第5章
夢小説設定
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「…なーんちゃって」
「え…」
へらっ、と笑った一虎君に、私は背中に嫌な汗が流れたのが分かった。
「…か、一虎君」
「ん〜」
「…バルハラにいるって事は……もしかして…圭介君の、バルハラ入りは…一虎君と何か関係が…あるの?」
「場地からなんも聞いてねぇの?」
「教えて貰えなかった」
私の言葉に一虎君はふ〜ん、と水の中の氷を掻き回す。
「事件の後…なんで俺だけ年少に入って場地は無事だったと思う?」
「それは…」
「俺があいつを庇ってやったからだよ。俺は1人で…2年間年少に入った。
あいつの…マイキーのせいで俺の大事な2年は終わっちまったんだよ」
「!ちょ、ちょっと待って!なんでマイキーのせいになるの?」
マイキーは何もしていない…
それどころか、一虎君が早く出れるように警察に掛け合ったとエマから聞いている…
「あいつのせいなんだよ!あいつの為にやったのに、あいつの…あいつのせいなんだよ…全部!」
「っ!」
だんっ、と握りしめた拳がテーブルに叩きつけられる。
「六花……覚えとけ。お前の大事なマイキーは…俺と場地が殺してやる。」
一虎の言葉に…私は息を飲んだ。
なぜ…どうして…
そこまでマイキーを恨んでいるの?
「……大事な2年間?…マイキーにとっては…一生なんだよ…」
私はぎゅっ、と手を握りしめる。
「マイキーは一生…大切な人を失ったんだよ…それなのに…
なんでマイキーを恨むの?なんで憎むの?
違うでしょ。
マイキーは、一虎君が早く出所できるように掛け合ってくれた…
それなのに…なんでマイキーの気持ちが、分からないの?」
苦しかったはずだ。辛かったはずだ…
「……ぇよ…」
一虎君の肩が震える。
「うるせぇ…てめぇがマイキーを語るな」
「え…」
「マイキーや俺らの事を忘れて生きてきたくせに!分かったような口聞くんじゃねぇ!!」
「っ!」
「お前が、記憶を無くしてからの1年…マイキーがどんなだったか知ってんのか!」
え…
「何も感情がねぇみたいに毎日生きてた…笑わなくなった…
中1の時、東卍を結成して…やっとマイキーらしさが戻ってきたんだ。
それなのに…今更……」
一虎君から聞かされた私の知らなかった事実…
あまりのショックに…私は言葉を失った。
それは私が知らない空白のマイキーの時間…
黙り込んだ私に、一虎君がフッと笑った。
「ま…でも、もうどうでもいいか。
マイキーは俺がぶっ殺すからな」
一虎君は立ち上がる。
「せいぜい残りの時間…マイキーと楽しく過ごせよ」
そう言って、一虎君は行ってしまった…
「え…」
へらっ、と笑った一虎君に、私は背中に嫌な汗が流れたのが分かった。
「…か、一虎君」
「ん〜」
「…バルハラにいるって事は……もしかして…圭介君の、バルハラ入りは…一虎君と何か関係が…あるの?」
「場地からなんも聞いてねぇの?」
「教えて貰えなかった」
私の言葉に一虎君はふ〜ん、と水の中の氷を掻き回す。
「事件の後…なんで俺だけ年少に入って場地は無事だったと思う?」
「それは…」
「俺があいつを庇ってやったからだよ。俺は1人で…2年間年少に入った。
あいつの…マイキーのせいで俺の大事な2年は終わっちまったんだよ」
「!ちょ、ちょっと待って!なんでマイキーのせいになるの?」
マイキーは何もしていない…
それどころか、一虎君が早く出れるように警察に掛け合ったとエマから聞いている…
「あいつのせいなんだよ!あいつの為にやったのに、あいつの…あいつのせいなんだよ…全部!」
「っ!」
だんっ、と握りしめた拳がテーブルに叩きつけられる。
「六花……覚えとけ。お前の大事なマイキーは…俺と場地が殺してやる。」
一虎の言葉に…私は息を飲んだ。
なぜ…どうして…
そこまでマイキーを恨んでいるの?
「……大事な2年間?…マイキーにとっては…一生なんだよ…」
私はぎゅっ、と手を握りしめる。
「マイキーは一生…大切な人を失ったんだよ…それなのに…
なんでマイキーを恨むの?なんで憎むの?
違うでしょ。
マイキーは、一虎君が早く出所できるように掛け合ってくれた…
それなのに…なんでマイキーの気持ちが、分からないの?」
苦しかったはずだ。辛かったはずだ…
「……ぇよ…」
一虎君の肩が震える。
「うるせぇ…てめぇがマイキーを語るな」
「え…」
「マイキーや俺らの事を忘れて生きてきたくせに!分かったような口聞くんじゃねぇ!!」
「っ!」
「お前が、記憶を無くしてからの1年…マイキーがどんなだったか知ってんのか!」
え…
「何も感情がねぇみたいに毎日生きてた…笑わなくなった…
中1の時、東卍を結成して…やっとマイキーらしさが戻ってきたんだ。
それなのに…今更……」
一虎君から聞かされた私の知らなかった事実…
あまりのショックに…私は言葉を失った。
それは私が知らない空白のマイキーの時間…
黙り込んだ私に、一虎君がフッと笑った。
「ま…でも、もうどうでもいいか。
マイキーは俺がぶっ殺すからな」
一虎君は立ち上がる。
「せいぜい残りの時間…マイキーと楽しく過ごせよ」
そう言って、一虎君は行ってしまった…