第3章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お前は…かわんねぇな」
まっすぐで…
素直で…
俺が六花と初めて出会ったのは…
夏の初め。
「でやっ!…いだ!…とや!…いで!」
「………なんだ、あいつ…」
いつも通り道場の稽古に来たら、見たことない女がいた。
ブカブカの似合わねぇ道着をきて、見おう見まねで形の稽古をしている。
……センスねぇなぁ………
「つか、あいつ誰?」
「ん?あ〜なんか佐野家にしばらく住むらしいぜ」
稽古仲間がそう言う。
「ふ〜ん、マイキーの従兄弟とか?」
「いや、違うらしい」
従兄弟でもないのに居候?意味わかんねぇ…
「おい、下手くそ!そこどけよ!邪魔だろ」
俺の後ろから道場に入ってきた大柄の奴がひょろひょろ女に近づいていく。
あいつたしか同小の6年だよな…
小学生なのに厳つい体型、おにぎりみたいな坊主頭…いかにも空手や柔道向きの奴だ。
「ご、ごめんなさい!」
「だいたいなんだよ!そのへったくそな形!」
「うっ…が、頑張ってるんだけど…なかなかうまくならなくて…」
消えそうなぐらい小さな声でそう言った女に6年の男は舌打ちする。
「下手くそが練習したって意味ねーんだよ!!目障りだから出てけよ!」
「っ…」
6年が女の肩を押して、ドテッと女が尻もちを着いて転んでしまった。
「でてけよ、下手くそ!」
「………」
ぎゅっと下唇を噛んで泣きそうな女に俺は1歩踏み出す。
「おいっ!」
そう声を掛けたのと同時…ドタドタドタ!とどこからか走ってくるような音がした。
その瞬間……
「ぐぇっ…!!!」
ダンっと踏み切った音がしたと思ったら6年の男の顔を飛び蹴りした奴がいた。
あんな遠距離から飛び蹴り出来る奴は一人しかいない…
この佐野道場の次男坊…
マイキーだ。
マイキーは師範が生まれ持っての天才だというほどの壱材。
「なっ…マイキー!てめぇ何しやがる!」
「は?何しやがるはテメェだ。俺の六花に何しやがる」
「マ、マイキー…私は大丈夫だから…」
俺、の…?
マイキーは倒れていた6年の男の腹の上に足を置くと冷たい視線で見下ろす。
「今度六花に指1本でも触れてみろ…お前…殺すよ」
正直ちょっと驚いた。
マイキーはこの辺じゃ喧嘩で強くてすでに有名だった。
見た目もまぁまぁいいから同小では女子にきゃあきゃあ騒がれたりしてたが、マイキーが喧嘩以外に興味を持つことはなく…
マイキーにラブレター破かれた、なんて奴もいたぐらいだ。
そんなマイキーが…
女を守った姿に、俺は驚いた。
同時に
あの女は何者だ?と興味がわいた。
まっすぐで…
素直で…
俺が六花と初めて出会ったのは…
夏の初め。
「でやっ!…いだ!…とや!…いで!」
「………なんだ、あいつ…」
いつも通り道場の稽古に来たら、見たことない女がいた。
ブカブカの似合わねぇ道着をきて、見おう見まねで形の稽古をしている。
……センスねぇなぁ………
「つか、あいつ誰?」
「ん?あ〜なんか佐野家にしばらく住むらしいぜ」
稽古仲間がそう言う。
「ふ〜ん、マイキーの従兄弟とか?」
「いや、違うらしい」
従兄弟でもないのに居候?意味わかんねぇ…
「おい、下手くそ!そこどけよ!邪魔だろ」
俺の後ろから道場に入ってきた大柄の奴がひょろひょろ女に近づいていく。
あいつたしか同小の6年だよな…
小学生なのに厳つい体型、おにぎりみたいな坊主頭…いかにも空手や柔道向きの奴だ。
「ご、ごめんなさい!」
「だいたいなんだよ!そのへったくそな形!」
「うっ…が、頑張ってるんだけど…なかなかうまくならなくて…」
消えそうなぐらい小さな声でそう言った女に6年の男は舌打ちする。
「下手くそが練習したって意味ねーんだよ!!目障りだから出てけよ!」
「っ…」
6年が女の肩を押して、ドテッと女が尻もちを着いて転んでしまった。
「でてけよ、下手くそ!」
「………」
ぎゅっと下唇を噛んで泣きそうな女に俺は1歩踏み出す。
「おいっ!」
そう声を掛けたのと同時…ドタドタドタ!とどこからか走ってくるような音がした。
その瞬間……
「ぐぇっ…!!!」
ダンっと踏み切った音がしたと思ったら6年の男の顔を飛び蹴りした奴がいた。
あんな遠距離から飛び蹴り出来る奴は一人しかいない…
この佐野道場の次男坊…
マイキーだ。
マイキーは師範が生まれ持っての天才だというほどの壱材。
「なっ…マイキー!てめぇ何しやがる!」
「は?何しやがるはテメェだ。俺の六花に何しやがる」
「マ、マイキー…私は大丈夫だから…」
俺、の…?
マイキーは倒れていた6年の男の腹の上に足を置くと冷たい視線で見下ろす。
「今度六花に指1本でも触れてみろ…お前…殺すよ」
正直ちょっと驚いた。
マイキーはこの辺じゃ喧嘩で強くてすでに有名だった。
見た目もまぁまぁいいから同小では女子にきゃあきゃあ騒がれたりしてたが、マイキーが喧嘩以外に興味を持つことはなく…
マイキーにラブレター破かれた、なんて奴もいたぐらいだ。
そんなマイキーが…
女を守った姿に、俺は驚いた。
同時に
あの女は何者だ?と興味がわいた。