第5章
夢小説設定
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「で…」
石段に座ったマイキーと、その1番下で正座させられてるたけみっち……
殴らない変わりにずっと正座してろと言われてしまったのだ。
な、なんだか申し訳ない…
「たけみっち…稀咲の事、気にいらねぇ?」
「え!?あ…」
マイキーの言葉に返答に戸惑うたけみっち。
「組織でかくするのは、しんどいね。
新しい風入れたら出て行っちゃう奴もいる。
…夢への道は遠いな」
マイキー……
「頼みがあるんだ。たけみっち」
「え?あ…はい」
「俺、幼なじみがいてさ。」
「はい」
「ただ家が近所ってだけで、別に仲良くはなかった。」
それって……
思い浮かんだのは、さっき抱き締められた彼の姿。
「しょっちゅう喧嘩ふっかけてきてさ。そのたびにボコボコにしてやった」
「ま、マイキー君に何度も喧嘩うるなんて……とんだおバカさん」
「うん」
明らかに引いてるたけみっち。
「うん。それがさっきお前を殴ったやつ」
「2人に殴られたんスけど…どっちスか?」
「壱番隊隊長、場地圭介」
「あ…」
「何考えてっか分かんねえだろ?あいつ」
「はい」「うん」
思わずたけみっちとハモってしまって慌てて口を抑えた。
さ、さっき何故抱き締められたのか……
そこが分からず思わず口に出てしまった。
「え?」
たけみっちとマイキーの視線に慌てる。
「あ!えっと……
な、なんでたけみっち殴ったのかな〜って思って」
「…いや本当それだよ……俺なんで殴られたんすかね…」
たけみっちの言葉にマイキーが笑う。
「あいつ昔からそうなんだよ。眠いってだけですれ違った奴殴るし。
腹減ったら車に火ぃつけちゃうし」
「「へ、へぇ……」」
私が知るかぎりの圭介君では想像し難い……
まぁ8.3抗争の時の圭介君はたしかに楽しそうに見えたけど………
そんなにクレイジーだとは知らなかった。
「とにかく、あんな奴でもさ…東卍の創設メンバーなんだ」
「創設メンバー…」
「東卍はさ、俺が中1の時…ドラケンと三ツ谷、ぱーちん、場地……」
マイキーの言葉が止まる。
もう1人のメンバーの事を…言うか悩んでいるのだろうか…
「その5人で?」
「ああ…こいつらが集まって旗揚げしたチームなんだ。
たけみっち…場地をバルハラから連れ戻してくれ。
俺、あいつの事大好きなんだ」
「あ…」
「頼まれてくれるか?」
そう言ったマイキーにたけみっちは立ち上がる。
「はい!マイキー君の頼みならもちろん!
でも……1個だけ俺から頼み事していいっスか?」
「ん?何?」
たけみっちは下唇を噛む。
「……稀咲を……稀咲を……
東卍から外してください!」
「!」
たけみっちの言葉に私は瞳を開いた。
もしかして……
たけみっちがまた過去に戻ってきたのって…
やっぱり稀咲が原因なの?
「はぁ?」
マイキーが眉を寄せる。
「お前も六花も……なんでそんなに稀咲が気になんだ?」
「え?」
マイキーの言葉にたけみっちが私を見て、私はぎゅっと手を握る。
「その……理由は説明できねぇんすけど…あいつはやばいんです!あいつは!
稀咲は!この先、絶対!東卍をダメにしますよ!!」
私も言いたかった事を、叫びたかった事を…たけみっちが話してくれた。
でも、理由もなくマイキーは納得してくれるだろうか……
マイキーは立ち上がるとしばらく遠くを見てから、にっこり笑った。
「いいよ」
え?
意外にあっさりと返答したマイキーに私もたけみっちも驚く。
「近いうちにバルハラとぶつかる。それまでに、お前が場地を連れ戻せ。
お前が稀咲より役に立つ奴だと証明しろ…
稀咲がやべぇ奴なのは俺も分かってる。
同時に稀咲の力も認めてる。
東卍のこの先に…稀咲の力は必要だ。
俺に貢献しろ、たけみっち。
俺に交換条件を出したんだ…失敗したら…」
マイキーの冷たい漆黒がたけみっちを見下ろす。
「殺す」
「!」
その言葉に…たけみっちが息を飲む。
「三ツ谷!」
マイキーがふと神社の奥に視線を送る。
「え?…三ツ谷君?」
マイキーに呼ばれて、木の影から顔を出したのは三ツ谷君だった。
「何さっきから盗み聞きしてんだ?」
「いや〜…バレたか。六花が上がったっきり降りてこねぇからよ…まぁたマイキーにいじめられてんじゃねぇかと思って見に来たら話し声がして…」
「あ…ごめんね!心配かけちゃって」
「つか、誰が六花いじめてんだよ」
はぁ?と眉間に皺を寄せるマイキー。
「冗談だっつーの。」
「ああ、そうだ。丁度いいや。三ツ谷、お前んとこの弍番隊にたけみっち入れる事にした」
「え?」
「え?」
「え?…たけみっち…東卍に入るの?」
「今日から正式に、な。」
マイキーの言葉に三ツ谷君の顔があきらかに引きつっている…
