第5章
夢小説設定
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「…あいつは…ずっと信じてた。いつか…六花は戻ってくるって…」
初めて知った事実に…私は涙が止まらなかった。
「戻ってきたら…あいつは喜んでくれるぜ、って…」
圭介、君…
マイキーが私の腕の中で静かに眠る圭介君を見つめた。
その瞳に…もう怒りはない。
「東卍を作ったのは俺じゃない。場地だ」
マイキーの言葉に…皆が涙を流す…
「誰かが傷ついたら…皆で守る。
一人一人が…皆を守れるチームにしたい。
そうやってできたチームだったな。」
仲間が……思いあうチーム…
だからこそ…
守りたかった。
「…たった1人で……戦ってたんだね…圭介君…その日にした…皆んなとの約束の為に…」
私はそっと彼の頬に触れる。
ごめんね。
私達はたった一人で戦っていた事実を知っていたのに…
分かっていたのに…
結局何も…
してあげる事ができなかった。
「くっ…ごめんな…場地」
マイキーの頬を伝う涙…
冷たくなった圭介君の手を握りしめる。
「…六花……」
マイキーが私の横にしゃがむと、手にしていたお守りを私に渡す。
「これは…場地がお前に残したもんだ。
だから…大事に持っててくれ。
俺ら仲間の思いが…場地の思いが…
詰まったもんだから」
「っ…マイキー、っ…」
お守りごとマイキーの手を握って…私は泣き崩れた…
胸が痛くて…苦しくて…
遠くの方でパトカーのサイレンが鳴り響く…
きっと、誰かが通報したのだろう。
その音に、見に来ていたギャラリーは次々と解散していく。
気絶していた半間もいつの間にか復活していて、残っていたバルバラのメンバーと共に逃げていった…
「…俺は場地と残る。みんなは行ってくれ…」
「…一虎君…」
そう言った彼の瞳は…もう狂気を感じさせない。
「俺がやった事だ…自分でケジメをつけたい」
「……分かった」
マイキーがそう言った。
「東卍もここで解散だ!」
けんちゃんの声に東卍メンバーも後ろ髪を引かれながら…散らばり始めた。
「六花ちゃん…行こう。警察がくる」
「………」
たけみっちが私に声を掛けるが私は圭介君を抱きしめて首を横にふる。
「六花さん…」
千冬君も涙しながら私に行くように言うが私はもっと強く首を振った。
「嫌だ…行かない…っ…圭介君をおいてなんて行けないっ…っ!」
警察がきたら大変な事になるのは分かってる。
でも……
『……ずっと……好き、だったぜ。六花…』
彼の気持ちに…気づけなかった自分…
圭介君はずっと……
大切に想っていてくれたのに…
私は………
彼に何もしてあげられなかった。
「っ…ぅぅう…」
涙が止まらない…
「六花ちゃん……あ」
じゃり、と砂を踏む音が後ろでして、腕を掴まれたかと思ったら一気に後ろに引き上げられた。
「っ…マイキー!」
マイキーは私の手首を掴むと出口の方に歩き出す。
「っ、マイキー!やだ!離して!!!」
圭介君から引き離されて、私は必死に足で行くものかと踏ん張るが全然敵わない…
「…っマイキー!離して!」
「マイキー!」
抵抗する私の後ろで一虎君がマイキーを呼んだ。
立ち止まるマイキー…でも、彼を見ようとはしない。
「許してくれなんて言えねぇ…真一郎君の事も…場地の事も…六花を傷付けちまった事も…」
「一虎、君…」
「一生かけて、償っていく。」
一虎君は手を後ろにまわすと、バッと頭を下げた。
マイキーは振り返らない…
三ツ谷にとけんちゃんの瞳にも、涙が浮かぶ。
「六花……」
一虎君が頭を上げると、私を見た。
「場地は…最後まで俺が一緒にいる。いさせてくれ…
それから……本当に…ごめん…」
一虎君は瞳いっぱいに涙をためて…私に謝った。
「っ…一虎君……っ私も…っ貴方を忘れていてごめん!」
「!」
「私が忘れていた間…一虎君を苦しませてしまっていたなら……私も……
ごめんなさい。」
私は握っていたお守りを出す。
「大切に、ずっと持ってるから」
