第5章
夢小説設定
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稀咲と参番隊の活躍、そして総長を守ったという事実に、あれだけ稀咲に噛み付いていた東卍メンバー達も賞賛しはじめる…
まさか……
これも稀咲の計算のうち?
もし…東卐がこのまま勝利すれば、マイキーを守った稀咲が1番の英雄になる。
この場にでてきた事も…タイミングを見計らっていたから?
英雄になって……マイキーに取り入るため…
仮にバルハラが勝っても…東卍を吸収し、たけみっちが言ったようにマイキーを筆頭にし、自分がナンバー2にの仕上がればいいだけの話。
負けても勝ってもどちらでもいいように計算されている。
全ては…
稀咲の手の中…
「稀咲!!よくやった!!」
「!」
けんちゃんが下から稀咲に向かってそう言った。
違う…違うよ、けんちゃん!
稀咲は…稀咲は…
けんちゃんを殺そうとした奴なんだよ!
マイキーを…東卍を乗っ取ろうとしてるんだよ!
「マイキーと六花を任せた!」
ぎゅっ…と拳を握りしめる。
そう叫びたいのに…叫べない。
しかも私は…
作戦とはいえ、稀咲に助けられてしまった…
それも計算のうちだとわかっているのに…
どうしたらっ…
「この時を待ってたぜ…」
え?
だんっ、と踏み込む音と知った声に私はハッと顔を上げた。
その瞬間…
揺れた黒髪に瞳を開く。
「稀咲!!!」
「!!!」
圭介君!!!???
飛び出してきた圭介君は鉄パイプを振り上げると稀咲目掛けて振り下ろした。
「ぐあっ…!」
がんっ!と鈍い音がして、稀咲が吹っ飛ぶと廃車の上に叩きつけられる。
一瞬の出来事に、その場にいた全員が驚きにどよめく…
「場地が稀咲をやったぞ!」
バルハラ側が歓声をあげる。
違う…
これはバルハラ側としてやったんじゃない。
私はそう思った。
「稀咲!面が分かんなくなるまでぶん殴ってやるぜ!」
圭介君は最初から稀咲を疑ってた…
やっぱり1人で全部背負う気なんだ。
「やめろ!!場地!」
「俺らはお前を連れ戻しに来たんだぞ!」
皆はそれを知らない…
「け、」
圭介君の方に声を掛けようとしたが、彼の後ろから伸びた手が首根っこを掴むと圭介君を吹っ飛ばす。
「うっ…ぐっ!」
「圭介君!!」
がしゃーん!と下の廃車の上に叩きつけられた圭介君。
吹っ飛ばしたのは、稀咲と一緒にいたあの鼻に傷のある男だ。
「…ふん…大丈夫っすか?稀咲さん」
ゆっくり起き上がった稀咲は、割れたメガネを地面に投げ捨てる。
「ブンブンブンブン…俺の周りを嗅ぎ回ってるハエだ………叩き殺せっ」
稀咲が下に落ちた圭介君を睨む。
「上等だよ…稀咲っ!」
圭介君も稀咲を見上げると、ニヤリと笑った。
拳を握る圭介君…
しかし…
その間に割って入ってきた人物がいた。
!千冬、君…?
千冬君は、圭介君の前に立つとバッと手を広げる。
それに少し驚く圭介君。
「あ?千冬、何のまねだ?」
「場地さん、だめっすよ。今ここで稀咲をやったら…マイキー君を裏切る事になります。
「………」
「東卍の為に稀咲をやるなら今じゃ…っぐあっ!」
「!千冬君!」
圭介君が千冬君を容赦なく殴り、倒れる千冬君。
「いい気になんなよ…千冬。テメーを俺の横に置いたのは喧嘩の腕を買っただけ…」
「うっ…はぁ…」
「テメーの考えなんてどうでもいいんだよ。」
圭介君……なんで…どうして1人で背負おうとするの…
「はぁ…はぁ…俺は…壱番隊副隊長!場地さんを守るためにここにいる!!
…どうしてもこの先に行くなら……俺も容赦しねえぞ」
「やってみろ」
圭介君の冷たい瞳が…千冬君を射抜く。
その瞳に、肩で必死に息をする千冬君。
「……10秒やる。」
「え…」
「10.、9、8、7、6…どうした?容赦しねぇんじゃねぇのか?」
千冬君の息が緊張からかだんだん早くなる…
「5、4…殺さねぇと止まんねぇぞ俺は。」
「はぁ、はぁ…」
「3、2、1……ゼロ」
何もしてこない千冬君に圭介君は視線を逸らすと廃車の上を登り始める。
千冬君の言う通りだ。
このまま稀咲に手を出せば圭介君は完全に裏切り者。
もう東卍には戻って来れなくなる。
まさか……
これも稀咲の計算のうち?
