第5章
夢小説設定
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……痛い……
口の中に広がった血の味…
私……殴られたの?
キーン、と耳鳴りがして、視界がぼやける…
マリナに殴られた事あるけど…その何倍、何百倍も痛い……
いや…比べ物にならない。
みんなは…こんな痛い思いしてよく立っていられるな…
なんて…呑気な事考えてる場合じゃない。
早く…動かなきゃ…
「いってぇ!このクソ女かみやがった!!
ぶっ殺、ぐはっ!!」
ガンッと音がして私を殴った男が一瞬で吹っ飛んで…廃車の下まで転げ落ちる…
マイキーが蹴ったのだと気づくのに数秒かかった。
一虎君と一緒にいたもう1人の男の顔がさっ…と青くなったのがわかる。
マイキーは私の方に来ると、ゆっくり上半身を持ち上げられた。
「……っ…マイキー…ごめん…」
「なんで謝んだよ…」
私のせいで…
マイキーの邪魔をしてしまった。
マイキーは私の口についた血を親指で拭うと、特攻服を私にかける。
マイキーの瞳に……光が無くなった。
本気でキレている時のマイキーの瞳だ。
「ここで待ってろ…すぐ終わらせる」
「マ……」
マイキーは立ち上がると一虎君を見た。
「一虎……死ぬ覚悟…出来てんだろうな」
「ちょ、チョンボを一撃で…」
「逃げんなチョメ。逃げたら殺すぞ…」
一虎君の睨みにチョメと呼ばれた男の額に汗が滲んだ。
「…マイキー…まんまとエサに吊られたな。」
「あ?」
「なんでここにわざわざお前をおびき寄せたと思ってんだ…?
この足場の悪さじゃあテメー自慢の核弾頭みてえな蹴りもうまく決まんねぇだろ?」
たしかに、廃車だらけで足場が悪い。
踏み外せば下に転がり落ちてしまう。
「やれ、チョメ」
「うらぁ!!」
「っ…」
男の蹴りがマイキーの背中にあたる。
私も寝転がってる場合じゃない…
早く起きなきゃ…
「っう…」
情けないが体に力が入らない。
早く動いてこの場から離れなきゃ…
マイキーが自由に動けない。
「…さて、と…」
一虎君はマイキーと男を横目に見ながら足元に落ちていたパイプを手に持つと私の方へ歩いてくる。
笑った彼の口元に、本能が逃げろと警告した。
「っ…」
手に力を入れて起き上がろうとしたが…
「うっ!!」
「逃がすかよ」
一虎君にその腕を掴まれ上向きに乱暴に押し倒されお腹に跨られた。
身動きがとれない!
「六花!!!」
「よそ見してんじゃねぇ!!」
「っ…!!」
「あの二人は俺がいた年少で最強だった…まぁチョンボ一撃にするなんてさすがマイキーだけどよ…
マイキーぶっ倒すだけの力はあるぜ」
「なんで自分でタイマンはらないの!!
私をエサにしたり!!人にやらせたり!卑怯でしょ!正々堂々とやりなさいよ!!」
「……正々堂々…ね…お前ってほんっと昔から真っ直ぐな奴だな。」
「え…」
「正しいことばっか言いやがって…ほんっと……目障りだわ」
「!!」
一虎君が持っていたバイプを空に振りあげた。
「!!やめろ!!一虎!!!!」
マイキーが足を踏み込んでこちらに走ってきた。
もう………無理だ。
そう思った。
「……な〜んてな。掛かったな、マイキー…」
え…………
一虎君が私の上からどくと、マイキーを振り返る。
そしてパイプを振り上げると……
「!!マイキー!!!」
がんっ!!と鈍い音がして、飛び散る赤…
そして…倒れたマイキーの体……
にやりと笑った一虎君の手にあるパイプにはポタリポタリと血が滴り落ちた…
あ……
「っマイキーっ!!!!!!!」
口の中に広がった血の味…
私……殴られたの?
