「マイキー！この日をずーっと待ってたぜ！！」


一虎がニヤリと笑う。



そんな彼を睨むマイキー。



「手加減しねぇぞ…一虎…」



「……なぁマイキー…俺、六花に会ったぜ」


「！」


「六花…すっげぇ綺麗になってたな」



「…一虎、てめぇ…」



「あれ？知らなかったのか？」



マイキーがギリッ、と手を握りしめる。



「お前に愛されて……幸せそうにしてたからさ……なんかムカついて…意地悪しちまった。
…傷ついてなかったか？」


ヒヒ…と笑う一虎。


「…六花に…何を言った…」



「あいつが俺らを忘れた後の1年間……マイキーがどうしてたかって話を少しな」



「………」




「動揺してたぜ？」




「……だからなんだ…そんなくだらねぇ話する為にここにいんのか、テメェは…


あいつは…六花はお前が思ってる以上に強い。
そんな事聞いて…へこたれるような女じゃねぇ」



俺達には…大切な今がある。


未来がある。


だから…



「ふ〜ん……無敵のマイキーの女らしくなったって事、か…

で？…六花は今日何してんだよ」



「一虎…さっきからいい加減にしろよ。テメェは俺とタイマンはりにきたんだろうが…

関係ねぇ話ばっかりすんじゃねぇ！」



イラつくマイキーに一虎は笑う。



「…誰がタイマンはるなんつったよ…」



「は？」




「お前に……とっておきのお客さんを呼んどいたぜ」



そう言うと、一虎はマイキーに背を向けて喧嘩中の中を通り抜けていくと廃車の山の前に立ってまた振り返るとマイキーを見た。



「チョンボ！連れてこい！」