第6章
夢小説設定
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お前がいない世界なら…
全て壊れてしまえ。
お前がいない世界なんて
俺はいらない。
「…ペヤング、持ってきたよ」
私は墓前にペヤングを置いて割り箸をその上に置く。
「圭介君、ちゃんと天国についたかな…
私、もう泣かないよ。
前を向くから…ちゃんと笑ってるから…
だから…心配しないでね」
ザッと冷たい風が私の髪を靡かせる。
週に1回、必ず私は圭介君と話をしに来ていた。
それは私以外にも…
「また会いましたね。六花さん」
そう言って歩いてきた人物に私は振り返ると笑った。
「気が合うね…千冬君」
千冬君はフッと笑うと私の横にしゃがむと、同じように持ってきたペヤングを並べる。
「毎回二人ともペヤングってさ…さすがに圭介君怒んないかな?」
「でも、花とか持ってきても場地さんいらねーって言いそうじゃないっすか」
「あはは!たしかに…でも私の作ったペヤングのが絶対美味しいと思う」
「何言ってんすか!俺のがうまいですから!なんせ、場地さん直伝なんすから!」
ムキになってプゥと頬を膨らませる千冬君に私は笑う。
すぐにムキになっちゃって…可愛い奴め。
「…………」
「どうかした?」
急に視線を落とした千冬君に私は首を傾げる。
「いや……場地さんがいたら、うるせぇな、お前ら、って言ってるのかなぁ、とか考えたら…なんか…
もうなんもしゃべってくんねぇんすよね」
「千冬君……」
「俺、学校も一緒だったんで…余計に実感するんすよね。
場地さんが居なくなったんだって…」
そうか…
学校でもいつも一緒だったんだね…
前を向くと決めても
忘れる事はできない。
思い出だけが
溢れ出す。
寂しげな横顔の千冬君に、私は立ち上がる。
「千冬君」
「はい」
千冬君は私を見上げる。
「デートしようか」
「…………は?」
全て壊れてしまえ。
お前がいない世界なんて
俺はいらない。
「…ペヤング、持ってきたよ」
私は墓前にペヤングを置いて割り箸をその上に置く。
「圭介君、ちゃんと天国についたかな…
私、もう泣かないよ。
前を向くから…ちゃんと笑ってるから…
だから…心配しないでね」
ザッと冷たい風が私の髪を靡かせる。
週に1回、必ず私は圭介君と話をしに来ていた。
それは私以外にも…
「また会いましたね。六花さん」
そう言って歩いてきた人物に私は振り返ると笑った。
「気が合うね…千冬君」
千冬君はフッと笑うと私の横にしゃがむと、同じように持ってきたペヤングを並べる。
「毎回二人ともペヤングってさ…さすがに圭介君怒んないかな?」
「でも、花とか持ってきても場地さんいらねーって言いそうじゃないっすか」
「あはは!たしかに…でも私の作ったペヤングのが絶対美味しいと思う」
「何言ってんすか!俺のがうまいですから!なんせ、場地さん直伝なんすから!」
ムキになってプゥと頬を膨らませる千冬君に私は笑う。
すぐにムキになっちゃって…可愛い奴め。
「…………」
「どうかした?」
急に視線を落とした千冬君に私は首を傾げる。
「いや……場地さんがいたら、うるせぇな、お前ら、って言ってるのかなぁ、とか考えたら…なんか…
もうなんもしゃべってくんねぇんすよね」
「千冬君……」
「俺、学校も一緒だったんで…余計に実感するんすよね。
場地さんが居なくなったんだって…」
そうか…
学校でもいつも一緒だったんだね…
前を向くと決めても
忘れる事はできない。
思い出だけが
溢れ出す。
寂しげな横顔の千冬君に、私は立ち上がる。
「千冬君」
「はい」
千冬君は私を見上げる。
「デートしようか」
「…………は?」