キーン、と耳鳴りがして、視界がぼやける…
マリナに殴られた事あるけど…その何倍、何百倍も痛い……
いや…比べ物にならない。
みんなは…こんな痛い思いしてよく立っていられるな…
なんて…呑気な事考えてる場合じゃない。
早く…動かなきゃ…
「いってぇ!このクソ女かみやがった!!
ぶっ殺、ぐはっ!!」
ガンッと音がして私を殴った男が一瞬で吹っ飛んで…廃車の下まで転げ落ちる…
マイキーが蹴ったのだと気づくのに数秒かかった。
一虎君と一緒にいたもう1人の男の顔がさっ…と青くなったのがわかる。
マイキーは私の方に来ると、ゆっくり上半身を持ち上げられた。
「……っ…マイキー…ごめん…」
「なんで謝んだよ…」
私のせいで…
マイキーの邪魔をしてしまった。
マイキーは私の口についた血を親指で拭うと、特攻服を私にかける。
マイキーの瞳に……光が無くなった。
本気でキレている時のマイキーの瞳だ。
「ここで待ってろ…すぐ終わらせる」
「マ……」
マイキーは立ち上がると一虎君を見た。
「一虎……死ぬ覚悟…出来てんだろうな」
「ちょ、チョンボを一撃で…」
「逃げんなチョメ。逃げたら殺すぞ…」
一虎君の睨みにチョメと呼ばれた男の額に汗が滲んだ。
「…マイキー…まんまとエサに吊られたな。」
「あ?」
「なんでここにわざわざお前をおびき寄せたと思ってんだ…?
この足場の悪さじゃあテメー自慢の核弾頭みてえな蹴りもうまく決まんねぇだろ?」
たしかに、廃車だらけで足場が悪い。
踏み外せば下に転がり落ちてしまう。
「やれ、チョメ」
「うらぁ!!」
「っ…」
男の蹴りがマイキーの背中にあたる。
私も寝転がってる場合じゃない…
早く起きなきゃ…
「っう…」
情けないが体に力が入らない。
早く動いてこの場から離れなきゃ…
マイキーが自由に動けない。
「…さて、と…」
一虎君はマイキーと男を横目に見ながら足元に落ちていたパイプを手に持つと私の方へ歩いてくる。
笑った彼の口元に、本能が逃げろと警告した。
「っ…」
手に力を入れて起き上がろうとしたが…
「うっ!!」
「逃がすかよ」
一虎君にその腕を掴まれ上向きに乱暴に押し倒されお腹に跨られた。
身動きがとれない!
「六花!!!」
「よそ見してんじゃねぇ!!」
「っ…!!」
「あの二人は俺がいた年少で最強だった…まぁチョンボ一撃にするなんてさすがマイキーだけどよ…
マイキーぶっ倒すだけの力はあるぜ」
「なんで自分でタイマンはらないの!!
私をエサにしたり!!人にやらせたり!卑怯でしょ!正々堂々とやりなさいよ!!」
「……正々堂々…ね…お前ってほんっと昔から真っ直ぐな奴だな。」
「え…」
「正しいことばっか言いやがって…ほんっと……目障りだわ」
「!!」
一虎君が持っていたバイプを空に振りあげた。
「!!やめろ!!一虎!!!!」
マイキーが足を踏み込んでこちらに走ってきた。
もう………無理だ。
そう思った。
「……な〜んてな。掛かったな、マイキー…」
え…………
一虎君が私の上からどくと、マイキーを振り返る。
そしてパイプを振り上げると……
「!!マイキー!!!」
がんっ!!と鈍い音がして、飛び散る赤…
そして…倒れたマイキーの体……
にやりと笑った一虎君の手にあるパイプにはポタリポタリと血が滴り落ちた…
あ……
「っマイキーっ!!!!!!!」