第3章
夢小説設定
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「うるさいうるさい!マイキーはウチのなの!!ウチの所有物なの!!」
「しょ、所有物!?っマイキーは物じゃないでしょ!!」
なんか、だんだん腹が立ってきた。
冷静にいなきゃと思ったけど…
「物だよ!!彼氏はアクセサリーやバックと同じじゃん!無敵のマイキーの彼女ってだけで皆がウチに一目おく!」
「!」
「どうせあんたもそれを狙ってるんでしょ!」
「…………」
「あんたもウチと一緒じゃん!」
そう言って笑ったマリナ…
「……けんな」
「あ?」
私はグッと拳に力を入れると、キッとマリナを見た。
「ふざけんなっ!!!」
「!!」
マリナの手を払いのけて、逆に彼女の胸ぐらを掴む。
「さっきからなんなの!?アクセサリー!?バック!?
ふざけんな!!!あんたと一緒にしないで!」
「うっ…は、離せよ!」
「離さない!!タイマン吹っかけてきたのはそっちでしょ!?
いいわよ!勝負してやる!!
でも!!私は絶対負けないから!!
あんたなんかより何倍も、何千倍も!!
私の方がマイキーを好きなんだからっっっっ」
「っうっ!!」
私はありったけの力でマリナを後ろに押し倒した。
そのまま彼女の上に馬乗りになった。
「はぁ…はぁ…」
まさに火事場の馬鹿力…
まさかで私に押し倒されるとは思ってなかったのか…マリナはボーゼンと私を見上げる。
「…どうする!?まだ続ける!?」
そう言った私に、マリナは掴んでいた私の腕から手を離した。
「……じゃあ、どうすりゃいいの?」
「え……?」
マリナが小さくポツリと吐く。
「マイキーの彼女って肩書きがないと…ウチ、なんの取り柄もないじゃん」
ジワリと滲んだ彼女の瞳。
「…ウチ、バカだし、取り柄もないし、軽そうにみられるし、近寄ってくる男は体目的ばっかのクズばっか…本当の友達だっていない。
でもさ…
マイキーと出会ってから…うちの世界は変わったんだよ。
今まで、バカにしてきた友達から一目おかれてバカな男は近寄ってこなくなった。
マイキーがいたら…ウチは輝ける…って
今までの自分と違った自分になれるって…思ってたんだよ。」
マリナ…
「だから…あんたが新しい彼女だって聞いて…心底腹がたった。
頭よくて、育ちが良さそうで…誰からも愛されてて…なんでも持ってそうなのに
マイキーの心まで持ってくなんてズルい。」
ポロポロと瞳から涙が流れ落ちていく。
「分かってるよ。マイキーが本当はウチの事好きじゃないって。
あんたに…喧嘩売るなんておかしいって
でもっ…
ウチ、なんもないんだもん」
顔を覆って泣くマリナに私は立ち上がると彼女の手を掴んだ。
「…そっか。…そうだったんだね」
彼女が何故こんなにもマイキーに固執していたのか…
ようやく分かった。
きっと…ずっと苦しんでいたんだ。
「マリナ…違うよ。私は貴女の言うように、なんでも持ってるわけじゃない。
勉強だって、進路だって、父親が敷いたレールの上しか歩けない。
大切な人も失った。
そのせいで大好きだったみんなの事を忘れてしまったし、ずっと孤独だった。」
お母さんがいない家、お父さんも帰らない家。
冷たくて、寒い家に…
ずっと一人だった。
「今の私が、マリナの目からみて幸せそうに見えるなら…それはここにいる仲間のお陰。マイキーのお陰なんだ。」
暗い迷路の中から…
私を救ってくれた皆、マイキー。
「あなたは…自分に何もないっていうけど、それは違う。自分の気持ちをこんなに真っ直ぐぶつけられるじゃない。
きっとマリナが今みたいに素直な気持ちをぶつけてくれたら…きっと皆も貴方の力になってくれる、もちろん私も。
だから…自分に何もないなんて決めつけないでほしい」
「しょ、所有物!?っマイキーは物じゃないでしょ!!」
なんか、だんだん腹が立ってきた。
冷静にいなきゃと思ったけど…
「物だよ!!彼氏はアクセサリーやバックと同じじゃん!無敵のマイキーの彼女ってだけで皆がウチに一目おく!」
「!」
「どうせあんたもそれを狙ってるんでしょ!」
「…………」
「あんたもウチと一緒じゃん!」
そう言って笑ったマリナ…
「……けんな」
「あ?」
私はグッと拳に力を入れると、キッとマリナを見た。
「ふざけんなっ!!!」
「!!」
マリナの手を払いのけて、逆に彼女の胸ぐらを掴む。
「さっきからなんなの!?アクセサリー!?バック!?
