第4章
夢小説設定
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「どこ行くんだろうね?」
ファミレスを出てから結構歩いた…
その間もマイキーはけんちゃんの背中でスヤスヤお昼寝中。
にしても、けんちゃんの体力凄いな…
小柄といえどずっとおんぶは普通にキツいと思うんだけど…
「マイキー、ついたぞ」
「…うぁ?」
?病院…?
二人が来たのはとある総合病院。
「お見舞い、かな?」
「うん…」
私とタケミッチは病院に入っていく二人に気づかれないようについて行った。
二人が来たのはICUの前。
誰かそこにいるのか二人はガラス越しにそちらを見つめていた。
私とタケミッチは柱に隠れながらその様子を見守る…
「六花ちゃん…やっぱその格好おかしいって…看護師さん達にめっちゃ怪しまれてるし…」
「しっ…」
「誰?」
マイキーがけんちゃんに問う。
「パーのダチの彼女だ。」
けんちゃんの言葉に私とタケミッチはハッと顔を見合わせる。
たしか…メビウスとの抗争で……彼氏の前で強姦された、って………
私はぎゅっ、と手を握りしめた。
弁護士をしていた時、そういった被害に遭った女性を弁護する事もあった。
性犯罪は…心の殺人ともよばれるほどに被害者を苦しめるものだ。
「5日間…意識戻ってねぇって。」
「何しに来たんだ!オマエら!!!」
「!」
急に廊下に響いた怒鳴り声。
ちらっとそちらを見ると、一人の男性と、女性。
おそらく…被害にあった彼女さんのご両親だろう。
その顔には怒り。
「のうのうと来やがって!!帰れ!!」
「お父さん…」
マイキー達東卍がやった事ではない。
でも…
娘をこんな目に合わされて…ご両親からすれば不良はみんな同じに感じるのは当たり前の事なのかもしれない。
けんちゃんはご両親に向き直ると、バッと頭を下げた。
「なんのつもりだ!?オマエらゴミのせいで娘は死ぬ所だったんだ!」
「頭なんか下げんなよ、ケンちん。俺ら悪くねぇし。ってか、何八つ当たりしてんのこのおっさん」
ま、マイキー!
思わず飛び出しそうになるのをタケミッチが止める。
「この虫ケラが!夜中に騒音撒き散らすだけで、貴様らは既に社会のゴミなんだ!」
「っ……」
『ああいう生き物はな……社会のゴミ当然の生き物だ。
害虫だ、害虫。
六花、でもお前は違う。
選ばれた人間で、選ばれし人間だ。
分かってるな?』
いつか言われた父の姿と被ってみえた…
「さんざん人に迷惑かけて、傷つけて!いい大人になってやんちゃしてましたで、済まされてたまるか!!このクソガキどもが!!」
「くっ…誰に向かって口聞いてんの?」
「!マ、」
今にも飛び蹴りしそうな勢いのマイキーの頭をけんちゃんが掴むとぐっ、と無理矢理下に下げさせた。
「ちょっ…何すんだ!」
「全部……俺らの責任です」
「!」
ケンちゃん……
「おいっ!」
マイキーが抵抗するが、けんちゃんは頭を下げたままマイキーの頭を離さない。
「クズが二人頭下げて娘が元に戻るのか!?」
「はぁ!?」
「黙れ、マイキー」
頭を決してあげないケンちゃんに…胸が苦しくなった。
「…娘は…ずっと昏睡状態だ。……っく、か、顔も…か、体も……傷だらけで…」
肩を震わせて、涙を流すお父さん…
ポタリポタリと…涙が床を濡らした。
「なんでだ…この子がっ…オマエらに何をしたんだ…くっ…」
「うぅ…」
泣き崩れるお母さん…
「あんな優しいあの子が…あんなに可愛かった娘が…こんな、変わり果てた姿で、……っ、帰ってくれ!二度と私たちの前に現れないでくれ!」
泣き崩れたお母さんの肩を抱いて、お父さんは行ってしまった…
でも、けんちゃんはマイキーの頭を掴んだまま…頭を上げようとはしなかった。
ファミレスを出てから結構歩いた…
その間もマイキーはけんちゃんの背中でスヤスヤお昼寝中。
にしても、けんちゃんの体力凄いな…
小柄といえどずっとおんぶは普通にキツいと思うんだけど…
「マイキー、ついたぞ」
「…うぁ?」
?病院…?
