第5章
夢小説設定
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「六花!」
え?
正門を出たら名前を呼ばれて振り替える。
ちりん…と鈴のような音がした。
「久しぶり!六花」
「え……」
誰!?
黒と金の混ざった髪に鈴のように鳴る耳飾り。そして泣きぼくろと……
あれ?この人……どこかで見た事が…
どこだっけ?と首を傾げた私の瞳にふと彼の首筋が見えた。
虎の…刺繍?
そこでハッとした。
「え!は、羽宮………一虎、君?」
戸惑ったように名前を呼ぶと、一虎君…
羽宮一虎はぱぁと顔を明るくした。
間違いない。この人…羽宮一虎君だ。
創設メンバーで撮った写真で圭介君の隣に写ってた人…
かなり見た目は変わっているが、あの首の刺繍……間違いない。
で、でもなんでここに…少年院にいたんじゃ…
「俺の事、覚えててくれたんだ?」
「あ…いや…ごめんなさい。写真で見て……私、記憶がなくて…」
「うん、知ってるよ。あの火事……大変だったね」
「あ……」
そうか。彼もあの事故の事は知ってるんだ…
「あの……急に、どうしたの?」
ここにいるって事は…出所したって事?
マイキーや皆は…知ってるのかな…
でも、なんで私の所に?
疑問ばかりが浮かぶ。
「ああ、ごめんな。急に記憶にない奴来たら戸惑うよな!
…じつはこの前年少から出所して…って俺の事、マイキーから聞いてる?」
「う、うん…なんとなくは」
「……何しゃべってんだよ、あのヤロゥ」
「え?」
ボソッと何か吐いた一虎君に首を傾げたが一虎君は「ううん、なんでもないよ」と笑う。
「六花、俺とデートしようよ」
「………はい?」
デ、デート?
急に何を言って……
「い、いや…でも、学校ある、し…」
というより、知り合いといえどまだよく分からない人と2人になるのはさすがに…危険な気がするし…
「久々に外に出たからさ〜行きたい場所もあるし!な?行こ!」
「え!?あっ!ちょっと!!」
一虎君は私の言葉を無視して、急に手を掴むと無理矢理引きずる形で歩き出す。
「ちょ…い、痛い!」
「早く早く!最初どこ行こうかな〜」
引っ張られた手首が痛くて眉を寄せる。
どうしよう…
これはマイキーに連絡すべき?
…いや、でも……
『一虎は…一虎は許せねぇ。一生。…兄貴を殺したあいつだけは…』
今マイキーを呼んだら…間違いなく修羅場になる。
とりあえず…大人しくついて行く事にした。
え?
正門を出たら名前を呼ばれて振り替える。
ちりん…と鈴のような音がした。
「久しぶり!六花」
「え……」
誰!?
黒と金の混ざった髪に鈴のように鳴る耳飾り。そして泣きぼくろと……
あれ?この人……どこかで見た事が…
どこだっけ?と首を傾げた私の瞳にふと彼の首筋が見えた。
虎の…刺繍?
そこでハッとした。
「え!は、羽宮………一虎、君?」
戸惑ったように名前を呼ぶと、一虎君…
羽宮一虎はぱぁと顔を明るくした。
間違いない。この人…羽宮一虎君だ。
創設メンバーで撮った写真で圭介君の隣に写ってた人…
かなり見た目は変わっているが、あの首の刺繍……間違いない。
で、でもなんでここに…少年院にいたんじゃ…
「俺の事、覚えててくれたんだ?」
「あ…いや…ごめんなさい。写真で見て……私、記憶がなくて…」
「うん、知ってるよ。あの火事……大変だったね」
「あ……」
そうか。彼もあの事故の事は知ってるんだ…
「あの……急に、どうしたの?」
ここにいるって事は…出所したって事?
マイキーや皆は…知ってるのかな…
でも、なんで私の所に?
疑問ばかりが浮かぶ。
「ああ、ごめんな。急に記憶にない奴来たら戸惑うよな!
…じつはこの前年少から出所して…って俺の事、マイキーから聞いてる?」
「う、うん…なんとなくは」
「……何しゃべってんだよ、あのヤロゥ」
「え?」
ボソッと何か吐いた一虎君に首を傾げたが一虎君は「ううん、なんでもないよ」と笑う。
「六花、俺とデートしようよ」
「………はい?」
デ、デート?
急に何を言って……
「い、いや…でも、学校ある、し…」
というより、知り合いといえどまだよく分からない人と2人になるのはさすがに…危険な気がするし…
「久々に外に出たからさ〜行きたい場所もあるし!な?行こ!」
「え!?あっ!ちょっと!!」
一虎君は私の言葉を無視して、急に手を掴むと無理矢理引きずる形で歩き出す。
「ちょ…い、痛い!」
「早く早く!最初どこ行こうかな〜」
引っ張られた手首が痛くて眉を寄せる。
どうしよう…
これはマイキーに連絡すべき?
…いや、でも……
『一虎は…一虎は許せねぇ。一生。…兄貴を殺したあいつだけは…』
今マイキーを呼んだら…間違いなく修羅場になる。
とりあえず…大人しくついて行く事にした。