「ありがとうございました！」


東卍の集まりに行くついでにマイキーに本屋まで送ってもらった。


すっかり忘れていたが一応、私受験生でした…



2週目といえど、さすがに何もしないわけにはいかないし、12年のブランクがあるわけだしね…



それに私はもう2週目では弁護士にはならないと決めていた。



さっき買った本を袋から出す。



やっぱり私は獣医になりたい。




その為に勉強する。



まぁその前に超えなきゃいけない大きな壁があるけどね…



父だ。




「はぁ〜課題は山住だなぁ……ん？」




公園の横を通りかかった時だった。


ふと草陰に人の足のようなものが見えて私は背伸びして除きこむ。



「え！？」



そこには地面に倒れた5人の男の人。



私は慌てて公園の入口から入ると駆け寄る。




学生服を、着たその5人はボロボロで…頭や腕から血が出ている人もいた。



何？喧嘩？



「あ、あの！大丈夫ですか！？」



「へ？」



私は1番近くにいたメガネの男の子の肩を揺すると、男の子は私を振り返る。


殴られたのだろうか？鼻から血が出てる。



「うをっ！女子！しかも美人！！」


「あ、あの…大丈夫ですか？」


「一司、何騒いで…うをっ！女子！」


5人ともどうやら生きているようで…ホッとした。



「うっ……いってぇ…」



私の後ろでムクリと起き上がった金髪の男の子に私は駆け寄る。



「大丈夫ですか！？」


「えっ！？あ……だ、大丈夫っす」


男の子は私を見ると少し驚いたように瞳を開いた。



「立てますか？」


そう言って手を差し出す。


「あ、す、すみませ…」





バチバチバチっ！！！！！




「「.！！！！！」」




な、何！？




金髪の男の子と指が触れた瞬間…


凄まじい電流のようなものが体を駆け巡った。




それは相手も同じだったようで…



自分の手をバッと抑えた。



何？静電気……？


いや、そんな風ではなかった。


まるで雷に打たれたかのような感覚だった。




「？おい、武道！どうした？」



見つめあった私達に赤い髪をした男の子が聞く。



武道…この金髪君の名前かな？




「美人に触れて電撃走ったか？」



フッ、とさっきのメガネくんが笑う。



「あ…いや…！す、すみません！大丈夫ですか！？」


「え？あ…私は平気…です」



なんだったんだろ…さっきの…


自分の手を見るがなんともなっていない。