とりあえず…着てみました。


これ、大丈夫？着られてる感ない？


あまりにもハイブランドだからもあるが、ここ数年…こんな短いスカートを履いたのが久々すぎて違和感が凄い。


な、なんかスースーするし…



「着れたか？」


「！び、びっくりした！え？マイキー？」


突然カーテン前から聞こえた声に私は驚く。



「ちょ、これってどういう、うわっ！」



すぐにカーテンを開くとすごく近くに彼がいて
そのまま彼の胸に顔をぶつけた。



腰に手をあてて支えてくれたマイキーに私は耳まで赤くなる。


「へぇ…孫にも…なんだった?」


「…衣装ね」


「新鮮だな」


「あ、あの…これは一体、」


「あとは靴だな」


相変わらず人の話を聞かない。


マイキーは先程の初老の男性を呼び、靴を用意するよう命じた。


すぐに運ばれてきた靴と私を見比べて、パールがついた真っ赤なハイヒールをチョイス。


「座れ」


「え？」


「早く」


「は、はい！」


私は近くにあった椅子に腰掛ける。


するとマイキーは私の前にスッと片膝をついたかと思うと足首を掴んだ。


「ちょっちょちょちょ！」


ビックリして引っ込めようとする足を逃すまいと力を込めて引き戻される。


は、恥ずかしい！


マイキーは慣れた手つきで赤いハイヒールを私の足にはかせた。


不思議とサイズはピッタリ。


素敵な靴…


「あ…っ」


そのままマイキーに手を引かれて立ち上がる。


7センチヒールぐらいだろうか？

立ったらいつもよりマイキーの顔が間近になった。



「うん、いいな。この靴も」


「ありがとうございます」


「ちょっとマイキー！」


「行くぞ」


頼むから私の話を聞いてー！