第4章
夢小説設定
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「けんちゃん!けんちゃん…っ」
「…エマ…」
泣き崩れるエマを私とヒナちゃんで支える。
見上げた先には手術中の赤いランプ。
心肺停止状態で運ばれたけんちゃん…
中の様子はまったく分からない。
ただ、祈るように…そのランプが消えるのを待つしかなかった。
「たけみっち!」
通路から響いた声に振り返ると走って来る三ツ谷君とぺーやん君。
「ドラケンは!」
「…今手術中。病院につく頃には心肺停止で…っ」
じわっ、と滲んだ視界に歯を食いしばる。
そんな私に三ツ谷君が拳を握ると壁を殴りつけた。
「くそ!!」
「!マイキー君!」
「!」
たけみっちの声に皆が振り返ると、そこにはびしょ濡れのマイキーの姿。
「マイキー、俺!」
ぺーやん君が一歩前に出る。
「うるせぇよ。病院なんだから静かにしろ」
マイキーの表情は慌てるでもなく、騒ぐでもなく、落ち付いていた。
でも、その表情に私は違和感があった…
「六花大丈夫か?」
マイキーが私の手をとって、ハッとする。
マイキー…
手が…震えてる…
触れないと分からない。
マイキーはいつもの凛とした姿だけど…
その手は震えていた。
私はぎゅっ、と彼の手を握り返す。
「私は大丈夫。たけみっちの方が重症」
「…そうか」
マイキーは手術室の赤いランプを見上げる。
「けんちんはさ…昔っから言ったことはぜってぇに守るやつなんだ。
こんなとこでくたばんねぇよ。
そんな不義理…ぜってぇしねぇ」
マイキー…
マイキーは皆を振り返ると、笑った。
「あいつ、俺と天下取るって約束したからな。だから、六花、エマ、三ツ谷、ぺーやん、たけみっち…ケンちんを信じろ。
大丈夫だ」
マイキーの言葉に、皆が落ちつきを取り戻す。
マイキーの存在は…
やはり皆にとって大きな存在なのだと感じさせる。
でも…
本当は…
私はもう一度ぎゅ、とマイキーの手を握る。
「……大丈夫」
マイキーにしか聞こえないぐらいの小さな声に、彼はハッとして私を見た。
「大丈夫…けんちゃんは強い。だから…大丈夫だよ…マイキー」
小さくそう独り言のように呟いた私の言葉に、繋いでいたマイキーの手の力が強まった。
「…エマ…」
泣き崩れるエマを私とヒナちゃんで支える。
見上げた先には手術中の赤いランプ。
心肺停止状態で運ばれたけんちゃん…
中の様子はまったく分からない。
ただ、祈るように…そのランプが消えるのを待つしかなかった。
「たけみっち!」
通路から響いた声に振り返ると走って来る三ツ谷君とぺーやん君。
「ドラケンは!」
「…今手術中。病院につく頃には心肺停止で…っ」
じわっ、と滲んだ視界に歯を食いしばる。
そんな私に三ツ谷君が拳を握ると壁を殴りつけた。
「くそ!!」
「!マイキー君!」
「!」
たけみっちの声に皆が振り返ると、そこにはびしょ濡れのマイキーの姿。
「マイキー、俺!」
ぺーやん君が一歩前に出る。
「うるせぇよ。病院なんだから静かにしろ」
マイキーの表情は慌てるでもなく、騒ぐでもなく、落ち付いていた。
でも、その表情に私は違和感があった…
「六花大丈夫か?」
マイキーが私の手をとって、ハッとする。
マイキー…
手が…震えてる…
触れないと分からない。
マイキーはいつもの凛とした姿だけど…
その手は震えていた。
私はぎゅっ、と彼の手を握り返す。
「私は大丈夫。たけみっちの方が重症」
「…そうか」
マイキーは手術室の赤いランプを見上げる。
「けんちんはさ…昔っから言ったことはぜってぇに守るやつなんだ。
こんなとこでくたばんねぇよ。
そんな不義理…ぜってぇしねぇ」
マイキー…
マイキーは皆を振り返ると、笑った。
「あいつ、俺と天下取るって約束したからな。だから、六花、エマ、三ツ谷、ぺーやん、たけみっち…ケンちんを信じろ。
大丈夫だ」
マイキーの言葉に、皆が落ちつきを取り戻す。
マイキーの存在は…
やはり皆にとって大きな存在なのだと感じさせる。
でも…
本当は…
私はもう一度ぎゅ、とマイキーの手を握る。
「……大丈夫」
マイキーにしか聞こえないぐらいの小さな声に、彼はハッとして私を見た。
「大丈夫…けんちゃんは強い。だから…大丈夫だよ…マイキー」
小さくそう独り言のように呟いた私の言葉に、繋いでいたマイキーの手の力が強まった。