第5章
夢小説設定
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お前を好きだと思ったのは…
いつだっただろうな。
「……だる…雨降ってきやがった」
俺はポツリポツリと降り出した雨に空を見上げるとため息をついた。
「……いってぇ…あのくそババア…思っきり殴りやがった」
腫れた頬にふれて、舌打ち…
今日のおふくろとの喧嘩は過去一酷かったかもな…
…家追い出されちまったし…
「さむっ…」
ファミレスで1夜明かそうかとも思ったが、小学生がこんな時間にファミレスにいたら間違いなく補導される。
イコール、またおふくろにキレられる…というのが想像できた。
行くあてもなく…結局いつも仲間と集まる武蔵神社にきていた…
腹へった……
「圭介君!」
え?
パシャ、と水音がして、俺が顔をあげると…
「…六花?」
赤い水玉の傘をさして、はぁはぁ肩で息をした六花がそこにいた。
「圭介君見つけた!…よかったぁ…」
安心したようにへにゃりと笑った六花。
「は?お前…何してんだよ?」
「それはこっちのセリフだよ!圭介君が家出したってけんちゃんから聞いて…皆で探してたんだよ〜」
「え…?」
ま、まじか…
「…お母さんと喧嘩したの?」
「え?あ…ま、まぁな」
「そっか…」
六花はこっちに歩いて来ると傘を畳んで俺の横に座った。
「…六花…大丈夫なのか?こんな時間に…」
六花の家はかなり厳しいのはマイキーから聞いていてなんとなくは知っていた。
「塾サボってきちゃったから…怒られるかもね」
「は!?んじゃあ帰れよ!」
「いいの」
いや、よくねぇだろうよ…
「私にとって…塾より圭介君の方が大事だもん」
「え……」
「三ツ谷君が、この前喧嘩ふっかけた中学生にリンチされてんじゃないかって言ってたからさ…もう心配しちゃったよ!」
「…ああ…」
んな事もあったな…
「だとしても、俺がやられるわけねーだろ」
誰だと思ってんだ、と胸をはった俺に六花が笑う。
「そっか。そうだよね。ふふ」
「……つか、俺と2人でいたらマイキーがいい顔しねぇぞ」
マイキーは心底六花に惚れてる。
そりゃ、もう分かりやすいぐらいに…
多分…六花も同じ気持ちなんだろうと思った。
たしかにマイキーが六花を好きな理由はなんとなく分かる。
こいつが…真っ直ぐな心を持ってるからだ。
俺達やんちゃしてる奴は大抵周りから疎まれる。
でも、六花はそうじゃない。
見た目や生まれた環境、全て…そんなの関係なく誰にでも平等な奴で…
だから俺らの仲間になった。
「マイキーから連絡があったんだよ」
「マイキーから?」
「心配してたよ。皆も…圭介君は、皆に愛されてるね」
「愛って…気持ちわりぃ言い方すんなよ」
「えーなんで?素敵じゃない。それだけ皆、圭介君が好きって事だよ。」
「…………」
なんか…恥ずい…
六花はなんでもストレートだよな…言い方が…
「私も…圭介君が大好きだよ」
「っ!」
笑顔でそう言った六花に不覚にもドキッとしてしまった。
「マイキーも三ツ谷君もパー君もけんちゃんも…皆が大好き」
…だよな…
「皆は…私に初めて居場所をくれた人達」
「居場所?」
「そう。…居場所がずっとなかった…どこにも…でも…皆が受け入れてくれて…私は孤独じゃなくなった。
私の大切な…大事な仲間…それが圭介君達だから。
だから……
皆に何かあったら嫌だ」
きっと六花は…
俺達誰か一人にでも何かあれば
涙を流して泣きじゃくるんだろうな。
「…なんもねぇよ。あるわけねぇだろ。俺らは……いつも一緒だ」
そう言ったら、六花は嬉しそうに笑った。
俺は…
六花のこの笑顔が好きだった。
「六花の笑顔ってよ…」
「ん?」
「太陽みてぇだな」
なぁ…
六花…
約束
守れなくて悪いな。
一緒にいるって
約束したのに
お前を泣かせてしまって
ごめんな
六花…
俺は…
お前が
大好きだった。
いつだっただろうな。
「……だる…雨降ってきやがった」
俺はポツリポツリと降り出した雨に空を見上げるとため息をついた。
「……いってぇ…あのくそババア…思っきり殴りやがった」
腫れた頬にふれて、舌打ち…
今日のおふくろとの喧嘩は過去一酷かったかもな…
…家追い出されちまったし…
「さむっ…」
ファミレスで1夜明かそうかとも思ったが、小学生がこんな時間にファミレスにいたら間違いなく補導される。
イコール、またおふくろにキレられる…というのが想像できた。
行くあてもなく…結局いつも仲間と集まる武蔵神社にきていた…
腹へった……
「圭介君!」
え?