もし…東卐がこのまま勝利すれば、マイキーを守った稀咲が1番の英雄になる。
この場にでてきた事も…タイミングを見計らっていたから?
英雄になって……マイキーに取り入るため…
仮にバルハラが勝っても…東卍を吸収し、たけみっちが言ったようにマイキーを筆頭にし、自分がナンバー2にの仕上がればいいだけの話。
負けても勝ってもどちらでもいいように計算されている。
全ては…
稀咲の手の中…
「稀咲!!よくやった!!」
「!」
けんちゃんが下から稀咲に向かってそう言った。
違う…違うよ、けんちゃん!
稀咲は…稀咲は…
けんちゃんを殺そうとした奴なんだよ!
マイキーを…東卍を乗っ取ろうとしてるんだよ!
「マイキーと六花を任せた!」
ぎゅっ…と拳を握りしめる。
そう叫びたいのに…叫べない。
しかも私は…
作戦とはいえ、稀咲に助けられてしまった…
それも計算のうちだとわかっているのに…
どうしたらっ…
「この時を待ってたぜ…」
え?
だんっ、と踏み込む音と知った声に私はハッと顔を上げた。
その瞬間…
揺れた黒髪に瞳を開く。
「稀咲!!!」
「!!!」
圭介君!!!???
飛び出してきた圭介君は鉄パイプを振り上げると稀咲目掛けて振り下ろした。
「ぐあっ…!」
がんっ!と鈍い音がして、稀咲が吹っ飛ぶと廃車の上に叩きつけられる。
一瞬の出来事に、その場にいた全員が驚きにどよめく…
「場地が稀咲をやったぞ!」
バルハラ側が歓声をあげる。
違う…
これはバルハラ側としてやったんじゃない。
私はそう思った。
「稀咲!面が分かんなくなるまでぶん殴ってやるぜ!」
圭介君は最初から稀咲を疑ってた…
やっぱり1人で全部背負う気なんだ。
「やめろ!!場地!」
「俺らはお前を連れ戻しに来たんだぞ!」
皆はそれを知らない…
「け、」
圭介君の方に声を掛けようとしたが、彼の後ろから伸びた手が首根っこを掴むと圭介君を吹っ飛ばす。
「うっ…ぐっ!」
「圭介君!!」
がしゃーん!と下の廃車の上に叩きつけられた圭介君。
吹っ飛ばしたのは、稀咲と一緒にいたあの鼻に傷のある男だ。
「…ふん…大丈夫っすか?稀咲さん」
ゆっくり起き上がった稀咲は、割れたメガネを地面に投げ捨てる。
「ブンブンブンブン…俺の周りを嗅ぎ回ってるハエだ………叩き殺せっ」
稀咲が下に落ちた圭介君を睨む。
「上等だよ…稀咲っ!」
圭介君も稀咲を見上げると、ニヤリと笑った。
拳を握る圭介君…
しかし…
その間に割って入ってきた人物がいた。
!千冬、君…?
千冬君は、圭介君の前に立つとバッと手を広げる。
それに少し驚く圭介君。
「あ?千冬、何のまねだ?」
「場地さん、だめっすよ。今ここで稀咲をやったら…マイキー君を裏切る事になります。
「………」
「東卍の為に稀咲をやるなら今じゃ…っぐあっ!」
「!千冬君!」
圭介君が千冬君を容赦なく殴り、倒れる千冬君。
「いい気になんなよ…千冬。テメーを俺の横に置いたのは喧嘩の腕を買っただけ…」
「うっ…はぁ…」
「テメーの考えなんてどうでもいいんだよ。」
圭介君……なんで…どうして1人で背負おうとするの…
「はぁ…はぁ…俺は…壱番隊副隊長!場地さんを守るためにここにいる!!
…どうしてもこの先に行くなら……俺も容赦しねえぞ」
「やってみろ」
圭介君の冷たい瞳が…千冬君を射抜く。
その瞳に、肩で必死に息をする千冬君。
「……10秒やる。」
「え…」
「10.、9、8、7、6…どうした?容赦しねぇんじゃねぇのか?」
千冬君の息が緊張からかだんだん早くなる…
「5、4…殺さねぇと止まんねぇぞ俺は。」
「はぁ、はぁ…」
「3、2、1……ゼロ」
何もしてこない千冬君に圭介君は視線を逸らすと廃車の上を登り始める。
千冬君の言う通りだ。
このまま稀咲に手を出せば圭介君は完全に裏切り者。
もう東卍には戻って来れなくなる。