ、と苦笑いを浮かべる。
戻れる日なんてくる、かなぁ…
「あ、それより、例のもの持ってきてくれた?」
「あ、はい!全部は無理だったんですけど…
」
下原君が出したのは分厚い資料。
表紙には東京卍會案件、と書かれている。
東京卍會の裁判記録はもちろんだが、過去の事件などの内容も書かれている。
もちろん持ち出し禁止、だが下原君に頼みこんで持ってきてもらったのだ。
「1番最初からのだっていうから書類庫からわざわざ持ってきましたよ〜鈴木先輩にバレないかヒヤヒヤでしたよ!」
「ごめんごめん、助かったよ。」
「先輩、自分で取りにくればいいのに」
親の事務所なんだし、と言う下原君。
クビになってるんです、とは言えない。
「うん、まぁ…ね」
「そんな昔の書類なんて調べてどうするんですか?しかも東京卍會の…案件かかえてる、とかですか?」
「うん、まぁそんなとこ、かな」
私は知りたかった。
彼が
佐野万次郎という男が
なぜあんな風になったのか。
きっと本来の彼は
最初からあんな風に極悪組織のトップになるような人ではなかった…はず。
彼を変えてしまった何か
その答えを
探したかった。
彼を救う。
そんな簡単ではないだろう。
でも
少しでも彼の本当の笑顔に
近づきたい。
彼の苦しみに
寄り添ってあげられるなら…
マイキーとホテルで別れて、私は久々の休日。
ある人と待ち合わせていた。
待ち合わせたカフェで待っていると私の顔を見つけて一人の青年が手をあげて駆け寄ってくる。
スーツを着ているが、まだまだ着られてる感がある青年だ。
「下原君、久しぶり」
下原と呼ばれた青年は人の良さそうな笑みを浮かべて私の前に座る。
「何飲む?呼び出したんだし、奢るよ」
「まじですか!やったー!」
何にしようかなーとウキウキした下原君に、クスリと笑みを浮かべる。
こんな眩しい笑顔を見せて貰ったのは久々だ。
毎日眉間に皺をよせた男達ばかり見ているので尚更眩しく感じるな…
「先輩!パフェ頼んでいいですか!?」
「どうぞ」
「じゃあバナナデラックスパフェ1つ!ごちになりまーす!」
「はい、どうぞ」
笑顔眩しいなぁ…
表の人間と話すの久々だな〜…
そんな事を思いながらコーヒーを飲む。
「どう?事務所の方は」
下原君は、父の事務所にいた時の後輩だ。
まだ弁護士になったばかりだったので、私のパラリーガルをして勉強していた。
「聞いてくださいよ〜先輩〜」
目の前に運ばれてきたパフェに目を輝かせていたのに一転、下原君が半泣き顔になった。
「先輩がアメリカに行ってから、僕、あの鈴木先輩の下につかされる事になって!」
下原君をはじめ、父の事務所の人間は私がアメリカに勉強に行ってると話しているらしい。
まぁ、本当の事は言えないよね。
「ああ、あの鈴木さん?」
思い浮かぶのはキリッとしたメガネをかけたいかにも弁護士!といったような1人の女性。
仕事にも厳しく、男には特に厳しいので有名だ。
「毎日毎日怒られてばっかりすよ!」
「そ、そうなんだ。」
「早く帰ってきて下さいよ〜先輩!」
僕、病んじゃいますよ!と訴えてくる下原君にハハ、と苦笑いを浮かべる。
戻れる日なんてくる、かなぁ…
「あ、それより、例のもの持ってきてくれた?」
「あ、はい!全部は無理だったんですけど…
」
下原君が出したのは分厚い資料。
表紙には東京卍會案件、と書かれている。
東京卍會の裁判記録はもちろんだが、過去の事件などの内容も書かれている。
もちろん持ち出し禁止、だが下原君に頼みこんで持ってきてもらったのだ。
「1番最初からのだっていうから書類庫からわざわざ持ってきましたよ〜鈴木先輩にバレないかヒヤヒヤでしたよ!」
「ごめんごめん、助かったよ。」
「先輩、自分で取りにくればいいのに」
親の事務所なんだし、と言う下原君。
クビになってるんです、とは言えない。
「うん、まぁ…ね」
「そんな昔の書類なんて調べてどうするんですか?しかも東京卍會の…案件かかえてる、とかですか?」
「うん、まぁそんなとこ、かな」
私は知りたかった。
彼が
佐野万次郎という男が
なぜあんな風になったのか。
きっと本来の彼は
最初からあんな風に極悪組織のトップになるような人ではなかった…はず。
彼を変えてしまった何か
その答えを
探したかった。
彼を救う。
そんな簡単ではないだろう。
でも
少しでも彼の本当の笑顔に
近づきたい。
彼の苦しみに
寄り添ってあげられるなら…