第5章
夢小説設定
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「圭介っ!!圭介ーっ!!!!」
線香の匂いが鼻をかすめ…
棺桶の前で泣き崩れる涼子さんに、私は手を握りしめた。
「…………」
静かに空に登っていく圭介君…
私達はそれを静かに見守った。
もう…
圭介君は、いないんだ……
その突きつけられた事実に…胸が痛い。
「六花ちゃん」
「…涼子さん…」
空を見上げていた私に声を掛けてきたのは涼子さんだった。
泣き腫らした目元に、ぎゅっと胸が締め付けられる…
「…圭介の最後に、傍にいてくれたんだってね」
「え?」
「千冬に聞いたよ」
「………」
「ありがとう。六花ちゃんの腕の中で逝けたなら……あいつ、幸せ者だよ」
「!そんな事っ……私…」
ぎゅっ、と制服のスカートを握りしめる。
私のせいで……
「これ……受け取ってくれる?」
「?これ……」
涼子さんは鞄から白い封筒を出すと、私に差し出す。
「圭介から…六花ちゃんに書いた手紙。」
「手紙?」
「うん。部屋に置いてあった…中身は見てないけどさ……これは…
圭介の…最初で最後のラブレターだと思う」
「え………」
「六花ちゃんが辛くなるなら…読まなくてもいいよ。
でも…渡すべきだと思ったから。」
そう言った涼子さんの手から、私は手紙を受け取った。
「六花…大丈夫、かな」
「………」
心配そうに外で場地の母親と話している六花を見つめてエマがはいた。
「相当…堪えてるだろうな。」
けんちんがそう言って…俺は六花達から視線を逸らした。
場地の気持ちを知って…
自分の腕の中で絶えた…
一生…その瞬間を忘れる事はできないだろう。
線香の匂いが鼻をかすめ…
棺桶の前で泣き崩れる涼子さんに、私は手を握りしめた。
「…………」
静かに空に登っていく圭介君…
私達はそれを静かに見守った。
もう…
圭介君は、いないんだ……
その突きつけられた事実に…胸が痛い。
「六花ちゃん」
「…涼子さん…」
空を見上げていた私に声を掛けてきたのは涼子さんだった。
泣き腫らした目元に、ぎゅっと胸が締め付けられる…
「…圭介の最後に、傍にいてくれたんだってね」
「え?」
「千冬に聞いたよ」
「………」
「ありがとう。六花ちゃんの腕の中で逝けたなら……あいつ、幸せ者だよ」
「!そんな事っ……私…」
ぎゅっ、と制服のスカートを握りしめる。
私のせいで……
「これ……受け取ってくれる?」
「?これ……」
涼子さんは鞄から白い封筒を出すと、私に差し出す。
「圭介から…六花ちゃんに書いた手紙。」
「手紙?」
「うん。部屋に置いてあった…中身は見てないけどさ……これは…
圭介の…最初で最後のラブレターだと思う」
「え………」
「六花ちゃんが辛くなるなら…読まなくてもいいよ。
でも…渡すべきだと思ったから。」
そう言った涼子さんの手から、私は手紙を受け取った。
「六花…大丈夫、かな」
「………」
心配そうに外で場地の母親と話している六花を見つめてエマがはいた。
「相当…堪えてるだろうな。」
けんちんがそう言って…俺は六花達から視線を逸らした。
場地の気持ちを知って…
自分の腕の中で絶えた…
一生…その瞬間を忘れる事はできないだろう。