第5章
夢小説設定
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「っマイキーっ!!!!!!!」
悲鳴にも似た六花ちゃんの叫び声が抗争場に響いて皆の視線が一気にそちらに集中した。
「はっ!!!マイキー君!」
そこには倒れているマイキー君の姿。
近くにはパイプを握る一虎君。
そのパイプからは血が滴り落ちていた…
嘘だろ……あのマイキー君が…負ける?
「マイキー!!マイキー!!」
マイキーの額から血が流れて、呼び掛けに反応がない…
「……ってぇ…」
「チョンボ、生きてたか」
さっきマイキーに蹴られた男が起き上がるとふらつきつつこちらに来る。
「ああ、こいつの蹴りやべぇ。一瞬で意識とんだわ…。で?殺ったのか?」
「ああ。…俺らの勝ちだ」
最初から…マイキーを引き付けて攻撃するつもりだったんだ…
「……うっ……」
「!マイキー!」
マイキーの体がピクリと動いてゆっくり起き上がる…
ポタ…と額から落ちる血…
「…はぁ…1個だけ…教えてくれ、一虎」
「ああ?」
「俺は……俺はお前の…敵か?」
「…………」
マイキーの問に一虎君は答えない…
何か考えているようだ。
『一虎……お前は…父さんの味方?母さんの味方?
どっちも、はだめよ。どちらかよ』
『お前は俺のもんだ。一虎…
だからお前のつれぇとか、苦しいとか…
全部俺のもんなんだよ』
『一虎君は…どっちも選ばなくていい。
一虎君は一虎君自身を選べばいい。
自分の為に…生きて。
って……私が言うなって感じだよね。
私も……自由には今は生きれない。
力がないから。
でもいつか……必ず…
私は私の為に生きるんだって…お父さんに言える自分になる。
だから…
一虎君も……誰かの言葉に惑わされないで。
自分の道を…生きて行けたらいいね』
「俺は……お前らのせいで苦しんだ。
六花が俺達を忘れなきゃ…
マイキーがいなきゃ…
俺は年少なんか行かなかった。」
え………
「は?…何言ってんだ…てめぇ」
「敵に決まってんだろうが!!!」
一虎君……
「俺は邪魔なものは排除する。知ってるか?マイキー…」
一虎君は廃車の山の1番上に立つと、背を向けて空に向かって手を広げる。
「人を殺すのは悪者でも敵を殺すのは…英雄だ」
何……言ってるの……
敵であっても人を殺すのは英雄なんかじゃない。
当たり前の事なのに…
一虎君の瞳は真剣で……
彼は…完全に自分を見失ってる。
どうすれば彼を……
止めることができるの…
救うことができるの?
「チョンボ、チョメ…やれ」
一虎君の指示に、二人は膝をついていたマイキーを立たせると1人は後ろから抑え、1人は足を掴む。
ちょっと待って……何する気…
「しっかり…押さえとけよ」
血のついたパイプを握る一虎君
「!待って!何するつ、」
「動くな」
「!」
立ち上がろうとした私にパイプを向ける一虎君。
「てめぇは後だ…心配しなくても殺してやる。」
「っ…」
「先にマイキーが死ぬのをそこでテメェは見てろ」
「なん、で……」
「六花」
震えた私の声にマイキーが静かに私の名前を呼んだ。
「…何があってもそっから1歩も動くな…」
「…マイ、キ…」
「一虎……六花にこれ以上手出してみろ……死ぬのはてめぇだ」
マイキーの瞳に…一虎君が息を飲んだ。
「……しね…」
そう小さく吐くと、一虎君がパイプを振りかざし、マイキーの頭目掛けて振り下ろした。
びちゃ…と血が地面に飛び散る…
やめて…
「ぐっ…」
「ふんっ!」
「うっ」
やめて……っ
何度も殴りつける度にマイキーから飛び散る血に私は首を横にふる。
やめて、やめて…っ!
それ以上やったら…
「っやめて!!!マイキーが死んじゃうっっ!!!」
私が叫んでも…一虎君は止まらない。
「こんなの卑怯だよ!!こんなの…っ喧嘩じゃないっっ!!」
ただの人殺しと同じだ!
