第5章
夢小説設定
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「え……ここって…」
マイキーに連れられて来た場所に私は驚いた。
だってそこは……
「なんで……なんでマイキー知ってるの?
ここ……私のお母さんのお墓がある所だよ」
そう。
そこは海沿いにある、お母さんが眠る場所。
12年後…
マイキーが同じように連れてきてくれた場所だ。
偶然?
それとも……
マイキーは何も言わず、小さく笑うと先を歩いていく。
まるで、場所を知っているようで…
マイキーはお母さんのお墓まで迷うことなく行くと、その前に静かにしゃがんだ。
「おばちゃん、久しぶり。…びっくりした?六花と一緒でさ」
「マイキー…もしかして…きた事あるの?」
私の問いにマイキーは立ち上がると頷いた。
「うん。六花の記憶がなくなった後も…来てた」
「え?」
「最初は兄貴が連れてきてくれてさ…でも俺は六花を思い出すからいかねぇって駄々こねてた。
でも何回も連れてこられて…
兄貴が死んだ後も気づいたらバイク走らせて来てたんだ」
そこで私はハッとした。
『しばらく来れてなかったんだろ。ゆっくり話していけよ』
未来のマイキーが……そう言ってた。
よく考えたら、しばらく来てなかった、のは仕事が忙しかったから、って意味だと思ってた。
でも本当は…
私の代わりに…マイキーはずっとここに来てお母さんと話をしてくれていたの?
そういえば、久々に来てもお墓はいつも綺麗で、誰かがお花を置いて帰ってくれていたんだ。
てっきり、管理人さんか誰かだろうと思っていたが…
あれは……真一郎お兄ちゃんや、マイキーだったんだ……
初めて知った事実に…胸に込み上げるものがあった。
マイキーの優しさに触れて…涙が出そうになる。
「マイキー……っありがとう…」
「!なんで泣くんだよ…」
マイキーは私の濡れた瞳をぐっ、と親指で拭ってくれる。
「今日はさ…ここで…六花のお袋さんの前で…六花に伝えたい事があったんだ」
「伝えたい…事?」
マイキーはズボンのポケットから何か取り出すとそっと私の手のひらに何かを乗せた。
「……え」
そこには、シルバーの指輪。
ゆび、わ…?
「昔、約束しただろ。六花……
俺の嫁になって」
ザーッと海風がふいて、私とマイキーの髪を揺らす。
瞳を開いて驚く私に、マイキーがフッと笑う。
「っても…今はまだ結婚はできねぇけどさ……
だから…予約。
これから先も……ずっと俺の傍にいるって誓い。
俺も…変わらずお前の傍にいる。約束だ。
だから…」
マイキーは私の左手を掴む。
「今はまだ、この指輪ははめねぇ。いつか…ちゃんとしたの買ってさ…この指にはめてやる。
だから…
それまで薬指に指輪はぜってぇつけんな。」
約束な!と笑ったマイキーに私の瞳から涙が溢れた。
ついさっき…マイキーの気持ちが変わることが怖いと感じていた…
いつか、さよらなする日がくるんじゃないかと……不安で…
だから
マイキーの真っ直ぐ伝えてくれた言葉が嬉しくてたまらなかった。
「だから…なんで泣くんだよ」
「だ、だって…」
「言っただろ。俺は六花の笑顔が好きなんだって……」
「マイキー…」
「聞かせて…
ちゃんと笑って……六花の返事を…」
そんなの、決まってる…
私は涙を拭って、笑った。
「私も…ずっと傍にいたい。」
マイキーに連れられて来た場所に私は驚いた。
だってそこは……
「なんで……なんでマイキー知ってるの?
ここ……私のお母さんのお墓がある所だよ」
そう。
そこは海沿いにある、お母さんが眠る場所。
12年後…
マイキーが同じように連れてきてくれた場所だ。
偶然?
それとも……
マイキーは何も言わず、小さく笑うと先を歩いていく。
まるで、場所を知っているようで…
マイキーはお母さんのお墓まで迷うことなく行くと、その前に静かにしゃがんだ。
「おばちゃん、久しぶり。…びっくりした?六花と一緒でさ」
「マイキー…もしかして…きた事あるの?」
私の問いにマイキーは立ち上がると頷いた。
「うん。六花の記憶がなくなった後も…来てた」
「え?」
「最初は兄貴が連れてきてくれてさ…でも俺は六花を思い出すからいかねぇって駄々こねてた。
でも何回も連れてこられて…
兄貴が死んだ後も気づいたらバイク走らせて来てたんだ」
そこで私はハッとした。
『しばらく来れてなかったんだろ。ゆっくり話していけよ』
未来のマイキーが……そう言ってた。
よく考えたら、しばらく来てなかった、のは仕事が忙しかったから、って意味だと思ってた。
でも本当は…
私の代わりに…マイキーはずっとここに来てお母さんと話をしてくれていたの?
そういえば、久々に来てもお墓はいつも綺麗で、誰かがお花を置いて帰ってくれていたんだ。
てっきり、管理人さんか誰かだろうと思っていたが…
あれは……真一郎お兄ちゃんや、マイキーだったんだ……
初めて知った事実に…胸に込み上げるものがあった。
マイキーの優しさに触れて…涙が出そうになる。
「マイキー……っありがとう…」
「!なんで泣くんだよ…」
マイキーは私の濡れた瞳をぐっ、と親指で拭ってくれる。
「今日はさ…ここで…六花のお袋さんの前で…六花に伝えたい事があったんだ」
「伝えたい…事?」
マイキーはズボンのポケットから何か取り出すとそっと私の手のひらに何かを乗せた。
「……え」
そこには、シルバーの指輪。
ゆび、わ…?
「昔、約束しただろ。六花……
俺の嫁になって」
ザーッと海風がふいて、私とマイキーの髪を揺らす。
瞳を開いて驚く私に、マイキーがフッと笑う。
「っても…今はまだ結婚はできねぇけどさ……
だから…予約。
これから先も……ずっと俺の傍にいるって誓い。
俺も…変わらずお前の傍にいる。約束だ。
だから…」
マイキーは私の左手を掴む。
「今はまだ、この指輪ははめねぇ。いつか…ちゃんとしたの買ってさ…この指にはめてやる。
だから…
それまで薬指に指輪はぜってぇつけんな。」
約束な!と笑ったマイキーに私の瞳から涙が溢れた。
ついさっき…マイキーの気持ちが変わることが怖いと感じていた…
いつか、さよらなする日がくるんじゃないかと……不安で…
だから
マイキーの真っ直ぐ伝えてくれた言葉が嬉しくてたまらなかった。
「だから…なんで泣くんだよ」
「だ、だって…」
「言っただろ。俺は六花の笑顔が好きなんだって……」
「マイキー…」
「聞かせて…
ちゃんと笑って……六花の返事を…」
そんなの、決まってる…
私は涙を拭って、笑った。
「私も…ずっと傍にいたい。」