第1章
夢小説設定
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女は度胸…とはよく言ったものだ。
あの日から私は腹をくくった。
マイキーに名前で呼び、タメ口にするよう脅し、いや命令されてから数日。
急に親密になった私とマイキーに当然周りは驚愕していた。
そりゃそうだよね。
幹部でもない私がマイキーって呼んだり、タメ口をトップにきいてるんだから。
でも他の視線より自分の命、だ。
3日もたてばマイキー呼びもタメ口も慣れてしまった。
ただ…一つ怖いのが
これだけ違和感がある中、あの稀咲が何も言ってこない事。
あの日、マイキーと海から戻った日、首絞められるのを覚悟でいた。
が、彼は何も言っては来なかった。
いつもと変わらず
仕事を振ってくるだけ。
安心した。
というよりは
どこか怖かった。
そして
変わった事といえば他にもある
「どら焼き買ってきた」
マイキーが毎日おやつの時間になったら私の仕事部屋に来る、という事。
「あ、ありがとう。お茶入れようか。」
「ん」
紙袋片手にドサリとソファーに腰かける。
この光景も見慣れてきた。
「お茶飲んでる間、この書類に目を通しといてくれない?」
そう言って渡した書類をちらっとみて、マイキーはポイっとテーブルにそれを放り投げた。
「いやだ。どら焼きが先」
マイキーと距離が縮まってから知ったのだが、彼は割とわがままで子供っぽい。
中学生男子がそのまま大人になってます、って感じ。
いままでの彼からは想像しがたく、最初は驚いた。
でも、そんな一面を見せてくれるのは、少しでも私に心を開いてくれてるって事なのかと思ったら嬉しかったりする。
って…どれだけ意識してるんだ、私。
「うわぁ〜大きなどら焼きだね」
「六花の顔ぐらいあるな」
「たしかに…顔かくれちゃいそう」
まぁこうも毎日新しいお菓子、どら焼きとたい焼きだけど…を見つけてくるものだな。
「六花、明日は休みだってな」
「ん?うん、そう。久々の休みだよ」
ここ数ヶ月、忙しすぎて休めてなかったので丸一日お休みをもらうのは久々だ。
「今夜、ちょっと付き合えよ」
「え?」
「スーツじゃなくてちゃんと着替えてこいよ」
今度は、と付け加えられる。
「私、スーツ以外あんまり服ないんだけどなぁ」
着ていく所がないのでスーツはやたらと枚数はあるが、私服は買ってもいない。
そう言った私に、マイキーは携帯を胸元から取り出すとどこかに電話する。
「俺だ。今夜7時だ」
そう告げるとさっさっと電話をきって、何やらメールをしている。
すると同時に私の携帯が鳴った。
メールだ。宛名はマイキー。
?を浮かべて開くと住所がかかれていた。
「今夜7時、そこに行け」
「え?どこ?ここ、ってちょっと、マイキー!」
マイキーは最後のどら焼きを頬張るとさっさっと部屋を出て行った。
「え?何…?」
あの日から私は腹をくくった。
マイキーに名前で呼び、タメ口にするよう脅し、いや命令されてから数日。
急に親密になった私とマイキーに当然周りは驚愕していた。
そりゃそうだよね。
幹部でもない私がマイキーって呼んだり、タメ口をトップにきいてるんだから。
でも他の視線より自分の命、だ。
3日もたてばマイキー呼びもタメ口も慣れてしまった。
ただ…一つ怖いのが
これだけ違和感がある中、あの稀咲が何も言ってこない事。
あの日、マイキーと海から戻った日、首絞められるのを覚悟でいた。
が、彼は何も言っては来なかった。
いつもと変わらず
仕事を振ってくるだけ。
安心した。
というよりは
どこか怖かった。
そして
変わった事といえば他にもある
「どら焼き買ってきた」
マイキーが毎日おやつの時間になったら私の仕事部屋に来る、という事。
「あ、ありがとう。お茶入れようか。」
「ん」
紙袋片手にドサリとソファーに腰かける。
この光景も見慣れてきた。
「お茶飲んでる間、この書類に目を通しといてくれない?」
そう言って渡した書類をちらっとみて、マイキーはポイっとテーブルにそれを放り投げた。
「いやだ。どら焼きが先」
マイキーと距離が縮まってから知ったのだが、彼は割とわがままで子供っぽい。
中学生男子がそのまま大人になってます、って感じ。
いままでの彼からは想像しがたく、最初は驚いた。
でも、そんな一面を見せてくれるのは、少しでも私に心を開いてくれてるって事なのかと思ったら嬉しかったりする。
って…どれだけ意識してるんだ、私。
「うわぁ〜大きなどら焼きだね」
「六花の顔ぐらいあるな」
「たしかに…顔かくれちゃいそう」
まぁこうも毎日新しいお菓子、どら焼きとたい焼きだけど…を見つけてくるものだな。
「六花、明日は休みだってな」
「ん?うん、そう。久々の休みだよ」
ここ数ヶ月、忙しすぎて休めてなかったので丸一日お休みをもらうのは久々だ。
「今夜、ちょっと付き合えよ」
「え?」
「スーツじゃなくてちゃんと着替えてこいよ」
今度は、と付け加えられる。
「私、スーツ以外あんまり服ないんだけどなぁ」
着ていく所がないのでスーツはやたらと枚数はあるが、私服は買ってもいない。
そう言った私に、マイキーは携帯を胸元から取り出すとどこかに電話する。
「俺だ。今夜7時だ」
そう告げるとさっさっと電話をきって、何やらメールをしている。
すると同時に私の携帯が鳴った。
メールだ。宛名はマイキー。
?を浮かべて開くと住所がかかれていた。
「今夜7時、そこに行け」
「え?どこ?ここ、ってちょっと、マイキー!」
マイキーは最後のどら焼きを頬張るとさっさっと部屋を出て行った。
「え?何…?」