第5章
夢小説設定
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一虎君が場地君を殺すのも、六花ちゃんが刺されるのも場地君のお陰で回避できた。
これでマイキー君が一虎君を殺す理由はなくなった。
じゃあ…あと俺がやる事は…
「俺は東卍のトップになるために稀咲を潰す!…千冬!」
「うん!」
俺の言葉に…場地君が「へぇ…」と口を開く。
「お前らも稀咲を?」
「はい!一緒に戦わせてください!…がはっ!」
場地君のパンチが頬にヒットする。
そのまま場地君は千冬も殴った。
「邪魔すんな」
「うっ…」
「何で!1人でやる必要ないじゃないですか!」
そう言った俺を、場地君が見下ろす。
その射抜かれそうな瞳に、息を飲んだ…
「うっ…ぐっ…」
こ、こぇぇ…
固まる俺に場地君は横を通り過ぎる。
「…マイキーと六花を…頼む」
「………」
そう言って廃車の山を登る場地君。
「…何焦ってんだよ…場地さん…」
「え?」
「さて……参番隊50人対俺…」
場地君が廃車の山に群がる参番隊のメンバーを見ながら、髪を1つに纏めた。
「上等!上等!いくぞ!おらぁ!!」
「……凄い…圭介君…」
鉄パイプで廃車の窓ガラスを割って、相手の目を眩ませた所を次々に殴り倒していく。
50人対1人でも圭介ならいける…そう思わせるぐらいの戦況なのに…
何故私はこんなに…
胸がザワザワするんだろう。
そして私はふと…自分の手が濡れていることに気づいた。
え………これって…
私の手には……生々しい真っ赤な血……
私のじゃない……
「!!まさか!」
私はバッと圭介君を振り返った。
「チェックメイトだ」
いつのまに上まで上がってきたのか…
稀咲の前に立って鉄パイプを彼に向ける圭介君…
「稀咲…」
圭介君の髪を風が揺らし、稀咲がぎりっ、と歯を食いしばった。
「やれるもんなら…やってみろ…」
稀咲がそう言った瞬間だった……
ボタボタ…と地面に血が落ちた。
「ぐ…っはっ…」
「!!!」
口から血を吐きだした圭介君。
「あ……」
「くそ……ここまで、か…」
その場に膝をつき、再び血を吐き出す圭介君。
「くっ、そ……」
「圭介君っ!!!!」
その場に倒れた圭介君に私は立ち上がると彼の元に駆け寄る。
その体を上に向かせると…
「っ!!」
真っ赤に染まる…彼の腹部。
かすり傷なんかじゃない!!やっぱり刺されてたんだ!!
私を……私を庇ったから!!!
「稀咲!てめぇ!何しやがった!」
千冬君も駆け上がってくると稀咲の前に立つ。
「見てたろ…俺は何もしてねぇ。」
「くっ…場地さん!」
「血が……っ血がとまらないっ!」
ジワジワと圭介君の腹部から出てくる血を手で圧迫するがまったく止まらない…
「私の…っ、私のせいだっ!!私を庇ったせいだっ…っ!」
「あ……あの時…刺されて…」
「…救急車……っ救急車っ!!!!」
どんどん出てくる血に私は叫んだ。
「急いで救急車だ!」
「は、はい!」
私の叫びに三ツ谷君がメンバーに救急車を呼ぶよう指示してくれる。
私は羽織っていたパーカーを脱ぐと圭介君の腹部にあてる。
でもそれすら真っ赤に染まっていく…
どうしよう…どうしたらっ!!
「っ…一虎っ!一虎ーーっ!!!」
千冬君が叫んだが彼は何かブツブツと呟いて…完全に放心状態…
「…やっぱヤベェ奴だな。一虎は」
え……
稀咲の言葉に私は瞳を開いて稀咲を見上げた。
「そうか…場地をバルバラに引き抜いたのはこうやって寝首をかくためか。」
何……言ってるの…
全部……貴方が仕組んだシナリオじゃない!