「俺は英雄になる為に…」
「っ、お願いだから…っ、」
ガンッ、ガンッ、とマイキーを殴る音に…私は耳を抑えてしゃがみこむ。
「敵を倒す」
「っもうやめてーっっっっ!!!」
ボタボタ…とマイキーの額から血が流れ落ちた。
悲鳴にも似た六花ちゃんの叫び声が抗争場に響いて皆の視線が一気にそちらに集中した。
「はっ!!!マイキー君!」
そこには倒れているマイキー君の姿。
近くにはパイプを握る一虎君。
そのパイプからは血が滴り落ちていた…
嘘だろ……あのマイキー君が…負ける?
「マイキー!!マイキー!!」
マイキーの額から血が流れて、呼び掛けに反応がない…
「……ってぇ…」
「チョンボ、生きてたか」
さっきマイキーに蹴られた男が起き上がるとふらつきつつこちらに来る。
「ああ、こいつの蹴りやべぇ。一瞬で意識とんだわ…。で?殺ったのか?」
「ああ。…俺らの勝ちだ」
最初から…マイキーを引き付けて攻撃するつもりだったんだ…
「……うっ……」
「!マイキー!」
マイキーの体がピクリと動いてゆっくり起き上がる…
ポタ…と額から落ちる血…
「…はぁ…1個だけ…教えてくれ、一虎」
「ああ?」
「俺は……俺はお前の…敵か?」
「…………」
マイキーの問に一虎君は答えない…
何か考えているようだ。
『一虎……お前は…父さんの味方?母さんの味方?
どっちも、はだめよ。どちらかよ』
『お前は俺のもんだ。一虎…
だからお前のつれぇとか、苦しいとか…
全部俺のもんなんだよ』
『一虎君は…どっちも選ばなくていい。
一虎君は一虎君自身を選べばいい。
自分の為に…生きて。
って……私が言うなって感じだよね。
私も……自由には今は生きれない。
力がないから。
でもいつか……必ず…
私は私の為に生きるんだって…お父さんに言える自分になる。
だから…
一虎君も……誰かの言葉に惑わされないで。
自分の道を…生きて行けたらいいね』
「俺は……お前らのせいで苦しんだ。
六花が俺達を忘れなきゃ…
マイキーがいなきゃ…
俺は年少なんか行かなかった。」
え………
「は?…何言ってんだ…てめぇ」
「敵に決まってんだろうが!!!」
一虎君……
「俺は邪魔なものは排除する。知ってるか?マイキー…」
一虎君は廃車の山の1番上に立つと、背を向けて空に向かって手を広げる。
「人を殺すのは悪者でも敵を殺すのは…英雄だ」
何……言ってるの……
敵であっても人を殺すのは英雄なんかじゃない。
当たり前の事なのに…
一虎君の瞳は真剣で……
彼は…完全に自分を見失ってる。
どうすれば彼を……
止めることができるの…
救うことができるの?
「チョンボ、チョメ…やれ」
一虎君の指示に、二人は膝をついていたマイキーを立たせると1人は後ろから抑え、1人は足を掴む。
ちょっと待って……何する気…
「しっかり…押さえとけよ」
血のついたパイプを握る一虎君
「!待って!何するつ、」
「動くな」
「!」
立ち上がろうとした私にパイプを向ける一虎君。
「てめぇは後だ…心配しなくても殺してやる。」
「っ…」
「先にマイキーが死ぬのをそこでテメェは見てろ」
「なん、で……」
「六花」
震えた私の声にマイキーが静かに私の名前を呼んだ。
「…何があってもそっから1歩も動くな…」
「…マイ、キ…」
「一虎……六花にこれ以上手出してみろ……死ぬのはてめぇだ」
マイキーの瞳に…一虎君が息を飲んだ。
「……しね…」
そう小さく吐くと、一虎君がパイプを振りかざし、マイキーの頭目掛けて振り下ろした。
びちゃ…と血が地面に飛び散る…
やめて…
「ぐっ…」
「ふんっ!」
「うっ」
やめて……っ
何度も殴りつける度にマイキーから飛び散る血に私は首を横にふる。
やめて、やめて…っ!
それ以上やったら…
「っやめて!!!マイキーが死んじゃうっっ!!!」
私が叫んでも…一虎君は止まらない。
「こんなの卑怯だよ!!こんなの…っ喧嘩じゃないっっ!!」
ただの人殺しと同じだ!
「俺は英雄になる為に…」
「っ、お願いだから…っ、」
ガンッ、ガンッ、とマイキーを殴る音に…私は耳を抑えてしゃがみこむ。
「敵を倒す」
「っもうやめてーっっっっ!!!」
ボタボタ…とマイキーの額から血が流れ落ちた。