ふざけんな!!!あんたと一緒にしないで!」
「うっ…は、離せよ!」
「離さない!!タイマン吹っかけてきたのはそっちでしょ!?
いいわよ!勝負してやる!!
でも!!私は絶対負けないから!!
あんたなんかより何倍も、何千倍も!!
私の方がマイキーを好きなんだからっっっっ」
「っうっ!!」
私はありったけの力でマリナを後ろに押し倒した。
そのまま彼女の上に馬乗りになった。
「はぁ…はぁ…」
まさに火事場の馬鹿力…
まさかで私に押し倒されるとは思ってなかったのか…マリナはボーゼンと私を見上げる。
「…どうする!?まだ続ける!?」
そう言った私に、マリナは掴んでいた私の腕から手を離した。
「……じゃあ、どうすりゃいいの?」
「え……?」
マリナが小さくポツリと吐く。
「マイキーの彼女って肩書きがないと…ウチ、なんの取り柄もないじゃん」
ジワリと滲んだ彼女の瞳。
「…ウチ、バカだし、取り柄もないし、軽そうにみられるし、近寄ってくる男は体目的ばっかのクズばっか…本当の友達だっていない。
でもさ…
マイキーと出会ってから…うちの世界は変わったんだよ。
今まで、バカにしてきた友達から一目おかれてバカな男は近寄ってこなくなった。
マイキーがいたら…ウチは輝ける…って
今までの自分と違った自分になれるって…思ってたんだよ。」
マリナ…
「だから…あんたが新しい彼女だって聞いて…心底腹がたった。
頭よくて、育ちが良さそうで…誰からも愛されてて…なんでも持ってそうなのに
マイキーの心まで持ってくなんてズルい。」
ポロポロと瞳から涙が流れ落ちていく。
「分かってるよ。マイキーが本当はウチの事好きじゃないって。
あんたに…喧嘩売るなんておかしいって
でもっ…
ウチ、なんもないんだもん」
顔を覆って泣くマリナに私は立ち上がると彼女の手を掴んだ。
「…そっか。…そうだったんだね」
彼女が何故こんなにもマイキーに固執していたのか…
ようやく分かった。
きっと…ずっと苦しんでいたんだ。
「マリナ…違うよ。私は貴女の言うように、なんでも持ってるわけじゃない。
勉強だって、進路だって、父親が敷いたレールの上しか歩けない。
大切な人も失った。
そのせいで大好きだったみんなの事を忘れてしまったし、ずっと孤独だった。」
お母さんがいない家、お父さんも帰らない家。
冷たくて、寒い家に…
ずっと一人だった。
「今の私が、マリナの目からみて幸せそうに見えるなら…それはここにいる仲間のお陰。マイキーのお陰なんだ。」
暗い迷路の中から…
私を救ってくれた皆、マイキー。
「あなたは…自分に何もないっていうけど、それは違う。自分の気持ちをこんなに真っ直ぐぶつけられるじゃない。
きっとマリナが今みたいに素直な気持ちをぶつけてくれたら…きっと皆も貴方の力になってくれる、もちろん私も。
だから…自分に何もないなんて決めつけないでほしい」