「ああ。あそこのカフェだ………ん？」


「どうした？」



「…あれってたけみっちと…ひなちゃんと…山岸君？」


あと1人は誰だろ？



何故かオープンカフェの植木の所でコソコソしてる4人…



「何やってんだ？…あいつら…」



「さぁ……あ、そうだ」



私はにや〜と笑うとけんちゃんにしーっと指示をしてからソロリソロリと4人の後ろに近づく……





「わっ！！！！」




真後ろに回った所で、とんっ、とたけみっちとひなちゃんの肩を叩いた。




「「ひぃぃぃぃ！！！！」」




大袈裟なぐらい飛び跳ねた2人の肩…




振り返ると私の顔を見て一気に青ざめる…




「六花ちゃん！！！？？？」



「なななななななんでここに！？」



「？ごめんごめん。そんなに驚くとは思わなくて……あ、山岸君久しぶり！と…初めまして、かな？」



山岸君の横にいた小学生ぐらいの男の子がぺこっ、と頭を下げた。



「あ…私の弟の直人」



直人くん………



「ああ！例の直人君ね！」



たけみっちの未来の相棒！



「れ、例の？」



首を傾げたヒナちゃんにハッとする。




「あ…たま〜にたけみっちから話聞いてたから…」



「？そ、そうなんだ……」



「ってか六花ちゃんなんでここにいんの！？」



なんでたけみっちさっきから焦ってるんだろ…



「ああ、私は……」



ふとカフェテラスでお茶してるエマとマイキーを見た。



「エマと、「きっと何かの間違いだから！」



………はい？



たけみっちが私の肩を掴む。


なんで泣きそうになってんの、たけみっち…




「マイキー君のちょっとした気の迷いに違いないから！！マイキー君が大好きなのは六花ちゃんだから！」



「……ど、どうしたの…たけみっち…」



急に何？訳がわからん……



「おい、話終わったか？」



「あ、けんちゃん」



後ろから現れたけんちゃんにたけみっちの顔色が真っ青になる。



「なななななな！なんでドラケン君まで！」



「ああ、一緒に来たの」



「えぇ！？まさかこっちも修羅場！？」



「はい？？」



さっきからなんの話を…




「もうこれは！話し合いしかない！もし本当なら六花ちゃんとドラケン君が可哀想！」



「え！？ちょっとヒナちゃん！？」



ヒナちゃんは急に立ち上がると、手を握りしめてカフェテラスにいるマイキー達の所へ…


「あ？誰が可哀想だって？」


「…さぁ…」