そう叫びそうになったが、言えなかった。
なぜなら…
「ねぇ?総長…」
「!」
稀咲の後ろに立っていたマイキー…
その瞳に…私は息を飲んだ。
これでマイキー君が一虎君を殺す理由はなくなった。
じゃあ…あと俺がやる事は…
「俺は東卍のトップになるために稀咲を潰す!…千冬!」
「うん!」
俺の言葉に…場地君が「へぇ…」と口を開く。
「お前らも稀咲を?」
「はい!一緒に戦わせてください!…がはっ!」
場地君のパンチが頬にヒットする。
そのまま場地君は千冬も殴った。
「邪魔すんな」
「うっ…」
「何で!1人でやる必要ないじゃないですか!」
そう言った俺を、場地君が見下ろす。
その射抜かれそうな瞳に、息を飲んだ…
「うっ…ぐっ…」
こ、こぇぇ…
固まる俺に場地君は横を通り過ぎる。
「…マイキーと六花を…頼む」
「………」
そう言って廃車の山を登る場地君。
「…何焦ってんだよ…場地さん…」
「え?」
「さて……参番隊50人対俺…」
場地君が廃車の山に群がる参番隊のメンバーを見ながら、髪を1つに纏めた。
「上等!上等!いくぞ!おらぁ!!」
「……凄い…圭介君…」
鉄パイプで廃車の窓ガラスを割って、相手の目を眩ませた所を次々に殴り倒していく。
50人対1人でも圭介ならいける…そう思わせるぐらいの戦況なのに…
何故私はこんなに…
胸がザワザワするんだろう。
そして私はふと…自分の手が濡れていることに気づいた。
え………これって…
私の手には……生々しい真っ赤な血……
私のじゃない……
「!!まさか!」
私はバッと圭介君を振り返った。
「チェックメイトだ」
いつのまに上まで上がってきたのか…
稀咲の前に立って鉄パイプを彼に向ける圭介君…
「稀咲…」
圭介君の髪を風が揺らし、稀咲がぎりっ、と歯を食いしばった。
「やれるもんなら…やってみろ…」
稀咲がそう言った瞬間だった……
ボタボタ…と地面に血が落ちた。
「ぐ…っはっ…」
「!!!」
口から血を吐きだした圭介君。
「あ……」
「くそ……ここまで、か…」
その場に膝をつき、再び血を吐き出す圭介君。
「くっ、そ……」
「圭介君っ!!!!」
その場に倒れた圭介君に私は立ち上がると彼の元に駆け寄る。
その体を上に向かせると…
「っ!!」
真っ赤に染まる…彼の腹部。
かすり傷なんかじゃない!!やっぱり刺されてたんだ!!
私を……私を庇ったから!!!
「稀咲!てめぇ!何しやがった!」
千冬君も駆け上がってくると稀咲の前に立つ。
「見てたろ…俺は何もしてねぇ。」
「くっ…場地さん!」
「血が……っ血がとまらないっ!」
ジワジワと圭介君の腹部から出てくる血を手で圧迫するがまったく止まらない…
「私の…っ、私のせいだっ!!私を庇ったせいだっ…っ!」
「あ……あの時…刺されて…」
「…救急車……っ救急車っ!!!!」
どんどん出てくる血に私は叫んだ。
「急いで救急車だ!」
「は、はい!」
私の叫びに三ツ谷君がメンバーに救急車を呼ぶよう指示してくれる。
私は羽織っていたパーカーを脱ぐと圭介君の腹部にあてる。
でもそれすら真っ赤に染まっていく…
どうしよう…どうしたらっ!!
「っ…一虎っ!一虎ーーっ!!!」
千冬君が叫んだが彼は何かブツブツと呟いて…完全に放心状態…
「…やっぱヤベェ奴だな。一虎は」
え……
稀咲の言葉に私は瞳を開いて稀咲を見上げた。
「そうか…場地をバルバラに引き抜いたのはこうやって寝首をかくためか。」
何……言ってるの…
全部……貴方が仕組んだシナリオじゃない!
そう叫びそうになったが、言えなかった。
なぜなら…
「ねぇ?総長…」
「!」
稀咲の後ろに立っていたマイキー…
その瞳に…私は息を飲んだ。