「おい！誰だてめぇ！」


「東卍でもねぇテメーが何してやがる！任命式潰す気か！！」


怒鳴るけんちゃんにたけみっちの顔色がどんどん悪くなっていく。



たけみっちの突然の行動に、怒ったのはけんちゃんだけじゃなかった。



三ツ谷君をはじめとした隊長達…スマイリー君とむーちょ君も前に出るとたけみっちに詰め寄っていく。



「どういう事だ！たけみっち！」


「テメー…マイキーの顔に泥塗るつもり？」


笑顔だが、バキッと手を鳴らして今にも殴りかかりそうなスマイリー君。


「ち、違うんすよ…みんな…俺は、俺は…」



「何だ何だ？おもしれぇ事になってんじゃん」



「！」



突然横から聞こえた声に皆がそちらを振り返る。



圭介君！



そこにいたのは私が探していた圭介君で…



よ、よかった…無事だったんだ。


心配していた涼子さんの顔が浮かんでちょっとホッとする。




「テメー謹慎中だろ？」



そう言ったムーチョ君に圭介君はフッと笑うと…次の瞬間…



「ぐはっ、！」



「！」


圭介君がたけみっちを殴った。


「ぐはっ！」



たけみっち！！



しかも1発じゃなく何度も何度も…圭介君はたけみっちの顔やお腹を殴る。



ど、どうしてあんな事！



「やめろや、場地」


三ツ谷君が圭介君の腕を掴んでそれを止める。



「放せや、三ツ谷…殺すぞ」


睨み合いになる2人。



「お前、何がしてえの？」


「………」


圭介君は何も答えない。


私も何が起こってるのかさっぱり分からない……



「マイキー！」


三ツ谷君の手を振り払うと、圭介君はマイキーを見た。


「何しに来た？場地…

お前は内輪モメで集会出禁にしたはずだ。」



「今、またしょぼいガキ殴っちまった！

大事な集会ぶち壊した俺は今度こそクビか？」



え？…圭介君何言ってるの？



「…場地…」



「…俺…バルハラ行くわ」