第1章
夢小説設定
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「佐野様、いらっしゃいませ」
車でマイキーに連れられて来たのは都心から少し離れた洋館のようなレストラン。
「あ、あれ?ここって」
「前に稀咲と一緒に同伴できただろ」
見覚えがあると思ったら、仕事で来たのか。
凄くレトロな感じで素敵だな〜と思っていたけど、レストランのフレンチ予約は数年先と聞いてあきらめていたのだ。
「来たいって言ってだろ」
「え?覚えて、たの?」
あんなボヤキみたいに言った言葉を?
「あ、でも…予約は数年はとれない、って…」
そこまで言って、ああ。と納得。
そうだ、彼は東京卍會のトップだ。
これも裏の力、ってやつか。
東京卍會って一体どうなってるんだろう…
どこまで手広いのか考えると、私の想像をはるかに超えて、怖くなった。
私はまだまだこの組織について理解しきれていない。
外の席に通されると、綺麗な夜景が目に入る。
「…素敵」
着たこともない素敵な服と靴。
そしてこの夜景。
なんだか、夢見心地だ。
いや、実際夢なのかも…
目を瞑ったら夢から覚めてしまうかもしれない。
でも、もし夢なら…
この組織の弁護士なんてしなくていいのかも。
普通に暮らして…
そこまで考えてふと夜景を見つめる横顔をみた。
これも…夢になっちゃうのか。
そう考えたら
それは嫌だな。と思った。
マイキーとの今のこの時間が夢なら
もし覚めたら
悲しいと感じる。
私
本当にどうしちゃったんだろう。
「…マイキー」
名前を呼ぶとマイキーは夜景から視線を離して私を見た。
「ありがとう」
そう言うと、彼は少し驚いたように漆黒の瞳を見開く。
「ここ数日、なんか色々ありすぎて正直頭がついていってないんだけど…
今日の事も、お母さんのお墓参りに連れて行ってくれたことも…ありがとう」
泣いていた私を、抱きしめてくれた事も。
「……ありがとう、なんて…言われたのは久々だな」
「え?」
「この仕事をしてたら…恨まれる事はあっても、感謝される事なんてないからな」
少し揺れたその瞳はどこか寂しそうにみえた。
車でマイキーに連れられて来たのは都心から少し離れた洋館のようなレストラン。
「あ、あれ?ここって」
「前に稀咲と一緒に同伴できただろ」
見覚えがあると思ったら、仕事で来たのか。
凄くレトロな感じで素敵だな〜と思っていたけど、レストランのフレンチ予約は数年先と聞いてあきらめていたのだ。
「来たいって言ってだろ」
「え?覚えて、たの?」
あんなボヤキみたいに言った言葉を?
「あ、でも…予約は数年はとれない、って…」
そこまで言って、ああ。と納得。
そうだ、彼は東京卍會のトップだ。
これも裏の力、ってやつか。
東京卍會って一体どうなってるんだろう…
どこまで手広いのか考えると、私の想像をはるかに超えて、怖くなった。
私はまだまだこの組織について理解しきれていない。
外の席に通されると、綺麗な夜景が目に入る。
「…素敵」
着たこともない素敵な服と靴。
そしてこの夜景。
なんだか、夢見心地だ。
いや、実際夢なのかも…
目を瞑ったら夢から覚めてしまうかもしれない。
でも、もし夢なら…
この組織の弁護士なんてしなくていいのかも。
普通に暮らして…
そこまで考えてふと夜景を見つめる横顔をみた。
これも…夢になっちゃうのか。
そう考えたら
それは嫌だな。と思った。
マイキーとの今のこの時間が夢なら
もし覚めたら
悲しいと感じる。
私
本当にどうしちゃったんだろう。
「…マイキー」
名前を呼ぶとマイキーは夜景から視線を離して私を見た。
「ありがとう」
そう言うと、彼は少し驚いたように漆黒の瞳を見開く。
「ここ数日、なんか色々ありすぎて正直頭がついていってないんだけど…
今日の事も、お母さんのお墓参りに連れて行ってくれたことも…ありがとう」
泣いていた私を、抱きしめてくれた事も。
「……ありがとう、なんて…言われたのは久々だな」
「え?」
「この仕事をしてたら…恨まれる事はあっても、感謝される事なんてないからな」
少し揺れたその瞳はどこか寂しそうにみえた。