皆の思いと…圭介君の想いと一緒に…
私の言葉に一虎君は涙を流すと、また頭を下げた。
初めて知った事実に…私は涙が止まらなかった。
「戻ってきたら…あいつは喜んでくれるぜ、って…」
圭介、君…
マイキーが私の腕の中で静かに眠る圭介君を見つめた。
その瞳に…もう怒りはない。
「東卍を作ったのは俺じゃない。場地だ」
マイキーの言葉に…皆が涙を流す…
「誰かが傷ついたら…皆で守る。
一人一人が…皆を守れるチームにしたい。
そうやってできたチームだったな。」
仲間が……思いあうチーム…
だからこそ…
守りたかった。
「…たった1人で……戦ってたんだね…圭介君…その日にした…皆んなとの約束の為に…」
私はそっと彼の頬に触れる。
ごめんね。
私達はたった一人で戦っていた事実を知っていたのに…
分かっていたのに…
結局何も…
してあげる事ができなかった。
「くっ…ごめんな…場地」
マイキーの頬を伝う涙…
冷たくなった圭介君の手を握りしめる。
「…六花……」
マイキーが私の横にしゃがむと、手にしていたお守りを私に渡す。
「これは…場地がお前に残したもんだ。
だから…大事に持っててくれ。
俺ら仲間の思いが…場地の思いが…
詰まったもんだから」
「っ…マイキー、っ…」
お守りごとマイキーの手を握って…私は泣き崩れた…
胸が痛くて…苦しくて…
遠くの方でパトカーのサイレンが鳴り響く…
きっと、誰かが通報したのだろう。
その音に、見に来ていたギャラリーは次々と解散していく。
気絶していた半間もいつの間にか復活していて、残っていたバルバラのメンバーと共に逃げていった…
「…俺は場地と残る。みんなは行ってくれ…」
「…一虎君…」
そう言った彼の瞳は…もう狂気を感じさせない。
「俺がやった事だ…自分でケジメをつけたい」
「……分かった」
マイキーがそう言った。
「東卍もここで解散だ!」
けんちゃんの声に東卍メンバーも後ろ髪を引かれながら…散らばり始めた。
「六花ちゃん…行こう。警察がくる」
「………」
たけみっちが私に声を掛けるが私は圭介君を抱きしめて首を横にふる。
「六花さん…」
千冬君も涙しながら私に行くように言うが私はもっと強く首を振った。
「嫌だ…行かない…っ…圭介君をおいてなんて行けないっ…っ!」
警察がきたら大変な事になるのは分かってる。
でも……
『……ずっと……好き、だったぜ。六花…』
彼の気持ちに…気づけなかった自分…
圭介君はずっと……
大切に想っていてくれたのに…
私は………
彼に何もしてあげられなかった。
「っ…ぅぅう…」
涙が止まらない…
「六花ちゃん……あ」
じゃり、と砂を踏む音が後ろでして、腕を掴まれたかと思ったら一気に後ろに引き上げられた。
「っ…マイキー!」
マイキーは私の手首を掴むと出口の方に歩き出す。
「っ、マイキー!やだ!離して!!!」
圭介君から引き離されて、私は必死に足で行くものかと踏ん張るが全然敵わない…
「…っマイキー!離して!」
「マイキー!」
抵抗する私の後ろで一虎君がマイキーを呼んだ。
立ち止まるマイキー…でも、彼を見ようとはしない。
「許してくれなんて言えねぇ…真一郎君の事も…場地の事も…六花を傷付けちまった事も…」
「一虎、君…」
「一生かけて、償っていく。」
一虎君は手を後ろにまわすと、バッと頭を下げた。
マイキーは振り返らない…
三ツ谷にとけんちゃんの瞳にも、涙が浮かぶ。
「六花……」
一虎君が頭を上げると、私を見た。
「場地は…最後まで俺が一緒にいる。いさせてくれ…
それから……本当に…ごめん…」
一虎君は瞳いっぱいに涙をためて…私に謝った。
「っ…一虎君……っ私も…っ貴方を忘れていてごめん!」
「!」
「私が忘れていた間…一虎君を苦しませてしまっていたなら……私も……
ごめんなさい。」
私は握っていたお守りを出す。
「大切に、ずっと持ってるから」
皆の思いと…圭介君の想いと一緒に…
私の言葉に一虎君は涙を流すと、また頭を下げた。