パシャ、と水音がして、俺が顔をあげると…
「…六花?」
赤い水玉の傘をさして、はぁはぁ肩で息をした六花がそこにいた。
「圭介君見つけた!…よかったぁ…」
安心したようにへにゃりと笑った六花。
「は?お前…何してんだよ?」
「それはこっちのセリフだよ!圭介君が家出したってけんちゃんから聞いて…皆で探してたんだよ〜」
「え…?」
ま、まじか…
「…お母さんと喧嘩したの?」
「え?あ…ま、まぁな」
「そっか…」
六花はこっちに歩いて来ると傘を畳んで俺の横に座った。
「…六花…大丈夫なのか?こんな時間に…」
六花の家はかなり厳しいのはマイキーから聞いていてなんとなくは知っていた。
「塾サボってきちゃったから…怒られるかもね」
「は!?んじゃあ帰れよ!」
「いいの」
いや、よくねぇだろうよ…
「私にとって…塾より圭介君の方が大事だもん」
「え……」
「三ツ谷君が、この前喧嘩ふっかけた中学生にリンチされてんじゃないかって言ってたからさ…もう心配しちゃったよ!」
「…ああ…」
んな事もあったな…
「だとしても、俺がやられるわけねーだろ」
誰だと思ってんだ、と胸をはった俺に六花が笑う。
「そっか。そうだよね。ふふ」
「……つか、俺と2人でいたらマイキーがいい顔しねぇぞ」
マイキーは心底六花に惚れてる。
そりゃ、もう分かりやすいぐらいに…
多分…六花も同じ気持ちなんだろうと思った。
たしかにマイキーが六花を好きな理由はなんとなく分かる。
こいつが…真っ直ぐな心を持ってるからだ。
俺達やんちゃしてる奴は大抵周りから疎まれる。
でも、六花はそうじゃない。
見た目や生まれた環境、全て…そんなの関係なく誰にでも平等な奴で…
だから俺らの仲間になった。
「マイキーから連絡があったんだよ」
「マイキーから?」
「心配してたよ。皆も…圭介君は、皆に愛されてるね」
「愛って…気持ちわりぃ言い方すんなよ」
「えーなんで?素敵じゃない。それだけ皆、圭介君が好きって事だよ。」
「…………」
なんか…恥ずい…
六花はなんでもストレートだよな…言い方が…
「私も…圭介君が大好きだよ」
「っ!」
笑顔でそう言った六花に不覚にもドキッとしてしまった。
「マイキーも三ツ谷君もパー君もけんちゃんも…皆が大好き」
…だよな…
「皆は…私に初めて居場所をくれた人達」
「居場所?」
「そう。…居場所がずっとなかった…どこにも…でも…皆が受け入れてくれて…私は孤独じゃなくなった。
私の大切な…大事な仲間…それが圭介君達だから。
だから……
皆に何かあったら嫌だ」
きっと六花は…
俺達誰か一人にでも何かあれば
涙を流して泣きじゃくるんだろうな。
「…なんもねぇよ。あるわけねぇだろ。俺らは……いつも一緒だ」
そう言ったら、六花は嬉しそうに笑った。
俺は…
六花のこの笑顔が好きだった。
「六花の笑顔ってよ…」
「ん?」
「太陽みてぇだな」
なぁ…
六花…
約束
守れなくて悪いな。
一緒にいるって
約束したのに
お前を泣かせてしまって
ごめんな
六花…
俺は…
お前が
大好きだった。