第4章
夢小説設定
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「六花!たけみっち!」
駐車場を出て道を進んでいると、エマとヒナちゃんが走ってきた。
「エマ、ヒナちゃん!」
血まみれのけんちゃんにエマの瞳から雨と一緒に涙が溢れる。
「エマ、けんちゃん、まだ生きてるから!大丈夫!!けんちゃんは強い人だから、絶対助かるから!」
半分は、自分に言い聞かせていた…
「六花…っ、うん、っ」
「六花ちゃんも傷だらけじゃない!」
「私は平気。擦り傷程度だから」
心配してくれるヒナちゃん。
「たけみっち、救急車ってここで待ってたらいいの?」
「うん。ただ…今日はお祭りだから…道が混んでて…」
「一旦けんちゃんおろそう」
「うちの膝使って!」
けんちゃんの体を支えながらゆっくり仰向けに寝かせて、頭はエマの膝におく。
お腹の傷を圧迫するが、全然止まる気配がない。
私の白い浴衣が血で染まってゆく…
早く…早くきて!
ただ、そう願っていると、たけみっちが「あ」と声をもらした。
その視線の先…
「!」
嘘…
そこには東卍の特攻服を着た数人の男達。
でも
彼らは味方じゃない。
その先頭にいるのは
「キヨマサ…」
けんちゃんを刺した張本人。
なんでここに!
「あれあれぇ?死んでねえじゃんドラケンちゃん」
「おい!なんでザコミチがいんだぁ?」
「カスが何余計な事してくれちゃってんだ?」
この状況はまずすぎる…
「おい!誰かまたガムテープ持ってこい」
キヨマサの言葉にゲラゲラ笑う男達。
たけみっちが一歩後ろに下がってくる…
たけみっち……
この人数をたけみっち一人で相手するのはどう考えても厳しい。
「あれぇ?おい、キヨマサ、あそこにいる女って…マイキーと一緒にいた女だよな?」
「!」
「おお。マイキーの女だな」
ニヤリと笑ったキヨマサに私はぐっ、と下唇をかむ。
「おい、花垣!…見逃してやってもいいぜ。」
「え?」
「その代わり…その女とドラケンはおいてけ」
「なっ!」
「あのマイキーが随分ご執心の女みたいだしな…可愛がってやるよ」
「!そ、そんな事できるわけ、」
「じゃあどうすんだ?俺らに袋叩きにされるつもりか?マイキーの女だけおいてったら、後の二人には手はださねぇよ」
「!」
ニヤっと笑ったキヨマサにたけみっちが息を飲むのが分かった。
「…ひなちゃん…ちょっと変わってくれる?」
「あ…う、うん」
圧迫してた所をひなちゃんにお願いして私は立ち上がるとたけみっちの横に行く。
「大丈夫だよ、たけみっち」
「!」
震えていたたけみっちの手に触れるとビクリとした。
「分かった。私がそっちに行く。だから…皆には手を出さないで」
「!六花ちゃん!だめだ!」
「けんちゃん…ドラケンも、見逃してほしい」
「あぁ?それは飲めねぇな」
「っじゃあ!交渉はできない!」
そう言った私にキヨマサが笑う。
「交渉だ?…んなもん、最初からしてねぇよ。
俺は花垣に、アドバイスしてやっただけだ。
…誰もお願い、なんてしちゃいねぇ」
「!」
「おい、女連れてこい」
「うっす!」
「…やめろ。キヨマサ」
「!」
「あ?」
後ろから聞こえた声に振り返る。
「!けんちゃん!」
そこには意識を取り戻し、起き上がるけんちゃんの姿。
肩で息をして…顔色が真っ青だ…
動いちゃだめというエマの肩を押すけんちゃん。
「ありがとな……六花、たけみっち…」
けんちゃんははぁはぁと苦しそうに息をしなが、まゆを寄せる。
「俺を置いて逃げろ…六花をキヨマサに渡すわけには、いかねぇ…」
けんちゃん…
「六花は……マイキーにとって何にも変えれねぇ大事なもんなんだよ。
お前らが好きにしていい相手じゃねぇ…」
だから…と続けるけんちゃん。
「たけみっち…3人連れて逃げろ。俺は…大丈夫だ」
駐車場を出て道を進んでいると、エマとヒナちゃんが走ってきた。
「エマ、ヒナちゃん!」
血まみれのけんちゃんにエマの瞳から雨と一緒に涙が溢れる。
「エマ、けんちゃん、まだ生きてるから!大丈夫!!けんちゃんは強い人だから、絶対助かるから!」
半分は、自分に言い聞かせていた…
「六花…っ、うん、っ」
「六花ちゃんも傷だらけじゃない!」
「私は平気。擦り傷程度だから」
心配してくれるヒナちゃん。
「たけみっち、救急車ってここで待ってたらいいの?」
「うん。ただ…今日はお祭りだから…道が混んでて…」
「一旦けんちゃんおろそう」
「うちの膝使って!」
けんちゃんの体を支えながらゆっくり仰向けに寝かせて、頭はエマの膝におく。
お腹の傷を圧迫するが、全然止まる気配がない。
私の白い浴衣が血で染まってゆく…
早く…早くきて!
