第3章
夢小説設定
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「……六花、ちょっと構えてみろよ」
「え?」
「いいから」
「う、うん!」
俺の言葉に、六花は構える。
「違う、右手はこう」
「は、はい」
「左足はこう」
自分が出来る限り、六花に形を教える。
が………
「ダメだ。…お前やっぱセンスなさすぎ」
「うっ……」
ガクッと項垂れた六花。
しかしすぐに顔を上げると
「圭介君、ありがとう!!圭介君、優しいね!」
「はぁ?俺、お前にセンスないっつたんだけど」
「うん、だから!…センスないって師範にも言われたのに、私なんかに教えてくれるなんて、圭介君、優しいなって」
そう言って笑った六花の笑顔に俺は少し頬が熱くなって、フィッと視線を逸らした。
なんだ…こいつ…
変なやつ。
でも
少し嬉しかった。
「なんだよお前ら!コソコソ特訓しやがって」
「あ」
ドスの効いた声がしたかと思うとそこにはニヤニヤした6年の木村がいた。
「また下手くそが練習してやがる」
「うっ…」
「何回やっても下手くそは下手くそのままなんだよ!目障りだ!」
「っ…」
ぎゅっと道着を握りしめる六花
「おい……黙って聞いてりゃお前…
どんだけ自分がすげぇつーんだよ」
「お前、4年の場地だろ?マイキーといつもつるんでるらしいな」
「だからなんだっつーんだよ」
「マイキーがすげぇのは認めてやる、腹立つけどな…
でもお前はなんだよ?マイキーの金魚のフンか?」
「あぁ!?…てめぇ…今なんつった?」
「け、圭介君…」
「マイキーの……金魚のフンっつたんだよ!」
「てめぇ!勝負しろや、こらぁ!!!」
道場で師範がいない場所での組手はご法度。
ましてや喧嘩なんて…
「圭介君、だめだよ!!」
「………」
六花の声に俺は踏み出す足を止める。
振り返ると、心配そうに見つめる瞳。
正直、いつもの俺なら我を忘れて飛びかかっていた…
「なんだぁ?女に止められてびびってんのかよ?」
「て、めぇ…」
「木村君もやめて!道場で喧嘩はご法度だよ!」
「うるせぇな!下手くそ!黙ってろ!」
「黙らない!」
「!」
言い返した六花に俺も木村も驚く。
「ここは、道場だよ?神聖な場所なの!空手を習う為にくる場所!喧嘩する場所じゃない!」
真っ直ぐ木村を見てそう言った六花は最初に見たか弱い女じゃなかった…
強い…
真っ直ぐとした
そんな女だった
何故か
俺の胸が
ドキドキと激しくなり始めて
うるさかった。
その後すぐに師範のマイキーのじいちゃんがきて、俺と木村は喧嘩をする事はなかったが、こっぴどく怒られた。
「え?」
「いいから」
「う、うん!」
俺の言葉に、六花は構える。
「違う、右手はこう」
「は、はい」
「左足はこう」
自分が出来る限り、六花に形を教える。
が………
「ダメだ。…お前やっぱセンスなさすぎ」
「うっ……」
ガクッと項垂れた六花。
しかしすぐに顔を上げると
「圭介君、ありがとう!!圭介君、優しいね!」
「はぁ?俺、お前にセンスないっつたんだけど」
「うん、だから!…センスないって師範にも言われたのに、私なんかに教えてくれるなんて、圭介君、優しいなって」
そう言って笑った六花の笑顔に俺は少し頬が熱くなって、フィッと視線を逸らした。
なんだ…こいつ…
変なやつ。
でも
少し嬉しかった。
「なんだよお前ら!コソコソ特訓しやがって」
「あ」
ドスの効いた声がしたかと思うとそこにはニヤニヤした6年の木村がいた。
「また下手くそが練習してやがる」
「うっ…」
「何回やっても下手くそは下手くそのままなんだよ!目障りだ!」
「っ…」
ぎゅっと道着を握りしめる六花
「おい……黙って聞いてりゃお前…
どんだけ自分がすげぇつーんだよ」
「お前、4年の場地だろ?マイキーといつもつるんでるらしいな」
「だからなんだっつーんだよ」
「マイキーがすげぇのは認めてやる、腹立つけどな…
でもお前はなんだよ?マイキーの金魚のフンか?」
「あぁ!?…てめぇ…今なんつった?」
「け、圭介君…」
「マイキーの……金魚のフンっつたんだよ!」
「てめぇ!勝負しろや、こらぁ!!!」
道場で師範がいない場所での組手はご法度。
ましてや喧嘩なんて…
「圭介君、だめだよ!!」
「………」
六花の声に俺は踏み出す足を止める。
振り返ると、心配そうに見つめる瞳。
正直、いつもの俺なら我を忘れて飛びかかっていた…
「なんだぁ?女に止められてびびってんのかよ?」
「て、めぇ…」
「木村君もやめて!道場で喧嘩はご法度だよ!」
「うるせぇな!下手くそ!黙ってろ!」
「黙らない!」
「!」
言い返した六花に俺も木村も驚く。
「ここは、道場だよ?神聖な場所なの!空手を習う為にくる場所!喧嘩する場所じゃない!」
真っ直ぐ木村を見てそう言った六花は最初に見たか弱い女じゃなかった…
強い…
真っ直ぐとした
そんな女だった
何故か
俺の胸が
ドキドキと激しくなり始めて
うるさかった。
その後すぐに師範のマイキーのじいちゃんがきて、俺と木村は喧嘩をする事はなかったが、こっぴどく怒られた。