第3章
夢小説設定
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「きったない部屋だけど、ゆっくりしていって」
「ありがとうございます」
圭介君の部屋に飲み物を運んでくれて、涼子さんはキッ…と圭介君を睨む。
「変なことすんじゃないよ」
「はぁ?」
「ダチの女に手出すほどダサい事ってないからね」
そう言うと涼子さんはごゆっくり〜と部屋を出ていった。
涼子さんって昔はブイブイ言わせてた系の方なのだろうか…
「圭介君の部屋も割とさっぱりしてるんだね」
部屋をぐるりと見回してもグラビアのポスターは見当たらない。
まぁ…圭介君にグラビアってなんか不釣り合いな気もするが…
「圭介君、お母さん似だね」
「そうか?」
「笑った顔とか似てるよ。いいお母さんだね、涼子さん」
「暴力で俺をねじ伏せるような母親のどこが…」
「照れちゃって〜」
「照れてねぇよ」
髪をかきあげてフィッと顔を逸らす圭介君。
少し頬が赤くなってる…
お母さんの事、大切に思ってるんだろうな…
留年した時の話をした時も、お母さんをもう泣かせたくないって….
そう言ってたもんね。
「あ…これって…」
私はふと本棚の上に置かれた1枚の写真立てを見つけた。
そこには…
交差点で、東京卍會の旗を中心に特攻服で並ぶ6人の男の子の姿。
真ん中がマイキー、右に三ツ谷君、ぱー君、左にけんちゃん、圭介君…
そして…
羽宮一虎君…
これが
東卍の始まり…
「……マイキーから聞いたんだろ」
写真を見つめていた私に圭介君が静かに問う。
「……うん、聞いた。…一虎君の事も、真一郎お兄ちゃんの事件の事も。
マイキーが
一虎君を許せていない事も」
「…………」
私の言葉に圭介君はフッと笑う。
「…軽蔑、しただろ」
そう言った圭介君に私は写真から視線を離すと瞳を伏せる彼を見た。
「するわけないでしょ。」
座る圭介君の前にしゃがむ。
「するわけないじゃない。私…まだ圭介君と再会してから、時間もそんなにたってないし、記憶もまだハッキリ思い出さない。
でも…
この短期間でも、圭介君がどんな人かぐらい…分かったつもり。」
「………」
「私の知ってる圭介君は、お母さんを大切にしてて、お母さんの為に苦手な事にも一生懸命で…
動物が好きで、夢があって…千冬君にもあんなに慕われて…
こんな私の事も心配してくれるような人。
圭介君は…
心の…とっても暖かい人。」
「!」
「そんな人を軽蔑なんてできるわけないじゃない」
『圭介君は…心が暖かい人だから』
いつか…
六花が俺に言った言葉だ。
「起きてしまった事は…もう変えることはできない。
でも…圭介君はマイキーにちゃんと向き合ってると思う。
だからこそマイキーも東卍に、圭介君を必要としてるんだよ。
マイキーは必死に謝った圭介君を許したって言ってたよ。
圭介君の思いは、伝わってるよ、きっと」
「ありがとうございます」
圭介君の部屋に飲み物を運んでくれて、涼子さんはキッ…と圭介君を睨む。
「変なことすんじゃないよ」
「はぁ?」
「ダチの女に手出すほどダサい事ってないからね」
そう言うと涼子さんはごゆっくり〜と部屋を出ていった。
涼子さんって昔はブイブイ言わせてた系の方なのだろうか…
「圭介君の部屋も割とさっぱりしてるんだね」
部屋をぐるりと見回してもグラビアのポスターは見当たらない。
まぁ…圭介君にグラビアってなんか不釣り合いな気もするが…
「圭介君、お母さん似だね」
「そうか?」
「笑った顔とか似てるよ。いいお母さんだね、涼子さん」
「暴力で俺をねじ伏せるような母親のどこが…」
「照れちゃって〜」
「照れてねぇよ」
髪をかきあげてフィッと顔を逸らす圭介君。
少し頬が赤くなってる…
お母さんの事、大切に思ってるんだろうな…
留年した時の話をした時も、お母さんをもう泣かせたくないって….
そう言ってたもんね。
「あ…これって…」
私はふと本棚の上に置かれた1枚の写真立てを見つけた。
そこには…
交差点で、東京卍會の旗を中心に特攻服で並ぶ6人の男の子の姿。
真ん中がマイキー、右に三ツ谷君、ぱー君、左にけんちゃん、圭介君…
そして…
羽宮一虎君…
これが
東卍の始まり…
「……マイキーから聞いたんだろ」
写真を見つめていた私に圭介君が静かに問う。
「……うん、聞いた。…一虎君の事も、真一郎お兄ちゃんの事件の事も。
マイキーが
一虎君を許せていない事も」
「…………」
私の言葉に圭介君はフッと笑う。
「…軽蔑、しただろ」
そう言った圭介君に私は写真から視線を離すと瞳を伏せる彼を見た。
「するわけないでしょ。」
座る圭介君の前にしゃがむ。
「するわけないじゃない。私…まだ圭介君と再会してから、時間もそんなにたってないし、記憶もまだハッキリ思い出さない。
でも…
この短期間でも、圭介君がどんな人かぐらい…分かったつもり。」
「………」
「私の知ってる圭介君は、お母さんを大切にしてて、お母さんの為に苦手な事にも一生懸命で…
動物が好きで、夢があって…千冬君にもあんなに慕われて…
こんな私の事も心配してくれるような人。
圭介君は…
心の…とっても暖かい人。」
「!」
「そんな人を軽蔑なんてできるわけないじゃない」
『圭介君は…心が暖かい人だから』
いつか…
六花が俺に言った言葉だ。
「起きてしまった事は…もう変えることはできない。
でも…圭介君はマイキーにちゃんと向き合ってると思う。
だからこそマイキーも東卍に、圭介君を必要としてるんだよ。
マイキーは必死に謝った圭介君を許したって言ってたよ。
圭介君の思いは、伝わってるよ、きっと」