ただ、そう願っていると、たけみっちが「あ」と声をもらした。
その視線の先…
「!」
嘘…
そこには東卍の特攻服を着た数人の男達。
でも
彼らは味方じゃない。
その先頭にいるのは
「キヨマサ…」
けんちゃんを刺した張本人。
なんでここに!
「あれあれぇ?死んでねえじゃんドラケンちゃん」
「おい!なんでザコミチがいんだぁ?」
「カスが何余計な事してくれちゃってんだ?」
この状況はまずすぎる…
「おい!誰かまたガムテープ持ってこい」
キヨマサの言葉にゲラゲラ笑う男達。
たけみっちが一歩後ろに下がってくる…
たけみっち……
この人数をたけみっち一人で相手するのはどう考えても厳しい。
「あれぇ?おい、キヨマサ、あそこにいる女って…マイキーと一緒にいた女だよな?」
「!」
「おお。マイキーの女だな」
ニヤリと笑ったキヨマサに私はぐっ、と下唇をかむ。
「おい、花垣!…見逃してやってもいいぜ。」
「え?」
「その代わり…その女とドラケンはおいてけ」
「なっ!」
「あのマイキーが随分ご執心の女みたいだしな…可愛がってやるよ」
「!そ、そんな事できるわけ、」
「じゃあどうすんだ?俺らに袋叩きにされるつもりか?マイキーの女だけおいてったら、後の二人には手はださねぇよ」
「!」
ニヤっと笑ったキヨマサにたけみっちが息を飲むのが分かった。
「…ひなちゃん…ちょっと変わってくれる?」
「あ…う、うん」
圧迫してた所をひなちゃんにお願いして私は立ち上がるとたけみっちの横に行く。
「大丈夫だよ、たけみっち」
「!」
震えていたたけみっちの手に触れるとビクリとした。
「分かった。私がそっちに行く。だから…皆には手を出さないで」
「!六花ちゃん!だめだ!」
「けんちゃん…ドラケンも、見逃してほしい」
「あぁ?それは飲めねぇな」
「っじゃあ!交渉はできない!」
そう言った私にキヨマサが笑う。
「交渉だ?…んなもん、最初からしてねぇよ。
俺は花垣に、アドバイスしてやっただけだ。
…誰もお願い、なんてしちゃいねぇ」
「!」
「おい、女連れてこい」
「うっす!」
「…やめろ。キヨマサ」
「!」
「あ?」
後ろから聞こえた声に振り返る。
「!けんちゃん!」
そこには意識を取り戻し、起き上がるけんちゃんの姿。
肩で息をして…顔色が真っ青だ…
動いちゃだめというエマの肩を押すけんちゃん。
「ありがとな……六花、たけみっち…」
けんちゃんははぁはぁと苦しそうに息をしなが、まゆを寄せる。
「俺を置いて逃げろ…六花をキヨマサに渡すわけには、いかねぇ…」
けんちゃん…
「六花は……マイキーにとって何にも変えれねぇ大事なもんなんだよ。
お前らが好きにしていい相手じゃねぇ…」
だから…と続けるけんちゃん。
「たけみっち…3人連れて逃げろ。俺は…大丈夫だ」