第5章
夢小説設定
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「あいつ見たことある」
「メビウスの奴じゃね?」
「何でメビウスがここにいんだよ!」
「引っ込んでろや!メビウス!」
「そうだ!引っ込め!」
敵対していたメビウスのメンバーが急に参番隊の隊長になる、という事態に東卍メンバーからは大バッシング。
多分、こうなる事は、マイキーの頭の中にはあったはずだ。
でも…マイキーは彼を隊長に選んだ。
バルバラと抗争する為に。
そこで私はふと疑問になった。
なぜマイキーだったんだろう…
東卍はまだ若いチームだし、もっと大きなチームは沢山あるのに…
マイキーに拘る理由はなんなのだろう…
『月は1人じゃ輝けない。だから…』
あの言葉の意味……
東卍内では稀咲に引っ込めと騒ぐメンバー達。
その前にけんちゃんが立つ。
「黙れ!!マイキーが決めた事だ!文句ある奴は前に出ろ!!」
その怒声にメンバーは一斉に黙る。
「うちはこれからバルハラとぶつかる!新興勢力バルハラは、メビウスなんて目じゃねえほどでけえチームだ。
勝つ為に東卍も勢力を拡大する。
ここにいる稀咲鉄太は、メビウスで俺ら世代を纏めていた男だ!
バルハラと揉めるために稀咲は必要だ。
参番隊の隊長は稀咲鉄太!」
マイキーの言葉に、誰も何も言わない。
「覚えておけ!参番隊隊長任命式を終わる!」
いや、言えないのだろう。
とうとう稀咲が東卍に入ってしまった…
「総長!」
皆に背を向けたマイキーに稀咲が立ち上がると振り返りバッと頭を下げる。
「ありがとうございます!」
「…おう」
マイキーはそれだけ言うと、稀咲を振り返りはしなかった。
東卍内に漂う戸惑い…
マイキーは今何を思ってるのだろう…
「はぁ…」
私はため息をつくとその場にしゃがみこんで携帯を開く。
圭介君から返信はない…
圭介君がダメなら、けんちゃん?三ツ谷君?
いや…さっきのけんちゃんの発言からも分かるように、けんちゃんや三ツ谷君に相談しても…マイキーと同じことを言われてしまうのが分かる。
「…あぁ…だめだ。全然いい案が浮かんでこないよ…」
…そういえば……たけみっちって…なんで今日…
「うぁぁあ!」
「!」
突然聞こえた声と鈍い音に私はハッとしてそちらを振り返る。
え!!
そこには…拳を握りしめて肩ではぁはぁ息をするたけみっち…
その目の前には…
殴られたであろう…稀咲の姿。
え!た、たけみっち!?
たけみっちの急な行動に私はもちろん、周りも驚きに固まる。
でも、ふと見えたたけみっちの横顔…
…もしかして…
「何やってんだ!たけみっち!!」
けんちゃんが声を上げる。
「おい、何やってんだ?あいつ」
「やばくね?」
「幹部に殺されんぞ」
再びざわつく東卍メンバー達。
「メビウスの奴じゃね?」
「何でメビウスがここにいんだよ!」
「引っ込んでろや!メビウス!」
「そうだ!引っ込め!」
敵対していたメビウスのメンバーが急に参番隊の隊長になる、という事態に東卍メンバーからは大バッシング。
多分、こうなる事は、マイキーの頭の中にはあったはずだ。
でも…マイキーは彼を隊長に選んだ。
バルバラと抗争する為に。
そこで私はふと疑問になった。
なぜマイキーだったんだろう…
東卍はまだ若いチームだし、もっと大きなチームは沢山あるのに…
マイキーに拘る理由はなんなのだろう…
『月は1人じゃ輝けない。だから…』
あの言葉の意味……
東卍内では稀咲に引っ込めと騒ぐメンバー達。
その前にけんちゃんが立つ。
「黙れ!!マイキーが決めた事だ!文句ある奴は前に出ろ!!」
その怒声にメンバーは一斉に黙る。
「うちはこれからバルハラとぶつかる!新興勢力バルハラは、メビウスなんて目じゃねえほどでけえチームだ。
勝つ為に東卍も勢力を拡大する。
ここにいる稀咲鉄太は、メビウスで俺ら世代を纏めていた男だ!
バルハラと揉めるために稀咲は必要だ。
参番隊の隊長は稀咲鉄太!」
マイキーの言葉に、誰も何も言わない。
「覚えておけ!参番隊隊長任命式を終わる!」
いや、言えないのだろう。
とうとう稀咲が東卍に入ってしまった…
「総長!」
皆に背を向けたマイキーに稀咲が立ち上がると振り返りバッと頭を下げる。
「ありがとうございます!」
「…おう」
マイキーはそれだけ言うと、稀咲を振り返りはしなかった。
東卍内に漂う戸惑い…
マイキーは今何を思ってるのだろう…
「はぁ…」
私はため息をつくとその場にしゃがみこんで携帯を開く。
圭介君から返信はない…
圭介君がダメなら、けんちゃん?三ツ谷君?
いや…さっきのけんちゃんの発言からも分かるように、けんちゃんや三ツ谷君に相談しても…マイキーと同じことを言われてしまうのが分かる。
「…あぁ…だめだ。全然いい案が浮かんでこないよ…」
…そういえば……たけみっちって…なんで今日…
「うぁぁあ!」
「!」
突然聞こえた声と鈍い音に私はハッとしてそちらを振り返る。
え!!
そこには…拳を握りしめて肩ではぁはぁ息をするたけみっち…
その目の前には…
殴られたであろう…稀咲の姿。
え!た、たけみっち!?
たけみっちの急な行動に私はもちろん、周りも驚きに固まる。
でも、ふと見えたたけみっちの横顔…
…もしかして…
「何やってんだ!たけみっち!!」
けんちゃんが声を上げる。
「おい、何やってんだ?あいつ」
「やばくね?」
「幹部に殺されんぞ」
再びざわつく東卍メンバー達。