第1章
夢小説設定
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『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
ピピピピピ
ピピピピ
「ん…」
携帯のアラームが鳴ってる。
起きなきゃ、ああ、でも、起きたくない。
なんだか、いい夢を、見ていた気がする。
夢と現実の狭間でそんな事を思いながら手探で携帯に手を伸ばす。
ん?
携帯をつかんだ、と思ったが、なんだか暖かい。
私はうっすら瞳を開く。
そこはいつもの私の仕事部屋だ。
書類の山に埋もれて寝てしまっていたのか。
ていうか、私何を…
つかんで、と顔を上げて、思わずヒッ!と声をあげた。
そこには眉間に皺を寄せて自分を見下ろすボスの姿。
掴んでいたのは携帯ではなく、彼の手。
サーっと顔から血の気がひいたのが分かった。
「す、すみません!」
すぐに掴んだ手を離して、バッと立ち上がったらデスクの書類がブワッと宙をまった。
さ、最悪だ…
この数日の過労がたたったのか、急激な睡魔に襲われてしまった。
地面に落ちた書類を彼はしゃがむと一枚拾って、ふと私を見る。
「…お前って、体になんかつけるの得意なのか?」
「は?…あ、いたっ!」
彼の手がこちらに伸びたと思ったら、頬からベリッと何か剥がされた。
ん、と見せられたそれは、ピンクの可愛い付箋。
後日確認。とか書かれている。
「ど、どうも…」
頬をさすりながら気まずくて視線を逸らす。
「ちょっと付き合え」
「え?」
彼は本当にいつも突然だ。
そして人の返事を聞かない。
部屋にかけてあった私のトレンチコートを彼は手にするとこちらに投げる。
「ぶはっ!ちょっ、どこに!?」
私の質問には当然ながら答えず、さっさっと部屋を出ていく。
いやいやいや!
何これ?仕事?同伴?
どこに行くかによって持っていく書類とかもあるんですが!
そんな私の叫びなんて彼はお構いなしなんだろうな。
乗れ、とエレベーターに乗せられた。
「あ、あの…何処、行くんですか?」
「………」
あ、無視ですか…
前を見てるだけの彼に軽くため息をついたのと同時、私の携帯が鳴る。
ディスプレイには稀咲の名前。
するとそれを見た彼は私の携帯をヒョイと取り上げると電源を消した。
「え!?ちょ、そ、それはマズイんじゃ…」
いつも3コール以内に出ろ!とか言われてるのでこれはヤバい。
「気にすんな」
いや、気にします…
下手したら明日海の底かもしれないです。
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
ピピピピピ
ピピピピ
「ん…」
携帯のアラームが鳴ってる。
起きなきゃ、ああ、でも、起きたくない。
なんだか、いい夢を、見ていた気がする。
夢と現実の狭間でそんな事を思いながら手探で携帯に手を伸ばす。
ん?
携帯をつかんだ、と思ったが、なんだか暖かい。
私はうっすら瞳を開く。
そこはいつもの私の仕事部屋だ。
書類の山に埋もれて寝てしまっていたのか。
ていうか、私何を…
つかんで、と顔を上げて、思わずヒッ!と声をあげた。
そこには眉間に皺を寄せて自分を見下ろすボスの姿。
掴んでいたのは携帯ではなく、彼の手。
サーっと顔から血の気がひいたのが分かった。
「す、すみません!」
すぐに掴んだ手を離して、バッと立ち上がったらデスクの書類がブワッと宙をまった。
さ、最悪だ…
この数日の過労がたたったのか、急激な睡魔に襲われてしまった。
地面に落ちた書類を彼はしゃがむと一枚拾って、ふと私を見る。
「…お前って、体になんかつけるの得意なのか?」
「は?…あ、いたっ!」
彼の手がこちらに伸びたと思ったら、頬からベリッと何か剥がされた。
ん、と見せられたそれは、ピンクの可愛い付箋。
後日確認。とか書かれている。
「ど、どうも…」
頬をさすりながら気まずくて視線を逸らす。
「ちょっと付き合え」
「え?」
彼は本当にいつも突然だ。
そして人の返事を聞かない。
部屋にかけてあった私のトレンチコートを彼は手にするとこちらに投げる。
「ぶはっ!ちょっ、どこに!?」
私の質問には当然ながら答えず、さっさっと部屋を出ていく。
いやいやいや!
何これ?仕事?同伴?
どこに行くかによって持っていく書類とかもあるんですが!
そんな私の叫びなんて彼はお構いなしなんだろうな。
乗れ、とエレベーターに乗せられた。
「あ、あの…何処、行くんですか?」
「………」
あ、無視ですか…
前を見てるだけの彼に軽くため息をついたのと同時、私の携帯が鳴る。
ディスプレイには稀咲の名前。
するとそれを見た彼は私の携帯をヒョイと取り上げると電源を消した。
「え!?ちょ、そ、それはマズイんじゃ…」
いつも3コール以内に出ろ!とか言われてるのでこれはヤバい。
「気にすんな」
いや、気にします…
下手したら明日海の底かもしれないです。