第5章
夢小説設定
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「……殺したかった…」
マイキー…
ぼそりと吐いたマイキーの言葉…
「ずっと…てめぇが年少から出てきたら…真っ先に俺が殺そうと思ってた。
そんな俺を諭してくれていたのが…場地だった。」
マイキーは廃車の山を1歩1歩…降りていく…
「場地は言ってた…一虎はマイキーを喜ばせたかった。だからあいつは受け入れられない…
たとえマイキーの兄貴を殺しちまっても…自分を肯定するために。
マイキーを敵にするしかなかった…ってよ」
「マイキー…」
マイキーの瞳に…感情が読み取れない。
きっと心は怒りで溢れているはずなのに…
マイキーはけんちゃんと半間の所まで歩いていく。
「けんちん…喧嘩はもう終わりだ」
「は?おいおいおい!喧嘩は終わり?ナメてんのか?マイキー」
半間が笑いながらマイキーに近づく。
「そんなのテメーの決めることじゃねえだろうが!」
「………」
笑った半間にマイキーが足を振り上げた。
一瞬にして半間は地面に倒され、あまりの早さにバルハラのメンバーが驚きで後ずさる。
「ほら、終わった」
完全に意識を失った半間にバルハラのメンバーはまさか一撃で倒すとは思っていなかったのか…顔を青くすると一斉に逃げ出した。
「逃げろ!」
「殺される!」
残ったのは数人のバルハラと見物人、東卍のメンバー、そして……一虎君だけになった…
マイキーが一虎君の方へ歩いていく…
「…人は…誰しもが裏切る。…終わらせようぜ、マイキー」
一虎君が立ち上がる。
「てめぇが死ぬか、俺が死ぬかだ!」
そう叫んだ一虎君の頬をマイキーが殴った。
地面に倒れる一虎君。
「大事なもん壊すことしか能がねえなら…俺がここで壊してやる」
!マイキー!
マイキーの蹴りが一虎君の体を簡単に吹き飛ばす。
「げほっ…」
仰向けに倒れた一虎君に馬乗りになるマイキー。
そしてそのまま拳を振り上げると、容赦なく振り下ろす。
何度も…何度も….
そのたびに、びちゃ、びちゃ…と真っ赤な血が地面に飛び散る。
一方的なマイキーの攻撃に、東卍のメンバーも息を飲んだ。
そして思った。
「…殺しちまうぞ…」
「…もう誰もマイキーを止められねぇ」
本気でキレたマイキーを止める事は、隊長達でもけんちゃんでも不可能。
これが……
マイキーの言っていた黒い衝動なの……?
皆が何もできず、ただ見守る…
その間にもマイキーの一虎君を殴る手は止まらず…拳が真っ赤に染まってゆく。
だめ……
マイキー…
ダメだよ…
『黒い衝動が現れたら…俺は、仲間やケンちんの声も届かなくなる。
でも、不思議だな…
六花の声は…届いた。』
マイキー……
『六花の声なら…言葉なら…
俺は自分を止めることができるのかもしれない。』
いつか、マイキーは私にそう言ってたよね。
『俺には…六花が必要なんだ』
「……千冬君」
「は、はい」
「圭介君を……お願い」
「え…」
私は圭介君を千冬君に託すと…立ち上がった。
マイキー…
ぼそりと吐いたマイキーの言葉…
「ずっと…てめぇが年少から出てきたら…真っ先に俺が殺そうと思ってた。
そんな俺を諭してくれていたのが…場地だった。」
マイキーは廃車の山を1歩1歩…降りていく…
「場地は言ってた…一虎はマイキーを喜ばせたかった。だからあいつは受け入れられない…
たとえマイキーの兄貴を殺しちまっても…自分を肯定するために。
マイキーを敵にするしかなかった…ってよ」
「マイキー…」
マイキーの瞳に…感情が読み取れない。
きっと心は怒りで溢れているはずなのに…
マイキーはけんちゃんと半間の所まで歩いていく。
「けんちん…喧嘩はもう終わりだ」
「は?おいおいおい!喧嘩は終わり?ナメてんのか?マイキー」
半間が笑いながらマイキーに近づく。
「そんなのテメーの決めることじゃねえだろうが!」
「………」
笑った半間にマイキーが足を振り上げた。
一瞬にして半間は地面に倒され、あまりの早さにバルハラのメンバーが驚きで後ずさる。
「ほら、終わった」
完全に意識を失った半間にバルハラのメンバーはまさか一撃で倒すとは思っていなかったのか…顔を青くすると一斉に逃げ出した。
「逃げろ!」
「殺される!」
残ったのは数人のバルハラと見物人、東卍のメンバー、そして……一虎君だけになった…
マイキーが一虎君の方へ歩いていく…
「…人は…誰しもが裏切る。…終わらせようぜ、マイキー」
一虎君が立ち上がる。
「てめぇが死ぬか、俺が死ぬかだ!」
そう叫んだ一虎君の頬をマイキーが殴った。
地面に倒れる一虎君。
「大事なもん壊すことしか能がねえなら…俺がここで壊してやる」
!マイキー!
マイキーの蹴りが一虎君の体を簡単に吹き飛ばす。
「げほっ…」
仰向けに倒れた一虎君に馬乗りになるマイキー。
そしてそのまま拳を振り上げると、容赦なく振り下ろす。
何度も…何度も….
そのたびに、びちゃ、びちゃ…と真っ赤な血が地面に飛び散る。
一方的なマイキーの攻撃に、東卍のメンバーも息を飲んだ。
そして思った。
「…殺しちまうぞ…」
「…もう誰もマイキーを止められねぇ」
本気でキレたマイキーを止める事は、隊長達でもけんちゃんでも不可能。
これが……
マイキーの言っていた黒い衝動なの……?
皆が何もできず、ただ見守る…
その間にもマイキーの一虎君を殴る手は止まらず…拳が真っ赤に染まってゆく。
だめ……
マイキー…
ダメだよ…
『黒い衝動が現れたら…俺は、仲間やケンちんの声も届かなくなる。
でも、不思議だな…
六花の声は…届いた。』
マイキー……
『六花の声なら…言葉なら…
俺は自分を止めることができるのかもしれない。』
いつか、マイキーは私にそう言ってたよね。
『俺には…六花が必要なんだ』
「……千冬君」
「は、はい」
「圭介君を……お願い」
「え…」
私は圭介君を千冬君に託すと…立ち上がった。