「よろしくお願いしやーっす」
「…何で盗み聞きなんてしちまったんだろう…」
石段に座ったマイキーと、その1番下で正座させられてるたけみっち……
殴らない変わりにずっと正座してろと言われてしまったのだ。
な、なんだか申し訳ない…
「たけみっち…稀咲の事、気にいらねぇ?」
「え!?あ…」
マイキーの言葉に返答に戸惑うたけみっち。
「組織でかくするのは、しんどいね。
新しい風入れたら出て行っちゃう奴もいる。
…夢への道は遠いな」
マイキー……
「頼みがあるんだ。たけみっち」
「え?あ…はい」
「俺、幼なじみがいてさ。」
「はい」
「ただ家が近所ってだけで、別に仲良くはなかった。」
それって……
思い浮かんだのは、さっき抱き締められた彼の姿。
「しょっちゅう喧嘩ふっかけてきてさ。そのたびにボコボコにしてやった」
「ま、マイキー君に何度も喧嘩うるなんて……とんだおバカさん」
「うん」
明らかに引いてるたけみっち。
「うん。それがさっきお前を殴ったやつ」
「2人に殴られたんスけど…どっちスか?」
「壱番隊隊長、場地圭介」
「あ…」
「何考えてっか分かんねえだろ?あいつ」
「はい」「うん」
思わずたけみっちとハモってしまって慌てて口を抑えた。
さ、さっき何故抱き締められたのか……
そこが分からず思わず口に出てしまった。
「え?」
たけみっちとマイキーの視線に慌てる。
「あ!えっと……
な、なんでたけみっち殴ったのかな〜って思って」
「…いや本当それだよ……俺なんで殴られたんすかね…」
たけみっちの言葉にマイキーが笑う。
「あいつ昔からそうなんだよ。眠いってだけですれ違った奴殴るし。
腹減ったら車に火ぃつけちゃうし」
「「へ、へぇ……」」
私が知るかぎりの圭介君では想像し難い……
まぁ8.3抗争の時の圭介君はたしかに楽しそうに見えたけど………
そんなにクレイジーだとは知らなかった。
「とにかく、あんな奴でもさ…東卍の創設メンバーなんだ」
「創設メンバー…」
「東卍はさ、俺が中1の時…ドラケンと三ツ谷、ぱーちん、場地……」
マイキーの言葉が止まる。
もう1人のメンバーの事を…言うか悩んでいるのだろうか…
「その5人で?」
「ああ…こいつらが集まって旗揚げしたチームなんだ。
たけみっち…場地をバルハラから連れ戻してくれ。
俺、あいつの事大好きなんだ」
「あ…」
「頼まれてくれるか?」
そう言ったマイキーにたけみっちは立ち上がる。
「はい!マイキー君の頼みならもちろん!
でも……1個だけ俺から頼み事していいっスか?」
「ん?何?」
たけみっちは下唇を噛む。
「……稀咲を……稀咲を……
東卍から外してください!」
「!」
たけみっちの言葉に私は瞳を開いた。
もしかして……
たけみっちがまた過去に戻ってきたのって…
やっぱり稀咲が原因なの?
「はぁ?」
マイキーが眉を寄せる。
「お前も六花も……なんでそんなに稀咲が気になんだ?」
「え?」
マイキーの言葉にたけみっちが私を見て、私はぎゅっと手を握る。
「その……理由は説明できねぇんすけど…あいつはやばいんです!あいつは!
稀咲は!この先、絶対!東卍をダメにしますよ!!」
私も言いたかった事を、叫びたかった事を…たけみっちが話してくれた。
でも、理由もなくマイキーは納得してくれるだろうか……
マイキーは立ち上がるとしばらく遠くを見てから、にっこり笑った。
「いいよ」
え?
意外にあっさりと返答したマイキーに私もたけみっちも驚く。
「近いうちにバルハラとぶつかる。それまでに、お前が場地を連れ戻せ。
お前が稀咲より役に立つ奴だと証明しろ…
稀咲がやべぇ奴なのは俺も分かってる。
同時に稀咲の力も認めてる。
東卍のこの先に…稀咲の力は必要だ。
俺に貢献しろ、たけみっち。
俺に交換条件を出したんだ…失敗したら…」
マイキーの冷たい漆黒がたけみっちを見下ろす。
「殺す」
「!」
その言葉に…たけみっちが息を飲む。
「三ツ谷!」
マイキーがふと神社の奥に視線を送る。
「え?…三ツ谷君?」
マイキーに呼ばれて、木の影から顔を出したのは三ツ谷君だった。
「何さっきから盗み聞きしてんだ?」
「いや〜…バレたか。六花が上がったっきり降りてこねぇからよ…まぁたマイキーにいじめられてんじゃねぇかと思って見に来たら話し声がして…」
「あ…ごめんね!心配かけちゃって」
「つか、誰が六花いじめてんだよ」
はぁ?と眉間に皺を寄せるマイキー。
「冗談だっつーの。」
「ああ、そうだ。丁度いいや。三ツ谷、お前んとこの弍番隊にたけみっち入れる事にした」
「え?」
「え?」
「え?…たけみっち…東卍に入るの?」
「今日から正式に、な。」
マイキーの言葉に三ツ谷君の顔があきらかに引きつっている…
「よろしくお願いしやーっす」
「…何で盗み聞きなんてしちまったんだろう…」