第4章
夢小説設定
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病院の裏手にある広場に出ると、見慣れた金髪に私は歩みを止めた。
壁に背中を預けて座り込み、下を向いているマイキーの姿。
その肩が……震えていた。
マイキー…
私は静かに彼に近づくと、声を掛けずにそっ、とその横に座った。
「……六花…ケンちん、助かった…」
「うん」
「助かったん、だよなっ…」
「うん」
私は頷いて、マイキーの肩に触れる。
本当は
とても恐かったんだね。
皆にはああやって強くみせたけど…
誰よりも不安と闘っていた。
大切な人を失う辛さを
誰よりも知っているから…
私はマイキーの頭を包み込むように、ぎゅっ、と抱きしめる。
「六花…けんちん救ってくれて…ありがとう」
「私は何も…たけみっちや溝中のみんながいなかったらどうなってたか…」
「また失っちまうんじゃないかって…怖かった。真一郎みたいに、いなくなるんじゃないかって…だからっ…」
私の肩がマイキーの涙で濡れる。
まるで母を探す子のように…マイキーがぎゅっ、と私に抱きつく。
「いなくならないでくれ…六花は…絶対…俺の前からもういなくならないでくれ…」
『大切なものができるのが…怖かった。
この手から滑り落ちていくぐらいなら
そんなもの
いらないって。
でも…
もう一度…』
マイキー…
私はマイキーを抱く手に力をこめた。
「もう離れない。絶対に。絶対に…貴方は私が守るから…」
「六花…」
『マイキーみてりゃ、分かる…言っただろ、マイキーにとってお前は何にもかえられねぇ大事なもんだって。』
けんちゃんの言葉……
私はマイキーの心になれるの?
…なっていいの?
ずっと…マイキーに対して申し訳ない気持ちがあって…
周りがそう言ってくれても…
そんな事ない、と否定してた。
だって私は
過去のマイキーにも、未来のマイキーにも
悲しい思いをさせてばかりだったから。
でも、もし…
許されるのなら…
「…私の前でだけは、強がらないで…
弱いマイキーでいい。
辛い時は辛いって…
苦しい時は苦しいって
言ってほしい。
どんなマイキーも…
私が受け止めるから。」
だから…
「1人で、泣かないで」
「!」
顔をあげたマイキーと瞳が重なる。
「いつか…マイキー、私にそう言ってくれたよね…」
過去でも未来でも…
マイキーは私にそう言った。
「1人で泣くのは辛い……だから…
2人で泣けば…
悲しくないよ。
全部、1人で抱え込まなくていいんだよ
マイキー」
濡れたマイキーの頬に触れて、私はそっ、と彼に口付けた。
壁に背中を預けて座り込み、下を向いているマイキーの姿。
その肩が……震えていた。
マイキー…
私は静かに彼に近づくと、声を掛けずにそっ、とその横に座った。
「……六花…ケンちん、助かった…」
「うん」
「助かったん、だよなっ…」
「うん」
私は頷いて、マイキーの肩に触れる。
本当は
とても恐かったんだね。
皆にはああやって強くみせたけど…
誰よりも不安と闘っていた。
大切な人を失う辛さを
誰よりも知っているから…
私はマイキーの頭を包み込むように、ぎゅっ、と抱きしめる。
「六花…けんちん救ってくれて…ありがとう」
「私は何も…たけみっちや溝中のみんながいなかったらどうなってたか…」
「また失っちまうんじゃないかって…怖かった。真一郎みたいに、いなくなるんじゃないかって…だからっ…」
私の肩がマイキーの涙で濡れる。
まるで母を探す子のように…マイキーがぎゅっ、と私に抱きつく。
「いなくならないでくれ…六花は…絶対…俺の前からもういなくならないでくれ…」
『大切なものができるのが…怖かった。
この手から滑り落ちていくぐらいなら
そんなもの
いらないって。
でも…
もう一度…』
マイキー…
私はマイキーを抱く手に力をこめた。
「もう離れない。絶対に。絶対に…貴方は私が守るから…」
「六花…」
『マイキーみてりゃ、分かる…言っただろ、マイキーにとってお前は何にもかえられねぇ大事なもんだって。』
けんちゃんの言葉……
私はマイキーの心になれるの?
…なっていいの?
ずっと…マイキーに対して申し訳ない気持ちがあって…
周りがそう言ってくれても…
そんな事ない、と否定してた。
だって私は
過去のマイキーにも、未来のマイキーにも
悲しい思いをさせてばかりだったから。
でも、もし…
許されるのなら…
「…私の前でだけは、強がらないで…
弱いマイキーでいい。
辛い時は辛いって…
苦しい時は苦しいって
言ってほしい。
どんなマイキーも…
私が受け止めるから。」
だから…
「1人で、泣かないで」
「!」
顔をあげたマイキーと瞳が重なる。
「いつか…マイキー、私にそう言ってくれたよね…」
過去でも未来でも…
マイキーは私にそう言った。
「1人で泣くのは辛い……だから…
2人で泣けば…
悲しくないよ。
全部、1人で抱え込まなくていいんだよ
マイキー」
濡れたマイキーの頬に触れて、私はそっ、と彼に口付けた。