「ダメ」



「……ですよね」



特攻服を羽織ったマイキーに今日の集会に行っていいかと聞いたがやはり却下された…



うぅ…



「またコソコソ来たら……分かってんな」


「はい……」



今日は無理そうか…



「あーあ、たけみっちのお披露目姿見たかったなぁ…」



そうぽつりと吐いたらマイキーがこちらを振り返るとずいっと顔を近づけて眉を寄せる。



「六花ってなんでいつもたけみっちたけみっち言ってんの？」


「え？そうかな？」


「そう。何かあったらたけみっち、たけみっち…たけみっちの話ばっかだろ」



そ、そんな事はないと思うんだけど…



「たけみっちって、弟、って感じでついつい構いたくなるというか…心配になるというか…」



「ふーん……」



あ、面白くありません。って顔に書いてある。




マイキーは手を伸ばすと私の額に手を伸ばす。




「いたっ！」



ペチッと音がして額に軽く痛みがはしった。


マイキーにデコピンされたのだと分かり額をさするとむっ、と頬を膨らませる。



「痛い…」



「たけみっちの話すっからお仕置き。…とにかく、今日はおとなしくしてろよ」



そう言うとマイキーは私に触れるだけのキスをした。



「……分かった」



まぁ、血のハロウィンの事もあるししょうがないか…


たけみっちの報告を待とう。










「これで最後、と」


「いや〜凄い洗濯物だったね」


最後の洗濯物を畳み終えてエマとため息をついた。


これだけの洗濯物を毎日やってるエマは本当凄いし、いい奥さんになるんだろうな…



「これ、マイキーの部屋に持って行ってもらっていい？」


「了解」


私は洗濯物の入った籠を受け取るとマイキーの部屋に向かった。