二人が来たのはとある総合病院。
「お見舞い、かな?」
「うん…」
私とタケミッチは病院に入っていく二人に気づかれないようについて行った。
二人が来たのはICUの前。
誰かそこにいるのか二人はガラス越しにそちらを見つめていた。
私とタケミッチは柱に隠れながらその様子を見守る…
「六花ちゃん…やっぱその格好おかしいって…看護師さん達にめっちゃ怪しまれてるし…」
「しっ…」
「誰?」
マイキーがけんちゃんに問う。
「パーのダチの彼女だ。」
けんちゃんの言葉に私とタケミッチはハッと顔を見合わせる。
たしか…メビウスとの抗争で……彼氏の前で強姦された、って………
私はぎゅっ、と手を握りしめた。
弁護士をしていた時、そういった被害に遭った女性を弁護する事もあった。
性犯罪は…心の殺人ともよばれるほどに被害者を苦しめるものだ。
「5日間…意識戻ってねぇって。」
「何しに来たんだ!オマエら!!!」
「!」
急に廊下に響いた怒鳴り声。
ちらっとそちらを見ると、一人の男性と、女性。
おそらく…被害にあった彼女さんのご両親だろう。
その顔には怒り。
「のうのうと来やがって!!帰れ!!」
「お父さん…」
マイキー達東卍がやった事ではない。
でも…
娘をこんな目に合わされて…ご両親からすれば不良はみんな同じに感じるのは当たり前の事なのかもしれない。
けんちゃんはご両親に向き直ると、バッと頭を下げた。
「なんのつもりだ!?オマエらゴミのせいで娘は死ぬ所だったんだ!」
「頭なんか下げんなよ、ケンちん。俺ら悪くねぇし。ってか、何八つ当たりしてんのこのおっさん」
ま、マイキー!
思わず飛び出しそうになるのをタケミッチが止める。
「この虫ケラが!夜中に騒音撒き散らすだけで、貴様らは既に社会のゴミなんだ!」
「っ……」
『ああいう生き物はな……社会のゴミ当然の生き物だ。
害虫だ、害虫。
六花、でもお前は違う。
選ばれた人間で、選ばれし人間だ。
分かってるな?』
いつか言われた父の姿と被ってみえた…
「さんざん人に迷惑かけて、傷つけて!いい大人になってやんちゃしてましたで、済まされてたまるか!!このクソガキどもが!!」
「くっ…誰に向かって口聞いてんの?」
「!マ、」
今にも飛び蹴りしそうな勢いのマイキーの頭をけんちゃんが掴むとぐっ、と無理矢理下に下げさせた。
「ちょっ…何すんだ!」
「全部……俺らの責任です」
「!」
ケンちゃん……
「おいっ!」
マイキーが抵抗するが、けんちゃんは頭を下げたままマイキーの頭を離さない。
「クズが二人頭下げて娘が元に戻るのか!?」
「はぁ!?」
「黙れ、マイキー」
頭を決してあげないケンちゃんに…胸が苦しくなった。
「…娘は…ずっと昏睡状態だ。……っく、か、顔も…か、体も……傷だらけで…」
肩を震わせて、涙を流すお父さん…
ポタリポタリと…涙が床を濡らした。
「なんでだ…この子がっ…オマエらに何をしたんだ…くっ…」
「うぅ…」
泣き崩れるお母さん…
「あんな優しいあの子が…あんなに可愛かった娘が…こんな、変わり果てた姿で、……っ、帰ってくれ!二度と私たちの前に現れないでくれ!」
泣き崩れたお母さんの肩を抱いて、お父さんは行ってしまった…
でも、けんちゃんはマイキーの頭を掴んだまま…頭を上げようとはしなかった。