第4章
夢小説設定
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「あ!」
雨の中揺れる東卍の旗…
何台もの明るいライトが駐車場を照らした。
それにマイキーがフッと笑う。
並んだバイクには圭介君をはじめ、東卍の各隊の隊長達もいた。
「たく…こんな大ごとにしやがって」
先頭を歩くむーちょ君がちらっと私を視界に入れてビクリとした。
ま、また何か言われるのだろうか…
しかしすぐに視線を逸らすと半間の方を見る。
「内輪モメは気乗りしなかったけどよ」
「メビウス相手なら思いっきり暴れられんじゃねえかよ」
そう言ったのは四番隊隊長のスマイリーこと河田ナホヤ君。
「結果、今日が決戦になっただけの話だ。
東京卍會勢揃いだ…馬鹿野郎」
にっ、と笑った圭介君。
「どいつから死にてぇ?」
「ぺー!テメーはまず殺す!」
むーちょ君の言葉にぺーやん君が一歩下がったがそれを許すまいと半間が頭を掴んで止める。
「楽しくなってきたじゃんかよ…」
東卍に加勢が入ったのはよかった。
でも…
この大人数の中でどうやってけんちゃんをたすけたら…
本人は…
「祭りの日に大乱闘。血が踊るじゃねえか…なぁ、マイキー」
喧嘩する気満々だし…
「そうだな、けんちん」
どうしたら…
「いっくぞ!おらぁー!!!」
マイキーの声と共に東卍は一気にメビウスに向かって走り出した。
始まった抗争。
もう止めることはできない。
「六花!危ないからここを離れなきゃ!」
エマが私の腕を引く。
「……」
「六花ってば!」
「ごめん、エマ…先に行ってて!」
「えっ!?ちょっ!六花!」
マイキーと約束した。
危ないことはしない、自覚を持つようにも言われた。
でも……
『大事なものは…すぐに手から滑り落ちていく。ケンチン…今の俺を見たら、なんて言うんだろうな』
ここで何もしなかったら…
私はここに戻った意味がない。
彼の笑顔を
マイキーの未来を
私が守るんだ。
私は走り出すと駐車場に止めてあった車の後ろに隠れながら先に少しずつ進む。
雨と泥で、せっかくの浴衣も髪も台無しだ。
でもそんなのどうだっていい。
「…たけみっち!」
私は車の後ろに隠れながらたけみっちの傍まで行くと声をかけた。
「六花ちゃん!何やってんの!危ないって!」
「じっとなんてしてられないよ!けんちゃんを守らなきゃ!」
「で、でもどうしたら…あ!キヨマサだ!」
「え?」
キヨマサって、あの喧嘩賭博の?
「じつは…」
雨の中揺れる東卍の旗…
何台もの明るいライトが駐車場を照らした。
それにマイキーがフッと笑う。
並んだバイクには圭介君をはじめ、東卍の各隊の隊長達もいた。
「たく…こんな大ごとにしやがって」
先頭を歩くむーちょ君がちらっと私を視界に入れてビクリとした。
ま、また何か言われるのだろうか…
しかしすぐに視線を逸らすと半間の方を見る。
「内輪モメは気乗りしなかったけどよ」
「メビウス相手なら思いっきり暴れられんじゃねえかよ」
そう言ったのは四番隊隊長のスマイリーこと河田ナホヤ君。
「結果、今日が決戦になっただけの話だ。
東京卍會勢揃いだ…馬鹿野郎」
にっ、と笑った圭介君。
「どいつから死にてぇ?」
「ぺー!テメーはまず殺す!」
むーちょ君の言葉にぺーやん君が一歩下がったがそれを許すまいと半間が頭を掴んで止める。
「楽しくなってきたじゃんかよ…」
東卍に加勢が入ったのはよかった。
でも…
この大人数の中でどうやってけんちゃんをたすけたら…
本人は…
「祭りの日に大乱闘。血が踊るじゃねえか…なぁ、マイキー」
喧嘩する気満々だし…
「そうだな、けんちん」
どうしたら…
「いっくぞ!おらぁー!!!」
マイキーの声と共に東卍は一気にメビウスに向かって走り出した。
始まった抗争。
もう止めることはできない。
「六花!危ないからここを離れなきゃ!」
エマが私の腕を引く。
「……」
「六花ってば!」
「ごめん、エマ…先に行ってて!」
「えっ!?ちょっ!六花!」
マイキーと約束した。
危ないことはしない、自覚を持つようにも言われた。
でも……
『大事なものは…すぐに手から滑り落ちていく。ケンチン…今の俺を見たら、なんて言うんだろうな』
ここで何もしなかったら…
私はここに戻った意味がない。
彼の笑顔を
マイキーの未来を
私が守るんだ。
私は走り出すと駐車場に止めてあった車の後ろに隠れながら先に少しずつ進む。
雨と泥で、せっかくの浴衣も髪も台無しだ。
でもそんなのどうだっていい。
「…たけみっち!」
私は車の後ろに隠れながらたけみっちの傍まで行くと声をかけた。
「六花ちゃん!何やってんの!危ないって!」
「じっとなんてしてられないよ!けんちゃんを守らなきゃ!」
「で、でもどうしたら…あ!キヨマサだ!」
「え?」
キヨマサって、あの喧嘩賭博の?
「じつは…」