第3章
夢小説設定
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しばらく河川敷を4人で走って自転車を止める。
「今って不良がだせぇって言われる時代だろ?
兄貴の時代はさ、この辺りにもすっげえ数の暴走族がいてさ…その辺をチョッカンコール鳴らして走ってた」
いつか聞いたマイキーの話…
「みんな肩肘張ってさ喧嘩ばっかして…でも自分のケツは自分で拭いて…そんなヤツらがなんでだせぇんだ?」
マイキーは草原に座ると、真っ直ぐ川の向こうにあるビルを見つめる。
「だから俺が、不良の時代を創ってやる」
マイキーの夢…
そう武道君に言ったマイキーの背中はやっぱり逞しくて…
堂々としている。
この背中についていきたくなる、不思議な魅力…
それがマイキーだ。
「だから…お前もついてこい。」
マイキーは立ち上がると武道君を振り返る。
「俺はお前が気に入った。花垣武道」
「あ…」
マイキーの言葉に、武道君が瞳を開く。
「喧嘩強え奴なんていくらでもいんだよ。」
横にいたけんちゃんの言葉に私は彼を見上げる。
「でもな…譲れねえもんのためならどんな奴にでも盾つける。お前みたいな奴はそういねぇ…」
「あ…」
「考えとけよ、タケミッチ」
「六花行くよ〜」
「あ、う、うん!」
マイキーに手を引かれながら私は武道君を振り返る。
何か考えてるような横顔……
「あ〜腹減った!ファミレス行こう〜」
「おお」
マイキーが漕ぐ自転車の後ろに乗ってまた河川敷を走る。
『オレ、トップの佐野って人か稀咲って人に会いたいんスけど…』
「………マイキー」
「ん〜」
私はマイキーの制服を掴む。
「ごめん!ちょっと止めて!」
「うをっ!」
そう言って立ち上がろうとした私に自転車が揺れて慌ててマイキーが止まる。
「あ、危ねぇ……なんだよ、急に」
マイキーが私を振り返る。
「ごめん、マイキー。私行くとこできたからここで降りる!」
「は?あ、おい!」
自転車から降りた私の手をマイキーがすぐに掴んだ。
「行くって…どこ行く気だよ」
疑うように眉を寄せたマイキーの顔。
前科があるので当然なのだが…
「えっと…」
マイキーに嘘はつかない、そう約束したばかりだ…
どうしよう…
「……マイキー…私どうしても行かなきゃいけなくて……で、でも!昨日約束した通り、危ない事はしない!約束するから!」
だから……
じっと私を見つめるマイキーに私はグッと手を握る。
マイキーに嘘はつきたくない。
でも真実は話せない…
「……わかった」
「え?」
返ってきた意外な言葉に私は瞳を開く。
「じゃあその用事が終わったらいつものファミレス、な」
「あ……わ、分かった!ありがとう、マイキー」
そう言った私にマイキーは背を向ける。
「六花……俺はお前を信じてる」
え…
「信じてるから」
マイキー…
「…うん。すぐに戻るから」
そう言って、私は来た道を走り出した。
「今って不良がだせぇって言われる時代だろ?
兄貴の時代はさ、この辺りにもすっげえ数の暴走族がいてさ…その辺をチョッカンコール鳴らして走ってた」
いつか聞いたマイキーの話…
「みんな肩肘張ってさ喧嘩ばっかして…でも自分のケツは自分で拭いて…そんなヤツらがなんでだせぇんだ?」
マイキーは草原に座ると、真っ直ぐ川の向こうにあるビルを見つめる。
「だから俺が、不良の時代を創ってやる」
マイキーの夢…
そう武道君に言ったマイキーの背中はやっぱり逞しくて…
堂々としている。
この背中についていきたくなる、不思議な魅力…
それがマイキーだ。
「だから…お前もついてこい。」
マイキーは立ち上がると武道君を振り返る。
「俺はお前が気に入った。花垣武道」
「あ…」
マイキーの言葉に、武道君が瞳を開く。
「喧嘩強え奴なんていくらでもいんだよ。」
横にいたけんちゃんの言葉に私は彼を見上げる。
「でもな…譲れねえもんのためならどんな奴にでも盾つける。お前みたいな奴はそういねぇ…」
「あ…」
「考えとけよ、タケミッチ」
「六花行くよ〜」
「あ、う、うん!」
マイキーに手を引かれながら私は武道君を振り返る。
何か考えてるような横顔……
「あ〜腹減った!ファミレス行こう〜」
「おお」
マイキーが漕ぐ自転車の後ろに乗ってまた河川敷を走る。
『オレ、トップの佐野って人か稀咲って人に会いたいんスけど…』
「………マイキー」
「ん〜」
私はマイキーの制服を掴む。
「ごめん!ちょっと止めて!」
「うをっ!」
そう言って立ち上がろうとした私に自転車が揺れて慌ててマイキーが止まる。
「あ、危ねぇ……なんだよ、急に」
マイキーが私を振り返る。
「ごめん、マイキー。私行くとこできたからここで降りる!」
「は?あ、おい!」
自転車から降りた私の手をマイキーがすぐに掴んだ。
「行くって…どこ行く気だよ」
疑うように眉を寄せたマイキーの顔。
前科があるので当然なのだが…
「えっと…」
マイキーに嘘はつかない、そう約束したばかりだ…
どうしよう…
「……マイキー…私どうしても行かなきゃいけなくて……で、でも!昨日約束した通り、危ない事はしない!約束するから!」
だから……
じっと私を見つめるマイキーに私はグッと手を握る。
マイキーに嘘はつきたくない。
でも真実は話せない…
「……わかった」
「え?」
返ってきた意外な言葉に私は瞳を開く。
「じゃあその用事が終わったらいつものファミレス、な」
「あ……わ、分かった!ありがとう、マイキー」
そう言った私にマイキーは背を向ける。
「六花……俺はお前を信じてる」
え…
「信じてるから」
マイキー…
「…うん。すぐに戻るから」
そう言って、私は来た道を走り出した。